「利益相反なし」は信用できるのか?
注目される「非金銭的COI」、日本の「自己申告COI」には抜け穴
経済的利益供与を伴わない「非金銭的COI」
今日「利益相反」(COI)の開示は医学研究の成果報告、あるいはガイドライン作成などにおいて必須である。
ただし、COIがどこまで正確に開示されているか、その点は不明だ。
2018年のデータだが、米国で「売り上げトップ10の薬剤」を推奨していた診療ガイドライン18本の著者160人を調べたところ、それら薬剤を製造する会社からの資金提供「なし」とガイドラインに報告していた著者の37%が、実際には資金提供を受けていた(JAMA Intern Med 2018; 178: 1712-1715)。
これは「金銭的」COIの1例だが、近年では、このような経済的利益供与を伴わない「非金銭的COI」にも、注目が集まっている。
経済的利益の供与を介さなくても、研究成果やガイドライン推奨に影響を及ぼしうる、「非金銭的COI」の実態が明らかになってきたのだ。俗っぽく呼ぶなら「隠れCOI」だろうか。
そして12月18日、JAMA Oncolに「がん研究における非金銭的COI管理―実践ガイド」と称する論説が掲載された。著者はオーストラリア・St Vincent's HospitalのAnnabelle D Robinson氏ら。
「非金銭的COI」にはどのような様態があり、どのように開示・管理すべきなのか―。まだ解決すべき課題は多いようだ。
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