〔編集部から〕2026年度診療報酬改定に向け、中央社会保険医療協議会(中医協)総会で個別改定項目に関する議論が始まっています。本特集では、中医協総会における議論のポイントをレポート形式で掲載するとともに、専門家による深掘り解説や速報などをお届けします。 今回のポイント ・急性期一般入院料を評価する「重症度、医療・看護必要度」が議論された ・事務局がA・C項目の追加と救急搬送件数の重み付けシミュレーション結果を提示 ・診療側の日本医師会の委員のみがこの手法に慎重姿勢を示す 議論の概要:第630回中医協総会 11月26日の第630回中医協総会では、急性期一般入院料を評価する「重症度、医療・看護必要度」(以下、看護必要度)の見直し案が議論された。診療側委員では賛否が分かれ、この日の議論で決定的な方向性が形成されるには至らなかった。 従来、急性期一般入院料をめぐっては、内科症例は手術症例と比べ看護必要度の点数が得られにくい、救急搬送での入院割合が多いといった理由から、評価の改善が求められてきた。