バイエル薬品は本日(12月22日)、非ステロイド型選択的ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)フィネレノン(商品名ケレンディア)について、慢性心不全の適応追加を取得したと発表した。(関連記事「フィネレノン、慢性心不全の適応追加を国内申請」) 今回の承認は、日本人を含む左室駆出率(LVEF)が40%以上の心不全患者約6,000例を対象とした国際第Ⅲ相試験FINEARTS-HFの結果に基づくもの。同試験では、主要評価項目とした心血管死および全ての心不全イベントがプラセボ群と比べ、フィネレノン群で有意に16%低かった(発生率比0.84、95%CI 0.74〜0.95、P=0.007)。忍容性は良好で、安全性は既知のプロファイルと一貫していた(関連記事「HFpEFにフィネレノンが有効」)。