RSウイルスワクチンの現状 RSウイルス感染症はOrthopneumovirus hominis(RSウイルス)による呼吸器感染症であり、感冒様症状から重症の下気道感染までさまざまな症状を引き起こす。特に6カ月齢未満の乳幼児で重症化するといわれているが、成人においても容易に再感染を繰り返し、昨今では高齢者肺炎における重要性が示唆されている(BMC Infect Dis 2017; 17: 785)。