〔編集部から〕本連載は、主要医学ジャーナルに目を通すことを毎朝の日課としている医学レポーターが、SNS上での反響も踏まえ、毎週特に目を引いた論文5本をピックアップ。うち1本にフォーカスします。今回は1月12~18日に公開された論文から選択する予定でしたが、前週公開された論文の中で見逃せないものがあったため、イレギュラー対応させていただきたい。その他のピックアップ論文は、末尾をご覧ください。 朝の家庭血圧で「125/75未満」達成しても... 昨年(2025年)8月に刊行された、日本高血圧学会の『高血圧管理・治療ガイドライン2025』(JHS2025)では、家庭血圧の目標値が「125/75mmHg未満(以下、血圧の単位mmHgは省略)」に一本化された。2019年版(JSH2019)で推奨されていた、一部患者への「135/85未満」というカテゴリが削除された形である。 しかし、朝の家庭血圧で「125/75未満」を達成していても、相当数の患者では夜間血圧の管理が不十分なことが明らかになった。良好な早朝血圧の陰に隠れた夜間高血圧、つまり「夜間仮面高血圧」が見逃されていたのだ。 済生会熊本病院の佐藤智英氏らが、大規模観察研究Japan Morning Surge - Home Blood Pressure(J-HOP)の後付け解析の結果として1月9日、Blood Press Monitで報告した。 しかし、この「夜間仮面高血圧」、降圧薬の選び方を変えれば、改善できる可能性もありそうだ。