米国では、優秀な救急医を育成するためにシミュレーション教育が活発に行われている。近年、同国における救急医学レジデント教育の核となっているのがSimWarsと呼ばれるイベントで、シミュレーション教育上、重要な役割を担っているという。それをシナリオ集としてまとめたのが本書だ。SimWarsの開発者で本書の編集者の1人でもあるDr. Yasuharu Okudaと交渉し、日本語版の出版にこぎ着けた愛知医科大学災害医療研究センター准教授の児玉貴光氏に、日本で出版される意義などを聞いた。