一律「厳格降圧」路線に警鐘論文―ESH関係者
「左室肥大合併例」というエビデンス空白地帯
厳格化が進む降圧目標
近年、高血圧に対する降圧目標の厳格化が進みつつある。
最新の米国ガイドライン推奨値は、10年間心血管疾患(CVD)リスクが「7.5%以上」であれば「130/80mmHg未満」とされた(7.5%未満ならば、同目標は「考慮も可」;Hypertension 2025; 82:e212-e316)。
欧州心臓病学会(ESC)ガイドラインはさらに厳しく、「一般的」な降圧目標として「120~129/70~79mmHg」を推奨している(Eur Heart J 2024; 45: 3912-4018)。
このような流れに対し、「左室肥大を合併している場合、高血圧への積極降圧は安全性に懸念がある」とのレビューが2月10日、Eur J Intern Medに掲載された。
筆頭著者はノルウェー・Oslo大学のSverre E Kjeldsen氏。2023年版欧州高血圧学会(ESH)ガイドラインの責任著者である。それ以外にも、ESHの大御所が著者として名を連ねている。
高血圧例における左室肥大合併率は高い。エコー評価による肥大なら36~41%(J Hum Hypertens 2012; 26: 343-349)、心電図上の肥大でも35%に認められると報告されている(J Hypertens 1990; 8: 775-782)。
本当に積極降圧の安全性に問題があるのなら、看過できない警鐘である。
全文を読むにはログインが必要です
ログインして全文を読む
無料でいますぐ
会員登録を行う
- ご利用無料、14.5万人の医師が利用
- 医学・医療の最新ニュースを毎日お届け
- ギフト券に交換可能なポイントプログラム
- 独自の特集・連載、学会レポートなど充実のコンテンツ
\ 60秒でかんたん登録 /
会員登録










