ストロングスタチンは冠動脈局所でも「強力」か?
「冠動脈周囲脂肪組織減衰値」による評価
既報の多くはスタチンの抗炎症作用をCRPで評価
「炎症」は古くから、アテローム動脈硬化性病変の惹起・増悪要因と考えられてきた(N Engl J Med 1999; 340: 115-126)。さらに近年では、抗炎症薬が脂質低下作用を有さないにもかかわらず、冠動脈疾患例の心血管(CV)イベントを抑制しうることも、ランダム化比較試験(RCT) LoDoCo2で証明された(N Engl J Med 2020; 383: 1838-1847)。
スタチンも「抗炎症作用」が、脂質低下作用に加えそのCVイベント抑制の一機序だと示唆されてきた。しかし、支持するデータの多くは高感度C反応性蛋白(hs-CRP)を評価項目としており、病変部の炎症そのものが評価されたわけではなかった〔18F-FDG PET CTを用いた小規模検討は報告されている(J Inflamm 2024; 21: 52)〕。
ところが近年、冠動脈局所の炎症そのものを比較的簡便に評価できるモダリティとして、心臓CTで評価する冠動脈周囲脂肪組織減衰値(PCATA)が登場した(Sci Transl Med 2017; 9: eaal2658)。
そしてこのPCATAを用い、2型糖尿病例の冠動脈「炎症」に対するスタチンの作用を検討した結果が、8月18日、Diabetes Obes Metabに掲載された。著者は米・Stanford UniversityのBryan Wu氏ら。
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