乳がん検診は有効性が広く認識され、普及が進んでいる一方、検診効果の評価や施策決定において過剰診断という重大な不利益が長きにわたり議論されている。がん検診全般における過剰診断の概念は、乳がんの研究により体系的に整理された。帝京大学医療技術学部看護学科保健医療政策学分野教授の濱島ちさと氏に、乳がん検診における過剰診断と医療従事者の役割について聞いた(関連記事「がん検診「過剰診断」がもたらす不利益」)。