PCV21の登場で肺炎球菌ワクチンの選択に変化
キャップバックスの有効性と今後の肺炎球菌ワクチンの接種方針
東北文化学園大学医療福祉学部抗感染症薬開発研究部門 特任教授/
公益財団法人宮城県結核予防会 理事長 渡辺 彰
肺炎球菌ワクチンには、肺炎の発症を低減させるだけでなく、発症した際には重症化を防ぎ、さらには集団感染の発生を抑制し、ひいては医療費の削減にも寄与するという、多くのエビデンスが示されている。肺炎は特に高齢者において罹患率が高く、重症化すれば入院や要介護状態につながり、死亡に至ることも多く、超高齢社会に突入した日本において、肺炎球菌ワクチンの接種はますます重要性を増している。現在国内では、2014年に予防接種法上のB類疾病用定期接種ワクチンに採用され10年以上経過した23価莢膜多糖体型肺炎球菌ワクチン(PPSV23、商品名:ニューモバックス)をはじめ、今年(2025年)8月に薬事承認され、本日(10月29日)に発売された21価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV21、商品名:キャップバックス)を加え、4つの肺炎球菌ワクチンが利用できる〔13価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV13、商品名:プレベナー13)は廃止の方向にあるので含めていない〕(関連記事「21価肺炎球菌結合型ワクチンが発売」)。本稿では、日本における肺炎球菌の莢膜血清型の流行動向を概観し、新しく登場したPCV21の特徴および有効性に関するエビデンスを整理する。これらの知見を踏まえ、今後の肺炎球菌ワクチンの適切な選択や使い分け、接種方針を考える上で新たな視点を提示したい。
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