研究の背景:美容外科手術の術後満足度は明らかでない 美容外科手術は、患者のボディーイメージに対する意識が動機の1つとなっていると考えられる。近年、美容外科手術に対する関心は高まっており、米国において2023年に150万件施行されたとの報告がある。美容外科手術では、術後初期の満足度が高いことが知られ、その状態を「サージカル・ハネムーン」という言葉で表す。他方、術後の満足度は標準化された測定方法が欠如しており、長期的な追跡調査も限定的である。さらに、個々の心理的要因が満足度の経時的変化にどのように影響するかを体系的に検討した研究はほとんどない。そこで今回、美容外科手術の術後満足度の経時的変化について検討したメタ解析を紹介する (J Plast Reconstr Aesthet Surg 2025: 109: 195-204)。