ウパダシチニブが成人・青少年の重症円形脱毛症に著効

アッヴィ

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 アッヴィは本日(9月3日)までに、JAK阻害薬ウパダシチニブ(商品名リンヴォック)について、成人および青少年の重症円形脱毛症(AA)患者を対象に同薬の有効性と安全性を検討する第Ⅲ相ピボタル試験において、主要評価項目を達成したと発表した。(関連記事「ウパダシチニブ、アトピー性皮膚炎の頭部病変で良好な結果」)

 同試験では、頭部の脱毛面積が50%以上の重症AA患者〔平均Severity of Alopecia Tool (SALT)スコア83.8〕をウパダシチニブ15mg群、同30mg群、プラセボ群に割り付けた。検討の結果、主要評価項目とした24週時における頭部全体の毛髪面積が80%(SALTスコア20以下と定義)を達成した患者割合は、プラセボ群の3.4%に対しウパダシチニブ15mg群では44.6%30mg群では54.3%といずれも有意に多かった(P<0.001)。ウパダシチニブ投与群では、主要な副次評価項目とした24週時における眉毛およびまつ毛の改善頭部全体の毛髪面積90%(SALTスコア10以下と定義)達成割合頭部全体の完全な発毛(同0と定義)なども達成した。安全性プロファイルは同薬の承認済みの適応症における報告とおおむね一致し、新たな安全性シグナルは認められなかった。

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