〔編集部から〕2026年度診療報酬改定に向け、中央社会保険医療協議会(中医協)総会で個別改定項目に関する議論が始まっています。本特集では、中医協総会における議論のポイントをレポート形式で掲載するとともに、専門家による深掘り解説や速報などをお届けします。 今回のポイント ・地域包括医療病棟入院料の算定要件が議論された ・診療側委員はアウトカム指標「退院時のADL低下患者割合5%未満」の緩和を求めた ・支払側委員も緩和に向け柔軟な対応で同意した 議論の概要:第624回中医協総会 11月5日の第624回中医協総会では、2024年度改定で新設された「地域包括医療病棟入院料」の算定実態が報告された。診療側委員からは現行の算定条件が厳し過ぎるとの意見が相次ぎ、見直しについて支払側委員もおおむね賛同した。