中外製薬は9月19日、抗PD-L1ヒト化モノクローナル抗体アテゾリズマブ(商品名テセントリク)について、成人および12歳以上の小児の再発/難治性の節外性NK/T細胞リンパ腫・鼻型(ENKL)に対する適応追加承認を取得したと発表した。(関連記事「アテゾリズマブ、節外性NK/T細胞リンパ腫・鼻型への適応拡大を申請」) ENKLは、エプスタイン・バーウイルス(EBV)感染を特徴とし、鼻腔に多く生じる悪性リンパ腫の一種で、小児から成人まで年齢にかかわらず発症する。今回の承認は、再発/難治性ENKL患者を対象に国立がん研究センター中央病院が中心となって行った医師主導の第Ⅱ相多施設共同非盲検単群試験ATTACKに基づくもの。同試験では、主要評価項目とした画像中央判定の奏効率は53.8%(7/13例、95%CI 25.1~80.8%)、完全奏効率は30.8%(4/13例)だった。