アレクシオンファーマは本日(3月27日)、トランスサイレチン(TTR)四量体安定化薬アコラミジス(商品名ビヨントラ)について、トランスサイレチン型心アミロイドーシス(ATTR-CM)の治療薬として承認を取得したと発表した。(関連記事「隠れ患者は5万人⁉ ATTR-CMを拾い上げるポイント」) 今回の承認は、BridgeBio Pharma社が行った国際共同第Ⅲ相試験ATTRibute-CM(N Engl J Med 2024; 390: 132-142)と、昨年(2024年)開催された第72回日本心臓病学会で発表された国内第Ⅲ相非盲検試験の肯定的な結果に基づくもの。国内第Ⅲ相試験の結果は、ATTRibute-CMの結果と一致しており、試験開始30カ月時の死亡例は報告されず、心血管関連入院の発生頻度は0.13件/人・年で、ATTRibute-CM試験におけるプラセボ群の0.45件/人・年よりも低値だった。 なお、同薬は良好な忍容性を示し、潜在的な臨床的懸念を示す安全性シグナルは特定されていない。