【編集部から】わが国では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者の対応病床が逼迫し医療崩壊の危機にある。このような中、名古屋大学を中心とする研究グループが、全米医学アカデミーが提唱するパンデミック対応の3段階のモデルを用いて、COVID-19重症患者に対応するわが国の医療システムを評価した論文をHealth Secur(2021年8月3日オンライン版)に発表した。著者のひとりで、小牧市民病院(愛知県)集中治療センターセンター長の尾崎将之氏に現在のCOVID-19診療の問題点と、今回の論文発表の狙いについて解説してもらった。(関連記事「コロナ感染拡大、一般病床の活用が喫緊の課題」)