冬の院内感染対策~ノロウイルスを含めて~
宮崎大学医学部附属病院 感染制御部(感染症内科) 准教授 髙城 一郎氏
冬季における院内感染の特徴
冬季は気温と湿度の低下によりウイルスの生存期間が延びるのに対し、ヒトの粘膜防御機能は低下するため感染リスクが高まる。特に呼吸器ウイルス〔新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)、インフルエンザウイルス、RSウイルス〕や消化器ウイルス(ノロウイルス)が同時流行しやすく、院内では複数の感染経路が交錯する。高齢者や基礎疾患を有する患者は重症化しやすく、軽症者を起点としたクラスターも少なくない。したがって、冬季は「複数病原体の同時流行」を前提に、早期発見と患者の適切な隔離、標準予防策および感染経路別予防策の徹底が重要である。
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