新薬エクスプレス

不眠症治療薬ボルノレキサント、「持ち越し効果」の懸念少ない

大正製薬

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 大正製薬は11月17日、不眠症治療薬のオレキシン受容体拮抗薬ボルノレキサント(商品名ボルズィ錠)について、投与翌日の持ち越し効果を検討した臨床試験の結果などを、BPCNPNP2025合同年会(2025年11月13~15日)で発表。不眠症治療薬の課題の1つである投与翌日に作用が残る「持ち越し効果」の懸念が少ないことが示唆されたと報告した。(関連記事「オレキシン受容体拮抗薬ボルノレキサント、不眠症で承認申請」)

 試験は、持ち越し効果評価試験(305試験)と自動車運転技能評価試験(207試験)で、口頭演題およびシンポジウムにて発表された。305試験では、ボルノレキサント5mgおよび10mgを投与した翌朝の平衡機能(投与8時間後)および認知機能(投与9時間後)の低下を認めなかった。また207試験では、同10mgおよび20mg(承認最大用量の2倍投与量)を単回または反復投与した翌朝の自動車運転技能(投与9時間後)に、臨床的に意義のある影響が示されなかったという。

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