26年度診療報酬改定

【中医協ウォッチング】高度手術集約化、診療報酬での評価に賛否

地域医療崩壊に懸念も

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ
〔編集部から〕2026年度診療報酬改定に向け、中央社会保険医療協議会(中医協)総会で個別改定項目に関する議論が始まっています。本特集では、中医協総会における議論のポイントをレポート形式で掲載するとともに、専門家による深掘り解説や速報などをお届けします。

今回のポイント

  • ・一般外科、消化器外科医の減少を踏まえ、高度手術の集約化を診療報酬で後押しするか否かが議論された
  • ・診療側委員からは地域の救急医療崩壊につながりかねないとの懸念が噴出
  • ・支払側は事務局提案に一定の理解

議論の概要:第628回中医協総会

 11月19日に開催された第628回中医協総会では、従来問題視されてきた診療科偏在について、事務局が診療報酬による評価で打開すべきか否かとの論点を提示した。支払側委員の一部を除いて慎重意見が目立ち、この日の議論では方向性が示されなかったが、国がこの問題の解決について目指す方向性の片鱗が見えてきた形だ。

村上 和巳(むらかみ かずみ)

医療ジャーナリスト/日本医学ジャーナリスト協会理事

医療専門紙の記者を経て、2001年からフリーランスのジャーナリストとして活動。医療、災害・防災、国際紛争を中心に、各種メディアで執筆活動を行う。共著に、東日本大震災から3年目をレポートした『震災以降』、一般向けにがんの知識をまとめた『二人に一人ががんになる』がある。

村上 和巳
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