特徴と限界を踏まえて使い分けを 呼吸器感染症は、感冒や気管支炎、肺炎を含む多様な病態を呈し、外来・入院診療の双方で頻度が高い。また重症化リスクもあるため、迅速かつ正確な診断が求められる。しかし、非特異的な症状で始まることが多く、非感染性疾患との鑑別や起炎菌の推定は必ずしも容易でない。原因微生物もウイルス、一般細菌、非定型細菌、抗酸菌、真菌など多岐にわたり、臨床情報だけで原因微生物を特定するには限界がある。こうした診断上の課題を克服するためには、迅速診断検査を適切に組み合わせて活用することが必要であるが、迅速診断検査にはそれぞれ特徴と限界があり、それらを理解した上で使い分けることが重要である。