千寿製薬と持田製薬は昨日(12月22日)、TRPV1拮抗薬モツギバトレプ(商品名アバレプト懸濁性点眼液0.3%)ついて、ドライアイ治療薬として承認を取得したと発表した。 同薬は世界初のTRPV1拮抗作用を持つドライアイ治療薬で、TRPV1の阻害を介してドライアイに伴う自覚症状および他覚所見を改善することが期待される。持田製薬が創製・導出し、千寿製薬がドライアイ治療を目的として開発していた。 日本眼科学会の『ドライアイ診療ガイドライン』では、ドライアイを「さまざまな要因により涙液層の安定性が低下する疾患であり、眼 不快感や視機能異常を生じ、眼表面の障害を伴うことがある」と定義している。近年では、高齢化の進展やコンタクトレンズの長期装用、パソコンおよびスマートフォンなどの使用により患者数が増加している。