「左腕血圧>右腕血圧」が危険な解剖学的理由
「血圧左右差」を検討した中国研究から
ガイドラインも留意をうながす「血圧左右差」
上腕測定血圧は、測定する腕(左右)により差の生じる場合がある。そのため、『高血圧管理・治療ガイドライン2025』(日本高血圧学会)では、「初診時には、上腕の血圧左右差を確認する」と推奨されている。
さらに具体的な対策を出しているのが、欧州の高血圧ガイドラインである。欧州高血圧学会(ESH)と欧州心臓病学会(ESC)はいずれも、初診における両腕血圧測定(可能であれば同時測定)と、それ以降の血圧高値腕測を推奨している(J Hypertens 2023; 41: 1874-2071、Eur Heart J 2024; 45: 3912-4018)。
というのも、高値腕で測定した血圧値の方が低値腕の測定値よりも、その後の「死亡」「心血管(CV)死亡/イベント」リスク予知能が高いと報告されているためである〔観察研究メタ解析 INTERPRESS-IPD(Hypertension 2022; 79: 2328-2335)〕。
一方、血圧左右差「そのもの」が「死亡」と「CV死亡」リスクの予知因子だとする報告もある。上記INTERPRESS-IPDの別解析では、上腕測定収縮期血圧(SBP)の左右差が「5mmHg以上」になると、「死亡」「CV死亡」とも、リスクは有意に上昇していた(Hypertension 2021; 77: 650-661)。
しかし、少なくとも東アジア人では、血圧左右差に伴うこのようなリスク上昇が認められるのは「左腕」に限られる可能性がある。
中国・北京大学第一病院のMin Li氏らが、8,500例以上を10年近く観察した結果として9月22日、Hypertens Resで報告した。「左腕血圧上昇」でのみリスクが上昇する背景には、解剖学的差異が存在する可能性があるという。
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