バイエル薬品は11月28日、ドイツ・バイエル社が開発中の1日1回経口投与の血液凝固第Ⅺa因子阻害薬asundexianに関する国際第Ⅲ相二重盲検プラセボ対照ランダム化並行群間比較試験OCEANIC-STROKEにおいて、有効性および安全性の主要評価項目を達成したと発表した。(関連記事「第Ⅺ因子阻害薬の臨床試験、最新状況は?」) 同試験の対象は、急性非心原塞栓性虚血性脳卒中(急性非心原性虚血性脳卒中)または高リスク一過性脳虚血発作の発症後患者約1万2,300例。虚血性脳卒中発症抑制に関し、asundexian 50mg+抗血小板療法併用の有効性および安全性をプラセボ群と比較した。解析の結果、プラセボ群と比べ併用群では虚血性脳卒中リスクの有意な減少を示した。さらに安全性に関しても、国際血栓止血学会出血分類による重大な出血事象のリスク増上昇は認められなかった。 同社は同試験の詳細について「今後の学術集会で発表予定だ」としている。