26年度診療報酬改定

【中医協ウォッチング】オンライン診療「D to P」、施設基準厳格化へ

不適切事例を踏まえ

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ
〔編集部から〕2026年度診療報酬改定に向け、中央社会保険医療協議会(中医協)総会で個別改定項目に関する議論が始まっています。本特集では、中医協総会における議論のポイントをレポート形式で掲載するとともに、専門家による深掘り解説や速報などをお届けします。


今回のポイント

  • オンライン診療の評価が議論された
  • D to Pは、不適切事例防止に向け施設基準の厳格化が検討される見通し
  • D to P with Dは対象疾患の拡大、D to P with Nは看護師向け評価の明確化が議題に。診療側、支払側とも異論なし

議論の概要:第625回中医協総会

 11月7日の第625回中医協総会ではオンライン診療の評価が議論された。「医師と患者の間でのオンライン診療(D to P)」が、これまでに報告された不適切事例を踏まえ施設基準が厳格化される見通しとなった一方、「患者が医師といる場合のオンライン診療(D to P with D)」および「患者が看護師などといる場合のオンライン診療(D to P with N)」については、対象の拡大や評価の明確化で各委員の意見がおおむね一致した。

村上 和巳(むらかみ かずみ)

医療ジャーナリスト/日本医学ジャーナリスト協会理事

医療専門紙の記者を経て、2001年からフリーランスのジャーナリストとして活動。医療、災害・防災、国際紛争を中心に、各種メディアで執筆活動を行う。共著に、東日本大震災から3年目をレポートした『震災以降』、一般向けにがんの知識をまとめた『二人に一人ががんになる』がある。

村上 和巳
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