今年(2023年)4月、医療機関・薬局におけるオンライン資格確認の導入が原則義務化され、来年秋には従来の健康保険証を廃止し、マイナンバーカードと一体化したマイナ保険証への切り替えが予定されている。こうした動きは、政府が主導する医療デジタルトランスフォーメーション(DX)の一環だ。政府は昨年10月に医療DX推進本部を設立し、今年6月に「医療DXに関する工程表」を発表。医療DX推進の動きは加速しており、医療現場でも早急な対応が求められている。そもそも政府が目指している医療DXとはどのようなものか、デジタルハリウッド大学大学院特任教授/東京医科歯科大学臨床教授の加藤浩晃氏に話を聞いた。