26年度診療報酬改定

【中医協ウォッチング】急性期一般入院料の看護必要度、補正案めぐり賛否

日医委員は慎重姿勢

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ
〔編集部から〕2026年度診療報酬改定に向け、中央社会保険医療協議会(中医協)総会で個別改定項目に関する議論が始まっています。本特集では、中医協総会における議論のポイントをレポート形式で掲載するとともに、専門家による深掘り解説や速報などをお届けします。

今回のポイント

  • ・急性期一般入院料を評価する「重症度、医療・看護必要度」が議論された
  • ・事務局がA・C項目の追加と救急搬送件数の重み付けシミュレーション結果を提示
  • ・診療側の日本医師会の委員のみがこの手法に慎重姿勢を示す

議論の概要:第630回中医協総会

 11月26日の第630回中医協総会では、急性期一般入院料を評価する「重症度、医療・看護必要度」(以下、看護必要度)の見直し案が議論された。診療側委員では賛否が分かれ、この日の議論で決定的な方向性が形成されるには至らなかった。

 従来、急性期一般入院料をめぐっては、内科症例は手術症例と比べ看護必要度の点数が得られにくい、救急搬送での入院割合が多いといった理由から、評価の改善が求められてきた。

村上 和巳(むらかみ かずみ)

医療ジャーナリスト/日本医学ジャーナリスト協会理事

医療専門紙の記者を経て、2001年からフリーランスのジャーナリストとして活動。医療、災害・防災、国際紛争を中心に、各種メディアで執筆活動を行う。共著に、東日本大震災から3年目をレポートした『震災以降』、一般向けにがんの知識をまとめた『二人に一人ががんになる』がある。

村上 和巳
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