〔編集部から〕本連載は、主要医学ジャーナルに目を通すことを毎朝の日課としている医学レポーターが、SNS上での反響も踏まえ、毎週特に目を引いた論文5本をピックアップ。うち1本にフォーカスします。今回は2月16~22日に公開された論文からフォーカスしたのは「糖尿病治療薬の費用効果」に関する論文。その他のピックアップ論文は、末尾をご覧ください。 ばかにならない糖尿病治療薬のコスト 日本の処方薬売り上げを見ると、多くの抗がん剤が上位を占める中、糖尿病治療薬もトップ20内に3剤がランクインしていた(関連記事「発表! 2025年薬剤処方ランキング」)。2025年1~9月における売上総額の推計値は1,700億円弱に上る。 一方米国では、糖尿病治療薬への支出額高騰を、「臨床転機」という観点から「要検討」と主張する論文が現れた。2月17日、Diabetes Care掲載の米疾病対策センター(CDC)Yu Wang氏らによる解析である。 米国における糖尿病治療薬への患者支出は、想像以上に急騰していた。それに見合うだけのメリットを、患者は享受できたのだろうか。