薬剤詳細データ

一般名

ヒドロコルチゾンコハク酸エステルナトリウム

製品名

ソル・コーテフ注射用100mg

薬効名

副腎皮質ホルモン剤

添付文書(抜粋)

添付文書の抜粋となっています。

最新の添付文書はこちらよりご参照ください

薬剤名

ソル・コーテフ注射用100mg

yj-code

2452400D1084

添付文書No

2452400D1084_3_04

改定年月

2024-02

第3版

一般名

ヒドロコルチゾンコハク酸エステルナトリウム

薬効分類名

副腎皮質ホルモン剤


用法・用量

〈通常、成人における用法及び用量(ヒドロコルチゾンとして)〉 下表のとおりである。なお、年齢、症状により適宜増減する。 用法注射・注入部位 1回の用量(mg) 1日投与回数 緊急時1回用量(mg) ①静脈内注射 50~100 1~4 100~200 ②点滴静脈内注射 50~100 1~4 100~200 ③筋肉内注射 50~100 1~4 100~200 ④関節腔内注射 5~25 投与間隔2週以上 ―――――― ⑤軟組織内注射 12.5~25 〃 ―――――― ⑥硬膜外注射 12.5~50 〃 ―――――― ⑦腹腔内注入 40 ―――――― ―――――― ⑧注腸 50~100 ―――――― ―――――― ⑨結膜下注射 20~50mg/mL溶液0.2~0.5mL ―――――― ―――――― ⑩ネブライザー 10~15 1~3 ―――――― ⑪鼻腔内注入 10~15 1~3 ―――――― ⑫喉頭・気管注入 10~15 1~3 ―――――― ⑬食道注入 25 ―――――― ―――――― 〈気管支喘息(⑭)における静脈内注射又は点滴静脈内注射の用法及び用量(ヒドロコルチゾンとして)〉 通常、成人には、ヒドロコルチゾンとして初回投与量100~500mgを緩徐に静脈内注射又は点滴静脈内注射する。症状が改善しない場合には、1回50~200mgを4~6時間毎に緩徐に追加投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。 通常、2歳以上の小児には、ヒドロコルチゾンとして初回投与量5~7mg/kgを緩徐に静脈内注射又は点滴静脈内注射する。症状が改善しない場合には、1回5~7mg/kgを6時間毎に緩徐に追加投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。 通常、2歳未満の小児には、ヒドロコルチゾンとして初回投与量5mg/kgを緩徐に静脈内注射又は点滴静脈内注射する。症状が改善しない場合には、1回5mg/kgを6~8時間毎に緩徐に追加投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

効能・効果

○内数字は投与法を示す注Ⅰ参照のこと△印 ★印 注Ⅱ参照のこと 〈内科・小児科領域〉 内分泌疾患 急性副腎皮質機能不全(副腎クリーゼ)〔①②③〕、甲状腺中毒症〔甲状腺(中毒性)クリーゼ〕〔①②△③〕、慢性副腎皮質機能不全(原発性、続発性、下垂体性、医原性)〔③〕、ACTH単独欠損症〔△③〕 膠原病 リウマチ熱(リウマチ性心炎を含む)、エリテマトーデス(全身性及び慢性円板状)〔△①△②③〕 アレルギー性疾患 気管支喘息〔⑩⑭〕、アナフィラキシーショック〔①②〕、喘息性気管支炎(小児喘息性気管支炎を含む)〔△③⑩〕、薬剤その他の化学的物質によるアレルギー・中毒(薬疹、中毒疹を含む)〔△①△②△③〕、蕁麻疹(慢性例を除く)(重症例に限る)〔△②△③〕 神経疾患 脳脊髄炎(脳炎、脊髄炎を含む)(但し、一次性脳炎の場合は頭蓋内圧亢進症状がみられ、かつ他剤で効果が不十分なときに短期間用いること)、重症筋無力症、多発性硬化症(視束脊髄炎を含む)〔①②△③〕、末梢神経炎(ギランバレー症候群を含む)〔△①△②△③〕、小舞踏病、顔面神経麻痺、脊髄蜘網膜炎〔△③〕、脊髄浮腫〔①⑥〕 消化器疾患 限局性腸炎、潰瘍性大腸炎〔△①△②△③⑧〕 呼吸器疾患 びまん性間質性肺炎(肺線維症)(放射線肺臓炎を含む)〔△①△②⑩〕 重症感染症 重症感染症(化学療法と併用する)〔①②△③〕 新陳代謝疾患 特発性低血糖症〔①②△③〕 その他の内科的疾患 重症消耗性疾患の全身状態の改善(癌末期、スプルーを含む)〔△①△②△③〕、悪性リンパ腫(リンパ肉腫症、細網肉腫症、ホジキン病、皮膚細網症、菌状息肉症)及び類似疾患(近縁疾患)、好酸性肉芽腫〔①②△③〕、乳癌の再発転移〔△③〕 〈外科領域〉 副腎摘除〔①②③〕、臓器・組織移植、副腎皮質機能不全患者に対する外科的侵襲〔△③〕、侵襲後肺水腫〔①⑩〕、外科的ショック及び外科的ショック様状態、脳浮腫、輸血による副作用、気管支痙攣(術中)〔①〕、手術後の腹膜癒着防止〔⑦〕、蛇毒・昆虫毒(重症の虫さされを含む)〔△③〕 〈整形外科領域〉 関節リウマチ、若年性関節リウマチ(スチル病を含む)〔③④〕、リウマチ性多発筋痛〔③〕、強直性脊椎炎(リウマチ性脊椎炎)〔③〕、強直性脊椎炎(リウマチ性脊椎炎)に伴う四肢関節炎〔④〕 〈泌尿器科領域〉 前立腺癌(他の療法が無効の場合)、陰茎硬結〔△③〕 〈眼科領域〉 眼科領域の術後炎症〔△①△③⑨〕 〈皮膚科領域〉 湿疹・皮膚炎群(急性湿疹、亜急性湿疹、慢性湿疹、接触皮膚炎、貨幣状湿疹、自家感作性皮膚炎、アトピー皮膚炎、乳・幼・小児湿疹、ビダール苔癬、その他の神経皮膚炎、脂漏性皮膚炎、進行性指掌角皮症、その他の手指の皮膚炎、陰部あるいは肛門湿疹、耳介及び外耳道の湿疹・皮膚炎、鼻前庭及び鼻翼周辺の湿疹・皮膚炎など)(但し、重症例以外は極力投与しないこと)〔★△③〕、乾癬及び類症〔尋常性乾癬(重症例)、乾癬性関節炎、乾癬性紅皮症、膿疱性乾癬、稽留性肢端皮膚炎、疱疹状膿痂疹、ライター症候群〕〔★△②★△③〕、紅斑症(★多形滲出性紅斑、結節性紅斑)(但し、多形滲出性紅斑の場合は重症例に限る)〔△③〕、ウェーバークリスチャン病、粘膜皮膚眼症候群〔開口部びらん性外皮症、スチブンス・ジョンソン病、皮膚口内炎、フックス症候群、ベーチェット病(眼症状のない場合)、リップシュッツ急性陰門潰瘍〕、天疱瘡群(尋常性天疱瘡、落葉状天疱瘡、Senear-Usher症候群、増殖性天疱瘡)、デューリング疱疹状皮膚炎(類天疱瘡、妊娠性疱疹を含む)〔△②△③〕、帯状疱疹(重症例に限る)〔△③〕、潰瘍性慢性膿皮症〔△③〕、紅皮症(ヘブラ紅色粃糠疹を含む)〔★△②★△③〕 〈耳鼻咽喉科領域〉 メニエル病及びメニエル症候群、急性感音性難聴〔①②③〕、喉頭炎・喉頭浮腫〔①②③⑩⑫〕、食道の炎症(腐蝕性食道炎、直達鏡使用後)及び食道拡張術後〔①②③⑩⑬〕、アレルギー性鼻炎、花粉症(枯草熱)〔③⑩⑪〕、嗅覚障害〔△①△②△③⑩⑪〕、難治性口内炎及び舌炎(局所療法で治癒しないもの)〔⑤〕 〈口腔外科領域〉 口腔外科領域手術後の後療法〔①②③〕 注Ⅰ:投与法①静脈内注射②点滴静脈内注射③筋肉内注射④関節腔内注射⑤軟組織内注射⑥硬膜外注射⑦腹腔内注入⑧注腸⑨結膜下注射⑩ネブライザー⑪鼻腔内注入⑫喉頭・気管注入⑬食道注入⑭静脈内注射又は点滴静脈内注射注Ⅱ:△印-下記の場合にのみ用いること1)静脈内注射及び点滴静脈内注射経口投与不能時、緊急時及び筋肉内注射不適時2)筋肉内注射経口投与不能時★印-外用剤を用いても効果が不十分な場合あるいは十分な効果を期待し得ないと推定される場合にのみ用いること

相互作用:併用禁忌

生ワクチン又は弱毒生ワクチン


(乾燥弱毒生麻しんワクチン、乾燥弱毒生風しんワクチン、乾燥BCGワクチン等)


ワクチン株の異常増殖又は毒性の復帰があらわれるおそれがある。


免疫抑制が生じる量の副腎皮質ホルモン剤の投与を受けている患者


デスモプレシン酢酸塩水和物(ミニリンメルト)(男性における夜間多尿による夜間頻尿)


低ナトリウム血症が発現するおそれがある。


機序不明


相互作用:併用注意

エリスロマイシンエストロゲン(経口避妊薬を含む)


本剤の作用が増強するおそれがある。必要に応じて本剤又はこれらの薬剤を減量するなど用量に注意すること。


これらの薬剤がCYP3A4を阻害することにより、本剤の代謝が阻害される。


抗凝血剤


パルナパリンナトリウムワルファリンカリウム等


抗凝血剤の作用を増強又は減弱させるおそれがある。必要に応じて本剤又は抗凝血剤の用量を調節すること。


本剤は血液凝固能を高め、抗凝血剤の効果に拮抗する可能性がある。また一方、本剤の消化器系の副作用により、抗凝血剤の出血の危険性が増大する可能性がある。


非脱分極性筋弛緩剤


ベクロニウム臭化物パンクロニウム臭化物等


非脱分極性筋弛緩剤の作用を増強又は減弱させるおそれがある。また、併用により短期間でミオパチーがあらわれ、四肢麻痺に至るおそれがある。必要に応じて本剤又は非脱分極性筋弛緩剤の用量を調節すること。


機序不明


非ステロイド性解熱鎮痛消炎剤


サザピリンジクロフェナク等


消化器系の副作用(消化性潰瘍、消化管出血等)を起こすおそれが高くなる。必要に応じて本剤又は非ステロイド性解熱鎮痛消炎剤を減量するなど用量に注意すること。


ともに消化器系の副作用を起こすおそれがある。


カリウム排泄型利尿剤


トリクロルメチアジドヒドロクロロチアジドフロセミド等


低カリウム血症があらわれるおそれがある。必要に応じて本剤又はカリウム排泄型利尿剤を減量するなど用量に注意すること。


カリウム排泄が促進される。


ジゴキシン


ジゴキシン中毒があらわれるおそれがある。必要に応じて本剤又はジゴキシンを減量するなど用量に注意すること。


カリウム排泄による血中カリウム値低下により、ジゴキシンの作用が増強する。


サリチル酸誘導体


サザピリンアスピリン等


サリチル酸中毒(めまい、耳鳴、悪心・嘔吐、過呼吸、高熱、意識障害等の症状)を起こすおそれがある。必要に応じて本剤又はサリチル酸誘導体の用量を調節すること。サリチル酸中毒があらわれた場合には、サリチル酸誘導体の投与を中止するなど適切な処置を行うこと。


本剤はサリチル酸誘導体の代謝・排泄を促進すると考えられているので、本剤の急な減量又は中止により、血清中のサリチル酸誘導体の濃度が増加すると考えられる。


バルビツール酸誘導体


フェノバルビタール等


フェニトインリファンピシン,


本剤の作用が減弱するおそれがある。必要に応じて本剤又はこれらの薬剤の用量を調節すること。


これらの薬剤はCYP3A4を誘導し、本剤の代謝が促進される。


糖尿病用剤


ビグアナイド系薬剤スルホニルウレア剤速効型インスリン分泌促進剤α-グルコシダーゼ阻害剤チアゾリジン系薬剤DPP-4阻害剤GLP-1受容体作動薬SGLT2阻害剤


インスリン製剤等


これらの薬剤の効果が減弱されるおそれがある。必要に応じて本剤又はこれらの薬剤の用量を調節すること。


本剤の糖新生促進作用等により、血糖値を上昇させる。


シクロスポリン


双方の血中濃度が上昇するおそれがある。また、痙攣が起こるおそれがある。必要に応じて本剤又はシクロスポリンを減量するなど用量に注意すること。


相互に代謝が阻害される。


副作用:重大な副作用

1: ショック(頻度不明)

-呼吸困難、全身潮紅、血管浮腫、蕁麻疹等のアナフィラキシーを伴うことがある。2: 感染症(頻度不明)

-ウイルス、細菌、真菌、原虫、寄生虫等による感染症の誘発又は徴候の隠蔽、感染症の悪化等があらわれることがある。これらの感染症の発現頻度は、副腎皮質ホルモン剤を増量すると高くなるとの報告があるので、抗菌剤等による適切な処置を行うこと。,,,3: 続発性副腎皮質機能不全(頻度不明)

-観察を十分に行い、異常が認められた場合には直ちに再投与又は増量するなど適切な処置を行うこと。4: 骨粗鬆症(頻度不明)、骨頭無菌性壊死(頻度不明)

-骨粗鬆症があらわれ、脊椎圧迫骨折、病的骨折を起こすことがある。また、大腿骨及び上腕骨等の骨頭無菌性壊死があらわれることがあるので、疼痛等の症状の観察を十分に行い、異常が認められた場合にはMRI等の検査を実施し、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。5: 胃腸穿孔(頻度不明)、消化管出血(頻度不明)、消化性潰瘍(頻度不明)

-便潜血のチェック等の観察を十分に行うこと。6: ミオパチー(頻度不明)

-連用によりミオパチーがあらわれることがある。また、非脱分極性筋弛緩剤との併用又は重症筋無力症等の神経筋接合部位障害のある患者において短期間でミオパチーがあらわれ、四肢麻痺に至ったことが報告されているので、筋力低下、CKの上昇等の観察を十分に行うこと。7: 血栓症(頻度不明)

8: 頭蓋内圧亢進(頻度不明)、痙攣(頻度不明)

9: 精神変調(頻度不明)、うつ状態(頻度不明)

10: 糖尿病(頻度不明)

11: 緑内障(頻度不明)、後嚢白内障(頻度不明)

-連用により眼圧亢進、緑内障、後嚢白内障を来すことがある。,12: 気管支喘息(頻度不明)

-喘息発作の誘発又は悪化があらわれることがある。13: 心破裂(頻度不明)

-急性心筋梗塞を起こした患者で、心破裂があらわれたとの報告がある。14: うっ血性心不全(頻度不明)

-観察を十分に行い、異常が認められた場合には心電図等の検査を実施し、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。15: 食道炎(頻度不明)

16: カポジ肉腫(頻度不明)

17: 腱断裂(頻度不明)

-アキレス腱等の腱断裂があらわれたとの報告がある。18: 腫瘍崩壊症候群(頻度不明)

-リンパ系腫瘍を有する患者に投与した場合、腫瘍崩壊症候群があらわれることがある。異常が認められた場合には、適切な処置(生理食塩液、高尿酸血症治療剤等の投与、透析等)を行うとともに、症状が回復するまで患者の状態を十分に観察すること。

副作用:その他副作用


内分泌 -月経異常、クッシング様症状
消化器 -膵炎、下痢、悪心・嘔吐、胃痛、胸やけ、腹部膨満感、口渇、食欲不振、食欲亢進
循環器 -徐脈、血圧降下、血圧上昇
精神神経系 -多幸症、不眠、頭痛、めまい
筋・骨格 -筋力低下、筋肉痛、関節痛
投与部位 -関節腔内投与:関節の不安定化a)、疼痛・腫脹・圧痛の悪化筋肉内、皮内投与:組織の萎縮、陥没
脂質・蛋白質代謝 -満月様顔貌、野牛肩、窒素負平衡
体液・電解質 -浮腫、低カリウム性アルカローシス、カリウム低下、ナトリウム貯留
肝臓 -AST上昇、ALT上昇、Al-P上昇、脂肪肝
眼 -中心性漿液性網脈絡膜症等による網膜障害、眼球突出
血液 -白血球増多
皮膚 -創傷治癒障害、紫斑、皮下溢血、ざ瘡、多毛、脱毛、色素沈着、色素脱失、線条、発汗異常、皮膚菲薄化・脆弱化、脂肪織炎
過敏症 -発疹、紅斑、そう痒
その他 -発熱、疲労感、ステロイド腎症、体重増加、精子数及びその運動性の増減、無菌膿瘍、仮性脳腫瘍

年代別 ※令和4年度データ

性別・年代別
区分 合計 0歳~ 10歳~ 20歳~ 30歳~ 40歳~ 50歳~ 60歳~ 70歳~ 80歳~ 90歳~ 100歳~
男性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
女性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
合計 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
性別・年代別グラフ

都道府県別 ※令和4年度データ

地方区分別(7)
地方区分名 合計
北海道0
東北0
関東0
中部0
近畿0
中国・四国0
九州0
合計0
地方区分別(14)
地方区分名 合計
北海道0
北東北0
南東北0
北関東0
南関東0
甲信越0
北陸0
東海0
関西0
中国0
四国0
北九州0
南九州0
沖縄0
合計0
都道府県別
都道府県名 合計
北海道0
青森県0
岩手県0
宮城県0
秋田県0
山形県0
福島県0
茨城県0
栃木県0
群馬県0
埼玉県0
千葉県0
東京都0
神奈川県0
新潟県0
富山県0
石川県0
福井県0
山梨県0
長野県0
岐阜県0
静岡県0
愛知県0
三重県0
滋賀県0
京都府0
大阪府0
兵庫県0
奈良県0
和歌山県0
鳥取県0
島根県0
岡山県0
広島県0
山口県0
徳島県0
香川県0
愛媛県0
高知県0
福岡県0
佐賀県0
長崎県0
熊本県0
大分県0
宮崎県0
鹿児島県0
沖縄県0
合計0
更新予告まとめ