非侵襲的な光の組織照射によるワクチン効果の増強

~近赤外レーザーアジュバント~

防衛医科大学校内科学(感染症・呼吸器) 教授 君塚 善文氏

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新しいアジュバント開発への期待

 ワクチンは感染症予防における医療技術として最も有効とされる。ただし、健常者を対象とすることも多く、副作用の制御が通常の医療行為よりも重視される。近年はmRNAワクチンなど新しいモダリティのワクチンの台頭が著しいが、古典的なワクチン製剤では、接種する抗原が元の病原体の構造に比較的近く大きな構造で残っているほど免疫を誘導する効果(抗原性)が高い半面、局所の腫脹、疼痛、全身の発熱、倦怠感などの副作用が多くなる。

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