MSDは3月28日までに、抗HIV薬のドラビリン/islatravir(DOR/ISL)2剤配合錠について、ウイルス学的抑制が得られているHIV-1感染症成人患者を対象とする1日1回経口投与の有効性および安全性を検討した2つのピボタル第Ⅲ相試験(非盲検MK-8591A-051、二重盲検MK-8591A-052)において良好な結果が得られたと発表した(関連記事「抗HIV薬のDOR/ISL2剤配合錠、ピボタルP3試験で好結果」)。 DOR/ISLは主要評価項目である48週時点のHIV-1 RNA量が50copies/mL以上の症例割合について、対照群〔MK-8591A-051ではベースライン抗レトロウイルス療法(bART)、MK-8591A-052ではビクテグラビル50mg/エムトリシタビン200mg/テノホビルアラフェナミド25mg(BIC/FTC/TAF)〕に対する非劣性が示され(MK-8591A-051:DOR/ISL群1.4%、bART群4.9%、MK-8591A-051:DOR/ISL群1.5%、BIC/FTC/TAF群0.6%)、48週時点における安全性の主要評価項目も両試験で達成された。 同社では、今年半ばまでに各国で同配合錠の製造販売承認申請を順次開始する予定としている。