日本におけるOPATの現状 OPATとは、Outpatient Parenteral Antimicrobial Therapyの略語で、日本語では外来静注抗菌薬療法と訳される。海外の先進国ではガイドラインも整備されており、OPATが感染症診療の治療戦略の1つとして確立している(JAC Antimicrob Resist 2024; 6: dlae111)。 日本国内でも外来診療において静注抗菌薬が使用される場面は多いが、OPATとして戦略的に実施されることはまれである。診断や原因微生物が不明のまま外来で静注抗菌薬が使用されている場合も多いが、これは本来のOPATではない。本来のOPATは外来で単に静注抗菌薬を使用する行為ではなく、対象患者の選定、治療開始のための患者教育、治療中のモニタリング、治療後の経過観察までを含めた包括的な診療行為を指し、多くの場合、感染症科医、薬剤師、看護師などから成る多職種チームがその運営を担当する。