乾癬患者の約10%に併発する乾癬性関節炎(PsA)は、皮疹に加えて関節症状を呈し、進行すると関節破壊を来す不可逆的な病型である。したがって、関節破壊進展抑制の観点からPsAを早期に診断し、治療を開始することが必須となる。PsAの早期診断率の向上に取り組んでいる東京慈恵会医科大学皮膚科学教授の梅澤慶紀氏に、実臨床でPsAの疑いがある乾癬患者を拾い上げるためのポイントや治療について聞いた。