エンハーツ、HER2陽性早期乳がんの術前療法で標準治療に勝る

第一三共

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 第一三共は昨日(5月7日)、抗HER2抗体薬物複合体トラスツズマブ デルクステカン(T-DXd、商品名エンハーツ)の有効性および安全性を検討する国際第Ⅲ相試験DESTINY-Breast11の結果について、主要評価項目の病理学的完全奏効(pCR)において有意かつ臨床的に意義のある改善が認められたと発表した。

 同試験では再発リスクが高いHER2陽性の早期乳がん患者927例を、術前療法として①T-DXd単独を単独投与するT-DXd群、②T-DXd投与後にパクリタキセル+トラスツズマブ+ペルツズマブ併用療法を行うT-DXd+THP療法群、③ドキソルビシンとシクロホスファミド投与後にTHP療法を行う標準治療群-に割り付け、有効性と安全性を比較。

 解析の結果、主要評価項目としたpCRは標準治療群と比べ、T-DXd+THP療法群で有意かつ臨床的に意義のある改善を示した。安全性は良好なプロファイルを示し、新たな懸念は認められなかった。

 同社は、試験結果の詳報について「今後の学会で公表し、各国・地域の規制当局に共有する予定だ」としている。

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