薬剤詳細データ 一般名 バルサルタン・ヒドロクロロチアジド錠 製品名 バルヒディオ配合錠EX「NIG」 薬効名 選択的AT1受容体ブロッカー/利尿薬合剤 エビでやんす論文検索 添付文書(抜粋) 添付文書の抜粋となっています。 最新の添付文書はこちらよりご参照ください 薬剤名 バルヒディオ配合錠EX「NIG」 yj-code 2149112F2126 添付文書No 2149112F1120_1_04 改定年月 2024-02 版 第1版 一般名 バルサルタン・ヒドロクロロチアジド錠 薬効分類名 選択的AT1受容体ブロッカー/利尿薬合剤 用法・用量 成人には1日1回1錠(バルサルタン/ヒドロクロロチアジドとして80mg/6.25mg又は80mg/12.5mg)を経口投与する。本剤は高血圧治療の第一選択薬として用いない。 効能・効果 高血圧症 相互作用:併用禁忌 アリスキレンフマル酸塩ラジレス(糖尿病患者に使用する場合。ただし、他の降圧治療を行ってもなお血圧のコントロールが著しく不良の患者を除く。)非致死性脳卒中、腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧のリスク増加が報告されている。レニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。デスモプレシン酢酸塩水和物ミニリンメルト(男性における夜間多尿による夜間頻尿)低ナトリウム血症が発現するおそれがある。ヒドロクロロチアジドとデスモプレシン酢酸塩水和物のいずれも低ナトリウム血症が発現するおそれがある。 相互作用:併用注意 アリスキレンフマル酸塩腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがある。なお、eGFRが60mL/min/1.73m2未満の腎機能障害のある患者へのアリスキレンフマル酸塩との併用については、治療上やむを得ないと判断される場合を除き避けること。レニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。アンジオテンシン変換酵素阻害剤腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがある。レニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。利尿降圧剤フロセミドトリクロルメチアジド等一過性の急激な血圧低下(失神及び意識消失等を伴う)を起こすおそれがある。利尿降圧剤で治療を受けている患者にはレニン活性が亢進している患者が多く、バルサルタンが奏効しやすい。重度のナトリウムないし体液量の減少した患者では、まれに症候性の低血圧が生じることがある。カリウム保持性利尿剤スピロノラクトントリアムテレン等カリウム補給製剤塩化カリウム血清カリウム値が上昇することがある。バルサルタンのアルドステロン分泌抑制によりカリウム貯留作用が増強する可能性がある。危険因子:腎機能障害ドロスピレノン・エチニルエストラジオール血清カリウム値が上昇することがある。バルサルタンによる血清カリウム値の上昇とドロスピレノンの抗ミネラルコルチコイド作用によると考えられる。危険因子:腎障害患者、血清カリウム値の高い患者トリメトプリム含有製剤スルファメトキサゾール・トリメトプリム血清カリウム値が上昇することがある。血清カリウム値の上昇が増強されるおそれがある。シクロスポリン血清カリウム値が上昇することがある。高カリウム血症の副作用が相互に増強されると考えられる。シクロスポリン高尿酸血症及びこれに伴う痛風があらわれやすいので、血中尿酸値に注意すること。高尿酸血症の副作用が相互に増強される可能性が考えられる。非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)インドメタシン等本剤の降圧作用が減弱することがある。NSAIDsの腎プロスタグランジン合成阻害作用により、本剤の降圧作用が減弱することがある。非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)インドメタシン等腎機能を悪化させるおそれがある。NSAIDsの腎プロスタグランジン合成阻害作用により、腎血流量が低下するためと考えられる。危険因子:高齢者ビキサロマーバルサルタンの血中濃度が約30~40%に低下したとの報告がある。バルサルタンの作用が減弱するおそれがある。リン酸結合性ポリマーにより、同時に服用した場合、バルサルタンの吸収を遅延あるいは減少させる可能性がある。バルビツール酸誘導体起立性低血圧が増強されることがある。これらの薬剤の中枢抑制作用とヒドロクロロチアジドの降圧作用による。あへんアルカロイド系麻薬起立性低血圧が増強されることがある。ヒドロクロロチアジドとあへんアルカロイドの大量投与で血圧低下があらわれる可能性がある。アルコール起立性低血圧が増強されることがある。ヒドロクロロチアジドと血管拡張作用を有するアルコールとの併用により降圧作用が増強される可能性がある。昇圧アミンノルアドレナリンアドレナリン昇圧アミンの作用を減弱することがある。手術前の患者に使用する場合、本剤の一時休薬等の処置を講ずること。ヒドロクロロチアジドは昇圧アミンに対する血管壁の反応性を低下させる可能性がある。ツボクラリンの類似作用物質パンクロニウム臭化物ツボクラリンの類似作用物質の麻痺作用を増強することがある。手術前の患者に使用する場合、本剤の一時休薬等の処置を講ずること。ヒドロクロロチアジドによる血清カリウム値の低下により、これらの薬剤の神経・筋遮断作用が増強すると考えられている。降圧作用を有する他の薬剤β-遮断剤ニトログリセリン等降圧作用を増強するおそれがある。降圧剤の用量調節等に注意すること。作用機序の異なる降圧作用により互いに協力的に作用する。ジギタリス製剤ジゴキシンジギトキシンジギタリスの心臓に対する作用を増強し、不整脈等を起こすことがある。血清カリウム値に十分注意すること。ヒドロクロロチアジドによる血清カリウム値の低下により多量のジギタリスが心筋Na-K ATPaseに結合し、心収縮力増強と不整脈が起こる。マグネシウム低下も同様の作用を示す。乳酸ナトリウムチアジド系薬剤による代謝性アルカローシス、低カリウム血症を増強することがある。ヒドロクロロチアジドのカリウム排泄作用により低カリウム血症や代謝性アルカローシスが引き起こされることがある。アルカリ化剤である乳酸ナトリウムの併用はこの状態を更に増強させる。リチウム振戦、消化器愁訴等、リチウム中毒を増強することがある。血清リチウム濃度に注意すること。ヒドロクロロチアジドは腎におけるリチウムの再吸収を促進し、リチウムの血中濃度を上昇させる。リチウムリチウム中毒を起こすことが報告されている。バルサルタンのナトリウム排泄作用により、リチウムの蓄積が起こると考えられている。副腎皮質ホルモン剤ACTH低カリウム血症が発現することがある。ヒドロクロロチアジドとこれらの薬剤はともにカリウム排泄作用を有する。グリチルリチン製剤血清カリウム値の低下があらわれやすくなる。グリチルリチン製剤は低カリウム血症を主徴とした偽アルドステロン症を引き起こすことがある。したがってヒドロクロロチアジドとグリチルリチン製剤の併用により低カリウム血症を増強する可能性がある。糖尿病用剤SU剤インスリン等糖尿病用剤の作用を著しく減弱することがある。機序は明確ではないが、ヒドロクロロチアジドによるカリウム喪失により膵臓のβ細胞のインスリン放出が低下すると考えられている。ジアゾキシドジアゾキシドの血糖上昇作用及び血中尿酸上昇作用が増強するおそれがある。機序は明確ではないが、ヒドロクロロチアジドによるカリウム喪失により膵臓のβ細胞のインスリン放出が低下すると考えられている。また、ヒドロクロロチアジドとジアゾキシドはともに尿酸排泄抑制作用を有する。陰イオン交換樹脂剤コレスチラミン等チアジド系薬剤の作用が減弱することがある。陰イオン交換樹脂剤投与の少なくとも4時間前に投与する等、投与時間をずらすことで薬剤相互作用を最小限にできるとの報告がある。陰イオン交換樹脂剤の吸着作用によりヒドロクロロチアジドの吸収が阻害されることがある。アマンタジンアマンタジンの作用が増強されることがある。ヒドロクロロチアジドがアマンタジンの腎排泄を低下させ、血中濃度の上昇を起こすためと考えられる。アロプリノール重症の過敏反応(悪寒、全身性の皮疹等)が発現したとの報告がある。機序は不明である。抗コリン作用を有する薬剤アトロピンビペリデンチアジド系薬剤の作用が増強されるおそれがある。チアジド系薬剤の吸収が促進される可能性が考えられる。メチルドパチアジド系薬剤との併用による溶血性貧血の報告がある。メチルドパがチアジド系薬剤の抗体産生を促進する可能性が考えられる。抗腫瘍剤シクロホスファミドメトトレキサート等これらの薬剤の骨髄抑制作用を増強するおそれがある。チアジド系薬剤が抗腫瘍剤の腎排泄を減少させるためと考えられる。ビタミンDカルシウム剤高カルシウム血症を起こすおそれがある。血清カルシウム濃度の上昇をチアジド系薬剤と相互に増強させる可能性が考えられる。カルバマゼピン低ナトリウム血症があらわれることがある。ヒドロクロロチアジドとカルバマゼピンはともに血清中のナトリウムを低下させることがある。 副作用:重大な副作用 1: アナフィラキシー(頻度不明)2: 血管浮腫(頻度不明)-顔面、口唇、咽頭、舌の腫脹等が症状としてあらわれることがある。3: 肝炎(頻度不明)4: 腎不全(頻度不明)5: 高カリウム血症(頻度不明)6: 低ナトリウム血症(頻度不明)-けん怠感、食欲不振、嘔気、嘔吐、意識障害等を伴う低ナトリウム血症があらわれることがある。高齢者であらわれやすい。7: ショック、失神、意識消失(いずれも頻度不明)-冷感、嘔吐、意識消失等があらわれた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。,8: 無顆粒球症、白血球減少、血小板減少(いずれも頻度不明)9: 再生不良性貧血、溶血性貧血(いずれも頻度不明)-重篤な血液障害があらわれることがある。10: 壊死性血管炎(頻度不明)11: 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、多形紅斑(いずれも頻度不明)12: 天疱瘡、類天疱瘡(いずれも頻度不明)-水疱、びらん等があらわれた場合には、皮膚科医と相談すること。13: 間質性肺炎(頻度不明)-発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常等を伴う間質性肺炎があらわれることがあるので、このような場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。14: 肺水腫、急性呼吸窮迫症候群(いずれも頻度不明)-肺水腫があらわれることがある。また、ヒドロクロロチアジド服用後、数分から数時間以内に急性呼吸窮迫症候群が発現したとの報告がある,,,。15: 全身性エリテマトーデスの悪化(頻度不明)16: 低血糖(頻度不明)-脱力感、空腹感、冷汗、手の震え、集中力低下、痙攣、意識障害等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。糖尿病治療中の患者であらわれやすい。17: 横紋筋融解症(頻度不明)-筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがあるので、このような場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。18: 急性近視、閉塞隅角緑内障(いずれも頻度不明)-急性近視(霧視、視力低下等を含む)、閉塞隅角緑内障があらわれることがあるので、急激な視力の低下や眼痛等の異常が認められた場合には投与を中止し、速やかに眼科医の診察を受けるよう、患者に指導すること。 副作用:その他副作用 皮膚障害 -発疹、光線過敏症、そう痒症、蕁麻疹、紅斑-紫斑、皮膚エリテマトーデス精神神経系障害 -めまい、頭痛-傾眠-不眠症、知覚異常、しびれ、味覚異常血液及びリンパ系障害 -白血球数増加-好酸球数増加、貧血心臓障害 -不整脈、動悸-頻脈、心房細動血管障害 -低血圧-起立性低血圧-顔面潮紅、ほてり胃腸障害 -腹痛、腹部不快感、下痢、嘔気-膵炎、嘔吐、便秘肝胆道系障害 -肝機能異常、γ-GTP増加、AST増加、ALT増加、血中ビリルビン増加-LDH増加、ALP増加-黄疸、胆汁うっ滞呼吸器障害 -咳嗽、咽頭炎-呼吸困難、鼻閉腎及び尿路障害 -BUN増加、血中クレアチニン増加、蛋白尿、尿中血陽性代謝及び栄養障害 -高血糖、高尿酸血症-低カリウム血症、血中コレステロール増加、血中トリグリセリド増加、尿糖陽性-食欲不振、低マグネシウム血症、低クロール性アルカローシス、血中カルシウム増加、総蛋白減少、脱水その他 -CK増加-疲労、けん怠感、胸痛、浮腫、関節痛、腰背部痛、筋痙縮-筋肉痛、脱力感、口渇、唾液腺炎、インポテンス、高カルシウム血症を伴う副甲状腺障害、黄視症、視力異常(霧視等)、耳鳴、発熱 薬剤名 バルヒディオ配合錠EX「NIG」 yj-code 2149112F2126 添付文書No 2149112F1120_1_04 改定年月 2024-02 版 第1版 一般名 バルサルタン・ヒドロクロロチアジド錠 薬効分類名 選択的AT1受容体ブロッカー/利尿薬合剤 用法・用量 成人には1日1回1錠(バルサルタン/ヒドロクロロチアジドとして80mg/6.25mg又は80mg/12.5mg)を経口投与する。本剤は高血圧治療の第一選択薬として用いない。 効能・効果 高血圧症 相互作用:併用禁忌 アリスキレンフマル酸塩ラジレス(糖尿病患者に使用する場合。ただし、他の降圧治療を行ってもなお血圧のコントロールが著しく不良の患者を除く。)非致死性脳卒中、腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧のリスク増加が報告されている。レニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。デスモプレシン酢酸塩水和物ミニリンメルト(男性における夜間多尿による夜間頻尿)低ナトリウム血症が発現するおそれがある。ヒドロクロロチアジドとデスモプレシン酢酸塩水和物のいずれも低ナトリウム血症が発現するおそれがある。 相互作用:併用注意 アリスキレンフマル酸塩腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがある。なお、eGFRが60mL/min/1.73m2未満の腎機能障害のある患者へのアリスキレンフマル酸塩との併用については、治療上やむを得ないと判断される場合を除き避けること。レニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。アンジオテンシン変換酵素阻害剤腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがある。レニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。利尿降圧剤フロセミドトリクロルメチアジド等一過性の急激な血圧低下(失神及び意識消失等を伴う)を起こすおそれがある。利尿降圧剤で治療を受けている患者にはレニン活性が亢進している患者が多く、バルサルタンが奏効しやすい。重度のナトリウムないし体液量の減少した患者では、まれに症候性の低血圧が生じることがある。カリウム保持性利尿剤スピロノラクトントリアムテレン等カリウム補給製剤塩化カリウム血清カリウム値が上昇することがある。バルサルタンのアルドステロン分泌抑制によりカリウム貯留作用が増強する可能性がある。危険因子:腎機能障害ドロスピレノン・エチニルエストラジオール血清カリウム値が上昇することがある。バルサルタンによる血清カリウム値の上昇とドロスピレノンの抗ミネラルコルチコイド作用によると考えられる。危険因子:腎障害患者、血清カリウム値の高い患者トリメトプリム含有製剤スルファメトキサゾール・トリメトプリム血清カリウム値が上昇することがある。血清カリウム値の上昇が増強されるおそれがある。シクロスポリン血清カリウム値が上昇することがある。高カリウム血症の副作用が相互に増強されると考えられる。シクロスポリン高尿酸血症及びこれに伴う痛風があらわれやすいので、血中尿酸値に注意すること。高尿酸血症の副作用が相互に増強される可能性が考えられる。非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)インドメタシン等本剤の降圧作用が減弱することがある。NSAIDsの腎プロスタグランジン合成阻害作用により、本剤の降圧作用が減弱することがある。非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)インドメタシン等腎機能を悪化させるおそれがある。NSAIDsの腎プロスタグランジン合成阻害作用により、腎血流量が低下するためと考えられる。危険因子:高齢者ビキサロマーバルサルタンの血中濃度が約30~40%に低下したとの報告がある。バルサルタンの作用が減弱するおそれがある。リン酸結合性ポリマーにより、同時に服用した場合、バルサルタンの吸収を遅延あるいは減少させる可能性がある。バルビツール酸誘導体起立性低血圧が増強されることがある。これらの薬剤の中枢抑制作用とヒドロクロロチアジドの降圧作用による。あへんアルカロイド系麻薬起立性低血圧が増強されることがある。ヒドロクロロチアジドとあへんアルカロイドの大量投与で血圧低下があらわれる可能性がある。アルコール起立性低血圧が増強されることがある。ヒドロクロロチアジドと血管拡張作用を有するアルコールとの併用により降圧作用が増強される可能性がある。昇圧アミンノルアドレナリンアドレナリン昇圧アミンの作用を減弱することがある。手術前の患者に使用する場合、本剤の一時休薬等の処置を講ずること。ヒドロクロロチアジドは昇圧アミンに対する血管壁の反応性を低下させる可能性がある。ツボクラリンの類似作用物質パンクロニウム臭化物ツボクラリンの類似作用物質の麻痺作用を増強することがある。手術前の患者に使用する場合、本剤の一時休薬等の処置を講ずること。ヒドロクロロチアジドによる血清カリウム値の低下により、これらの薬剤の神経・筋遮断作用が増強すると考えられている。降圧作用を有する他の薬剤β-遮断剤ニトログリセリン等降圧作用を増強するおそれがある。降圧剤の用量調節等に注意すること。作用機序の異なる降圧作用により互いに協力的に作用する。ジギタリス製剤ジゴキシンジギトキシンジギタリスの心臓に対する作用を増強し、不整脈等を起こすことがある。血清カリウム値に十分注意すること。ヒドロクロロチアジドによる血清カリウム値の低下により多量のジギタリスが心筋Na-K ATPaseに結合し、心収縮力増強と不整脈が起こる。マグネシウム低下も同様の作用を示す。乳酸ナトリウムチアジド系薬剤による代謝性アルカローシス、低カリウム血症を増強することがある。ヒドロクロロチアジドのカリウム排泄作用により低カリウム血症や代謝性アルカローシスが引き起こされることがある。アルカリ化剤である乳酸ナトリウムの併用はこの状態を更に増強させる。リチウム振戦、消化器愁訴等、リチウム中毒を増強することがある。血清リチウム濃度に注意すること。ヒドロクロロチアジドは腎におけるリチウムの再吸収を促進し、リチウムの血中濃度を上昇させる。リチウムリチウム中毒を起こすことが報告されている。バルサルタンのナトリウム排泄作用により、リチウムの蓄積が起こると考えられている。副腎皮質ホルモン剤ACTH低カリウム血症が発現することがある。ヒドロクロロチアジドとこれらの薬剤はともにカリウム排泄作用を有する。グリチルリチン製剤血清カリウム値の低下があらわれやすくなる。グリチルリチン製剤は低カリウム血症を主徴とした偽アルドステロン症を引き起こすことがある。したがってヒドロクロロチアジドとグリチルリチン製剤の併用により低カリウム血症を増強する可能性がある。糖尿病用剤SU剤インスリン等糖尿病用剤の作用を著しく減弱することがある。機序は明確ではないが、ヒドロクロロチアジドによるカリウム喪失により膵臓のβ細胞のインスリン放出が低下すると考えられている。ジアゾキシドジアゾキシドの血糖上昇作用及び血中尿酸上昇作用が増強するおそれがある。機序は明確ではないが、ヒドロクロロチアジドによるカリウム喪失により膵臓のβ細胞のインスリン放出が低下すると考えられている。また、ヒドロクロロチアジドとジアゾキシドはともに尿酸排泄抑制作用を有する。陰イオン交換樹脂剤コレスチラミン等チアジド系薬剤の作用が減弱することがある。陰イオン交換樹脂剤投与の少なくとも4時間前に投与する等、投与時間をずらすことで薬剤相互作用を最小限にできるとの報告がある。陰イオン交換樹脂剤の吸着作用によりヒドロクロロチアジドの吸収が阻害されることがある。アマンタジンアマンタジンの作用が増強されることがある。ヒドロクロロチアジドがアマンタジンの腎排泄を低下させ、血中濃度の上昇を起こすためと考えられる。アロプリノール重症の過敏反応(悪寒、全身性の皮疹等)が発現したとの報告がある。機序は不明である。抗コリン作用を有する薬剤アトロピンビペリデンチアジド系薬剤の作用が増強されるおそれがある。チアジド系薬剤の吸収が促進される可能性が考えられる。メチルドパチアジド系薬剤との併用による溶血性貧血の報告がある。メチルドパがチアジド系薬剤の抗体産生を促進する可能性が考えられる。抗腫瘍剤シクロホスファミドメトトレキサート等これらの薬剤の骨髄抑制作用を増強するおそれがある。チアジド系薬剤が抗腫瘍剤の腎排泄を減少させるためと考えられる。ビタミンDカルシウム剤高カルシウム血症を起こすおそれがある。血清カルシウム濃度の上昇をチアジド系薬剤と相互に増強させる可能性が考えられる。カルバマゼピン低ナトリウム血症があらわれることがある。ヒドロクロロチアジドとカルバマゼピンはともに血清中のナトリウムを低下させることがある。 副作用:重大な副作用 1: アナフィラキシー(頻度不明)2: 血管浮腫(頻度不明)-顔面、口唇、咽頭、舌の腫脹等が症状としてあらわれることがある。3: 肝炎(頻度不明)4: 腎不全(頻度不明)5: 高カリウム血症(頻度不明)6: 低ナトリウム血症(頻度不明)-けん怠感、食欲不振、嘔気、嘔吐、意識障害等を伴う低ナトリウム血症があらわれることがある。高齢者であらわれやすい。7: ショック、失神、意識消失(いずれも頻度不明)-冷感、嘔吐、意識消失等があらわれた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。,8: 無顆粒球症、白血球減少、血小板減少(いずれも頻度不明)9: 再生不良性貧血、溶血性貧血(いずれも頻度不明)-重篤な血液障害があらわれることがある。10: 壊死性血管炎(頻度不明)11: 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、多形紅斑(いずれも頻度不明)12: 天疱瘡、類天疱瘡(いずれも頻度不明)-水疱、びらん等があらわれた場合には、皮膚科医と相談すること。13: 間質性肺炎(頻度不明)-発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常等を伴う間質性肺炎があらわれることがあるので、このような場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。14: 肺水腫、急性呼吸窮迫症候群(いずれも頻度不明)-肺水腫があらわれることがある。また、ヒドロクロロチアジド服用後、数分から数時間以内に急性呼吸窮迫症候群が発現したとの報告がある,,,。15: 全身性エリテマトーデスの悪化(頻度不明)16: 低血糖(頻度不明)-脱力感、空腹感、冷汗、手の震え、集中力低下、痙攣、意識障害等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。糖尿病治療中の患者であらわれやすい。17: 横紋筋融解症(頻度不明)-筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがあるので、このような場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。18: 急性近視、閉塞隅角緑内障(いずれも頻度不明)-急性近視(霧視、視力低下等を含む)、閉塞隅角緑内障があらわれることがあるので、急激な視力の低下や眼痛等の異常が認められた場合には投与を中止し、速やかに眼科医の診察を受けるよう、患者に指導すること。 副作用:その他副作用 皮膚障害 -発疹、光線過敏症、そう痒症、蕁麻疹、紅斑-紫斑、皮膚エリテマトーデス精神神経系障害 -めまい、頭痛-傾眠-不眠症、知覚異常、しびれ、味覚異常血液及びリンパ系障害 -白血球数増加-好酸球数増加、貧血心臓障害 -不整脈、動悸-頻脈、心房細動血管障害 -低血圧-起立性低血圧-顔面潮紅、ほてり胃腸障害 -腹痛、腹部不快感、下痢、嘔気-膵炎、嘔吐、便秘肝胆道系障害 -肝機能異常、γ-GTP増加、AST増加、ALT増加、血中ビリルビン増加-LDH増加、ALP増加-黄疸、胆汁うっ滞呼吸器障害 -咳嗽、咽頭炎-呼吸困難、鼻閉腎及び尿路障害 -BUN増加、血中クレアチニン増加、蛋白尿、尿中血陽性代謝及び栄養障害 -高血糖、高尿酸血症-低カリウム血症、血中コレステロール増加、血中トリグリセリド増加、尿糖陽性-食欲不振、低マグネシウム血症、低クロール性アルカローシス、血中カルシウム増加、総蛋白減少、脱水その他 -CK増加-疲労、けん怠感、胸痛、浮腫、関節痛、腰背部痛、筋痙縮-筋肉痛、脱力感、口渇、唾液腺炎、インポテンス、高カルシウム血症を伴う副甲状腺障害、黄視症、視力異常(霧視等)、耳鳴、発熱 年代別 ※令和4年度データ 性別・年代別 区分 合計 0歳~ 10歳~ 20歳~ 30歳~ 40歳~ 50歳~ 60歳~ 70歳~ 80歳~ 90歳~ 100歳~ 男性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 女性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 合計 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 男性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 女性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 合計 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 男性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 女性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 合計 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 男性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 女性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 合計 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 性別・年代別グラフ 都道府県別 ※令和4年度データ 地方区分別(7) 地方区分名 合計 北海道0東北0関東0中部0近畿0中国・四国0九州0合計0 地方区分別(14) 地方区分名 合計 北海道0北東北0南東北0北関東0南関東0甲信越0北陸0東海0関西0中国0四国0北九州0南九州0沖縄0合計0 都道府県別 都道府県名 合計 北海道0青森県0岩手県0宮城県0秋田県0山形県0福島県0茨城県0栃木県0群馬県0埼玉県0千葉県0東京都0神奈川県0新潟県0富山県0石川県0福井県0山梨県0長野県0岐阜県0静岡県0愛知県0三重県0滋賀県0京都府0大阪府0兵庫県0奈良県0和歌山県0鳥取県0島根県0岡山県0広島県0山口県0徳島県0香川県0愛媛県0高知県0福岡県0佐賀県0長崎県0熊本県0大分県0宮崎県0鹿児島県0沖縄県0合計0