バイエル薬品は昨日(12月9日)までに、完全子会社の遺伝子治療企業であるAsklepios BioPharmaceutical社が開発中の2つの遺伝子治療用製品(開発コードAB-1005、AB-1002)について、厚生労働省から先駆的再生医療等製品として指定されたと発表した。(関連記事「パーキンソン病の遺伝子治療用製品、米国で再生医療先進指定取得」) AB-1005はパーキンソン病、AB-1002は標準治療で効果不十分な非虚血性心疾患による左室駆出率が低下したニューヨーク心臓協会心機能分類Ⅲの心不全の治療を目的とした製品。同指定は、画期的な治療法の開発と審査を迅速化させるため、画期性(新規作用機序)、対象疾患の重篤性、対象疾患に係わる極めて高い有効性または安全性の条件に合致し、世界に先駆けてまたは同時に日本で承認申請される予定の製品に対して厚労省が付与する。 なお、AB-1005は米食品医薬品局(FDA)の再生医療先進治療(RMAT)およびファストトラック指定、英国医薬品・医療製品規制庁(MHRA)のイノベーションパスポート指定を、AB-1002はFDAファストトラック指定を受けている。