持田製薬は昨日(12月1日)、吸収性軟骨再生用材料(商品名:軟骨修復材モチジェル)について、同日付で保険適用され販売を開始したと発表した。 同製品は、同社が北海道大学と共同開発したアルギン酸ナトリウムを主成分とする医療機器で、交通事故やスポーツなどで損傷した関節軟骨(外傷性軟骨欠損症または離断性骨軟骨炎。変形性関節症を除く)の治療に用いる。7月17日付で、吸収性軟骨再生用材料として国内初の承認を取得していた(関連記事「国内初!吸収性軟骨再生用材料の承認取得」)。 軟骨損傷の自然治癒は極めて困難だが、軟骨損傷部に充塡されたアルギン酸ナトリウム溶液が塩化カルシウム溶液を添加することでゲル状に固まり、骨髄液に含まれる幹細胞の軟骨細胞への分化に適した環境を形成。分化した軟骨細胞が軟骨損傷部にとどまり、耐久性が期待できる硝子様軟骨が形成される。