中外製薬は昨日(5月14日)、抗PD-L1抗体アテゾリズマブ(商品名テセントリク)について、胸腺がんに対する適応拡大の国内申請を行ったと発表した。既に同適応症に対する希少疾病用医薬品の指定を受けており、優先審査の対象となる。(関連記事「アテゾリズマブ、胞巣状軟部肉腫で国内初の承認取得」) 今回の申請は、切除不能な胸腺がんに対する一次治療としてのアテゾリズマブ+カルボプラチン+パクリタキセル併用療法の有効性および安全性を評価した医師主導国内第Ⅱ相臨床試験MARBLEの結果に基づくもの。主要評価項目とした奏効割合は56.3%(95%CI 41.2~70.5%)で、安全性は各薬剤における従来の安全性プロファイルと同様だった。