薬剤詳細データ 一般名 シクロスポリン 製品名 サンディミュン内用液10% 薬効名 免疫抑制剤(カルシニューリンインヒビター) エビでやんす論文検索 添付文書(抜粋) 添付文書の抜粋となっています。 最新の添付文書はこちらよりご参照ください 薬剤名 サンディミュン内用液10% yj-code 3999004S1036 添付文書No 3999004S1036_1_10 改定年月 2024-06 版 第2版 一般名 シクロスポリン 薬効分類名 免疫抑制剤(カルシニューリンインヒビター) 用法・用量 〈腎移植〉 通常、移植1日前からシクロスポリンとして1日量9~12mg/kgを1日1回又は2回に分けて経口投与し、以後1日2mg/kgずつ減量する。維持量は1日量4~6mg/kgを標準とするが、症状により適宜増減する。 〈肝移植〉 通常、移植1日前からシクロスポリンとして1日量14~16mg/kgを1日2回に分けて経口投与する。以後徐々に減量し、維持量は1日量5~10mg/kgを標準とするが、症状により適宜増減する。 〈心移植、肺移植、膵移植〉 通常、移植1日前からシクロスポリンとして1日量10~15mg/kgを1日2回に分けて経口投与する。以後徐々に減量し、維持量は1日量2~6mg/kgを標準とするが、症状により適宜増減する。 〈骨髄移植〉 通常、移植1日前からシクロスポリンとして1日量6~12mg/kgを1日1回又は2回に分けて経口投与し、3~6ヵ月間継続し、その後徐々に減量し中止する。 〈ベーチェット病〉 通常、シクロスポリンとして1日量5mg/kgを1日1回又は2回に分けて経口投与を開始し、以後1ヵ月毎に1日1~2mg/kgずつ減量又は増量する。維持量は1日量3~5mg/kgを標準とするが、症状により適宜増減する。 〈乾癬〉 通常、1日量5mg/kgを2回に分けて経口投与する。効果がみられた場合は1ヵ月毎に1日1mg/kgずつ減量し、維持量は1日量3mg/kgを標準とする。なお、症状により適宜増減する。 〈再生不良性貧血〉 通常、シクロスポリンとして1日量6mg/kgを1日2回に分けて経口投与する。なお、症状により適宜増減する。また、罹病期間が短い患者の方が良好な治療効果が得られる可能性があることから、目安として罹病期間が6ヵ月未満の患者を対象とすることが望ましい。 〈ネフローゼ症候群〉 通常、シクロスポリンとして下記の用量を1日2回に分けて経口投与する。なお、症状により適宜増減する。 (1) 頻回再発型の症例 成人には1日量1.5mg/kgを投与する。また、小児の場合には1日量2.5mg/kgを投与する。 (2) ステロイドに抵抗性を示す症例 成人には1日量3mg/kgを投与する。また、小児の場合には1日量5mg/kgを投与する。 効能・効果 下記の臓器移植における拒絶反応の抑制腎移植、肝移植、心移植、肺移植、膵移植 骨髄移植における拒絶反応及び移植片対宿主病の抑制 ベーチェット病(眼症状のある場合) 尋常性乾癬(皮疹が全身の30%以上に及ぶものあるいは難治性の場合)、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症、乾癬性関節炎 再生不良性貧血(重症)、赤芽球癆 ネフローゼ症候群(頻回再発型あるいはステロイドに抵抗性を示す場合) 相互作用:併用禁忌 生ワクチン(乾燥弱毒生麻しんワクチン、乾燥弱毒生風しんワクチン、経口生ポリオワクチン、乾燥BCG等)免疫抑制下で生ワクチンを接種すると発症するおそれがあるので併用しないこと。免疫抑制下で生ワクチンを接種すると増殖し、病原性をあらわす可能性がある。タクロリムス(外用剤を除く)(プログラフ、グラセプター)本剤の血中濃度が上昇することがある。また、腎障害等の副作用があらわれやすくなるので併用しないこと。本剤の代謝が阻害されること及び副作用が相互に増強されると考えられる。ピタバスタチン(リバロ)ロスバスタチン(クレストール)これらの薬剤の血中濃度が上昇(ピタバスタチン:Cmax6.6倍、AUC4.6倍、ロスバスタチン:Cmax10.6倍、AUC7.1倍)し、副作用の発現頻度が増加するおそれがある。また、横紋筋融解症等の重篤な副作用が発現するおそれがある。本剤により、これらの薬剤の血漿中の濃度が上昇する。ボセンタン(トラクリア)ボセンタンの血中濃度が急激に上昇したとの報告があり、副作用が発現するおそれがある。また、本剤の血中濃度が約50%低下したとの報告がある。本剤が、ボセンタンのCYP3A4による代謝を阻害すること及び輸送蛋白質を阻害し肝細胞への取り込みを阻害することにより、ボセンタンの血中濃度が上昇すると考えられる。また、ボセンタンはCYP3A4を誘導するため、本剤の代謝が促進され、血中濃度が低下すると考えられる。アリスキレン(ラジレス)アリスキレンの血中濃度が上昇するおそれがある。空腹時の併用投与によりアリスキレンのCmaxが約2.5倍、AUCが約5倍に上昇した。本剤のP糖蛋白阻害によりアリスキレンのP糖蛋白を介した排出が抑制されると考えられる。グラゾプレビル(グラジナ)グラゾプレビルの薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。本剤の有機アニオントランスポーター阻害により、これらの薬剤の肝取込みが抑制されると考えられる。ペマフィブラート(パルモディア)ペマフィブラートの血中濃度が上昇したとの報告がある。本剤の有機アニオントランスポーター及びCYP3A阻害により、ペマフィブラートの血中濃度が上昇すると考えられる。 相互作用:併用注意 PUVA療法を含む紫外線療法PUVA療法を含む紫外線療法との併用は皮膚癌発現のリスクを高める危険性があるため、やむを得ず併用する場合は定期的に皮膚癌又は前癌病変の有無を観察すること。PUVA療法により皮膚癌が発生したとの報告があり、本剤併用による免疫抑制下では皮膚癌の発現を促進する可能性がある。免疫抑制剤抗胸腺細胞免疫グロブリン(ATG)製剤等過度の免疫抑制が起こることがある。共に免疫抑制作用を有するため。ホスカルネットアムホテリシンBアミノ糖系抗生物質ゲンタマイシントブラマイシン等スルファメトキサゾール・トリメトプリムシプロフロキサシンバンコマイシンガンシクロビルフィブラート系薬剤ベザフィブラートフェノフィブラート等腎障害があらわれやすくなるので、頻回に腎機能検査(クレアチニン、BUN等)を行うなど患者の状態を十分に観察すること。腎障害の副作用が相互に増強されると考えられる。メルファラン注射剤腎障害があらわれやすくなるので、頻回に腎機能検査(クレアチニン、BUN等)を行うなど患者の状態を十分に観察すること。機序は不明である。非ステロイド性消炎鎮痛剤ジクロフェナクナプロキセンスリンダクインドメタシン等腎障害があらわれやすくなるので、頻回に腎機能検査(クレアチニン、BUN等)を行うなど患者の状態を十分に観察すること。腎障害の副作用が相互に増強されると考えられる。非ステロイド性消炎鎮痛剤ジクロフェナクナプロキセンスリンダクインドメタシン等高カリウム血症があらわれるおそれがあるので、血清カリウム値に注意すること。高カリウム血症の副作用が相互に増強されると考えられる。アミオダロンカルシウム拮抗剤ジルチアゼムニカルジピンベラパミルマクロライド系抗生物質エリスロマイシンジョサマイシン等クロラムフェニコールアゾール系抗真菌剤フルコナゾールイトラコナゾール等ノルフロキサシンHIVプロテアーゼ阻害剤リトナビル等コビシスタットを含有する製剤卵胞・黄体ホルモン剤ダナゾールブロモクリプチンアロプリノールフルボキサミンイマチニブダサチニブスチリペントール本剤の血中濃度が上昇することがあるので、併用する場合には血中濃度を参考に投与量を調節すること。また、本剤の血中濃度が高い場合、腎障害等の副作用があらわれやすくなるので、患者の状態を十分に観察すること。代謝酵素の抑制又は競合により、本剤の代謝が阻害されると考えられる。カルベジロール本剤の血中濃度が上昇することがあるので、併用する場合には血中濃度を参考に投与量を調節すること。また、本剤の血中濃度が高い場合、腎障害等の副作用があらわれやすくなるので、患者の状態を十分に観察すること。カルベジロールのP糖蛋白阻害により本剤の血中濃度が上昇すると考えられる。メトクロプラミド本剤の血中濃度が上昇することがあるので、併用する場合には血中濃度を参考に投与量を調節すること。また、本剤の血中濃度が高い場合、腎障害等の副作用があらわれやすくなるので、患者の状態を十分に観察すること。胃腸運動が亢進し、胃内容排出時間が短縮されるため、本剤の吸収が増加すると考えられる。胆汁酸製剤本剤の血中濃度が上昇することがあるので、併用する場合には血中濃度を参考に投与量を調節すること。また、本剤の血中濃度が高い場合、腎障害等の副作用があらわれやすくなるので、患者の状態を十分に観察すること。本剤は脂溶性薬剤であるため、胆汁酸と混和することにより吸収が増加すると考えられる。アセタゾラミドヒドロキシクロロキンメトロニダゾール本剤の血中濃度が上昇することがあるので、併用する場合には血中濃度を参考に投与量を調節すること。また、本剤の血中濃度が高い場合、腎障害等の副作用があらわれやすくなるので、患者の状態を十分に観察すること。機序は不明である。グレープフルーツジュース本剤の血中濃度が上昇することがあるので、本剤服用時は飲食を避けることが望ましい。グレープフルーツジュースが腸管の代謝酵素を阻害することによると考えられる。リファンピシンチクロピジン抗てんかん剤フェノバルビタールフェニトインカルバマゼピンモダフィニルデフェラシロクス本剤の血中濃度が低下することがあるので、併用する場合には血中濃度を参考に投与量を調節すること。特に、移植患者では拒絶反応の発現に注意すること。これらの薬剤の代謝酵素誘導作用により本剤の代謝が促進されると考えられる。オクトレオチドランレオチドパシレオチドプロブコール本剤の血中濃度が低下することがあるので、併用する場合には血中濃度を参考に投与量を調節すること。特に、移植患者では拒絶反応の発現に注意すること。これらの薬剤が本剤の吸収を阻害すると考えられる。テルビナフィン本剤の血中濃度が低下することがあるので、併用する場合には血中濃度を参考に投与量を調節すること。特に、移植患者では拒絶反応の発現に注意すること。機序は不明である。エトラビリン本剤の血中濃度に影響を与える可能性があるため、注意して投与すること。エトラビリンの代謝酵素誘導作用により、本剤の血中濃度に変化が起こることがある。セイヨウオトギリソウ(St. John’s Wort,セント・ジョーンズ・ワート)含有食品本剤の代謝が促進され血中濃度が低下するおそれがあるので、本剤投与時はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないよう注意すること。セイヨウオトギリソウにより誘導された代謝酵素が本剤の代謝を促進すると考えられる。副腎皮質ホルモン剤高用量メチルプレドニゾロンとの併用により本剤の血中濃度上昇及び痙攣の報告がある。また、プレドニゾロンのクリアランスを低下させるとの報告もある。相互に代謝を阻害すると考えられる。ドセタキセルパクリタキセル本剤又はこれらの薬剤の血中濃度が上昇する可能性があるので、併用する場合には血中濃度を参考に投与量を調節すること。代謝酵素を競合することにより、本剤又はこれらの薬剤の代謝が阻害される可能性がある。レテルモビル本剤又はこれらの薬剤の血中濃度が上昇する可能性があるので、併用する場合には血中濃度を参考に投与量を調節すること。レテルモビルのCYP3A阻害により本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。また、本剤の有機アニオントランスポーター阻害によりレテルモビルの血中濃度が上昇する可能性がある。エゼチミブ本剤又はこれらの薬剤の血中濃度が上昇する可能性があるので、併用する場合には血中濃度を参考に投与量を調節すること。機序は不明である。コルヒチン本剤の血中濃度が上昇することがあるので、併用する場合には血中濃度を参考に投与量を調節すること。機序は不明である。コルヒチンコルヒチンの血中濃度が上昇し、コルヒチンの作用が増強するおそれがあるので、患者の状態を十分に観察すること。なお、肝臓又は腎臓に障害のある患者にはコルヒチンを投与しないこと。本剤のP糖蛋白阻害によりコルヒチンの血中濃度が上昇することがある。トルバプタンチカグレロルレンバチニブこれらの薬剤の血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。本剤のP糖蛋白阻害によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。ダビガトランエドキサバンこれらの薬剤の血中濃度が上昇し、抗凝固作用が増強するおそれがある。本剤のP糖蛋白阻害によりこれらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。リファキシミンリファキシミンの血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。本剤のP糖蛋白、CYP3A4、有機アニオントランスポーター阻害によりリファキシミンの血中濃度が上昇することがある。リオシグアトリオシグアトの血中濃度が上昇するおそれがある。P糖蛋白及び乳癌耐性蛋白阻害によりリオシグアトの血中濃度が上昇することがある。グレカプレビル・ピブレンタスビルこれらの薬剤の血中濃度が上昇したとの報告がある。本剤の有機アニオントランスポーター、P糖蛋白及び乳癌耐性蛋白阻害により、これらの薬剤の血中濃度が上昇すると考えられる。レパグリニドレパグリニドの血中濃度が上昇し、血糖降下作用が増強するおそれがある。本剤が、レパグリニドのCYP3A4による代謝を阻害すること及び輸送蛋白質を阻害し肝細胞への取り込みを阻害することにより、レパグリニドの血中濃度が上昇すると考えられる。カスポファンギンカスポファンギンのAUCが増加したとの報告がある。また、併用により一過性のAST及びALTの増加が認められたとの報告がある。本剤が投与されている患者へのカスポファンギンの投与は、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合のみとし、併用する場合は、肝酵素の綿密なモニタリングを考慮すること。本剤がカスポファンギンの肝細胞への取り込みを抑制することによると考えられる。HMG-CoA還元酵素阻害剤シンバスタチンプラバスタチン等筋肉痛、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とした急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすいので、患者の状態を十分に観察すること。HMG-CoA還元酵素阻害剤の血中からの消失が遅延すると考えられる。ジゴキシンジゴキシンの血中濃度が上昇することがあるので、ジゴキシンの血中濃度を参考に投与量を調節するなどジギタリス中毒に注意すること。ジゴキシンの腎からの排泄を抑制すると考えられる。ジゴキシン高カリウム血症があらわれるおそれがあるので、血清カリウム値に注意すること。高カリウム血症の副作用が相互に増強されると考えられる。アンブリセンタン本剤との併用によりアンブリセンタンの血中濃度が上昇しAUCが約2倍になるとの報告がある。機序は不明である。テオフィリンテオフィリンの血中濃度が上昇するとの報告があるので、テオフィリンの血中濃度を参考に投与量を調節すること。機序は不明である。不活化ワクチン不活化インフルエンザワクチン等ワクチンの効果が得られないおそれがある。免疫抑制作用によってワクチンに対する免疫が得られないおそれがある。ニフェジピン歯肉肥厚があらわれやすい。歯肉肥厚の副作用が相互に増強されると考えられる。カリウム保持性利尿剤スピロノラクトン等エプレレノンカリウム製剤ACE阻害剤アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤β-遮断剤ヘパリンサクビトリルバルサルタン高カリウム血症があらわれるおそれがあるので、血清カリウム値に注意すること。高カリウム血症の副作用が相互に増強されると考えられる。利尿剤チアジド系利尿剤フロセミド等高尿酸血症及びこれに伴う痛風があらわれやすいので、血中尿酸値に注意すること。高尿酸血症の副作用が相互に増強されると考えられる。ブロナンセリンナルフラフィンこれらの薬剤の血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。代謝酵素の競合により、これらの薬剤の代謝が阻害されると考えられる。シロリムスシロリムスの血中濃度が上昇するおそれがある。併用する場合には、シロリムスの減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意すること。代謝酵素の競合により、シロリムスの代謝が阻害されると考えられる。エベロリムスエベロリムスのバイオアベイラビリティが有意に増加したとの報告がある。本剤の用量を変更する際には、エベロリムスの用量調節も行うこと。代謝酵素の競合により、エベロリムスの代謝が阻害されると考えられる。エベロリムスエベロリムスが本剤の腎毒性を増強するおそれがある。機序は不明である。サクビトリルバルサルタンサクビトリルの活性代謝物(Sacubitrilat)又はバルサルタンの曝露量が増加し、サクビトリルバルサルタンの副作用が増強するおそれがある。本剤の有機アニオントランスポーター阻害によりSacubitrilat又はバルサルタンの血中濃度が上昇すると考えられる。レムデシビルレムデシビル及び中間代謝物(GS-704277)の血漿中濃度が上昇するおそれがある。本剤の有機アニオントランスポーター阻害によりレムデシビル及び中間代謝物(GS-704277)の血中濃度が上昇すると考えられる。ミコフェノール酸モフェチルミコフェノール酸モフェチルの血中濃度が低下したとの報告がある。ミコフェノール酸モフェチルの腸肝循環が阻害され血中濃度が低下すると考えられる。アメナメビルアメナメビルの血中濃度が低下し、作用が減弱するおそれがある。機序は不明である。外用活性型ビタミンD3製剤タカルシトールカルシポトリオール血清カルシウム値が上昇する可能性がある。本剤による腎機能低下があらわれた場合に、活性型ビタミンD3による血清カルシウム値上昇がよりあらわれやすくなると考えられる。エルトロンボパグエルトロンボパグの血中濃度が低下したとの報告及び高値を示したとの報告がある。機序は不明である。 副作用:重大な副作用 1: 腎障害(5%以上)-腎機能障害は本剤の副作用として高頻度にみられる。主な発現機序は用量依存的な腎血管収縮作用によると考えられ、通常、減量又は休薬により回復する。BUN上昇、クレアチニン上昇を示し腎血流量減少、糸球体濾過値の低下がみられる。尿細管機能への影響としてカリウム排泄減少による高カリウム血症、尿酸排泄低下による高尿酸血症、マグネシウム再吸収低下による低マグネシウム血症がみられる。また、器質的な腎障害(尿細管萎縮、細動脈病変、間質の線維化等)があらわれることがある。移植後の大量投与や、腎疾患のある患者への使用あるいは腎毒性のある薬剤との併用により起こりやすい。なお、腎移植後にクレアチニン、BUNの上昇がみられた場合は、本剤による腎障害か拒絶反応かを注意深く観察し、鑑別する必要がある。2: 肝障害、肝不全(1%~5%未満)-肝機能障害、黄疸等の肝障害、肝不全があらわれることがあるので、AST、ALT、ALP、LDH、ビリルビンの上昇等の異常が認められた場合には、減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。3: 可逆性後白質脳症症候群、高血圧性脳症等の中枢神経系障害(1%未満)-全身痙攣、意識障害、失見当識、錯乱、運動麻痺、小脳性運動失調、視覚障害、視神経乳頭浮腫、不眠等の症状があらわれた場合には、CT、MRIによる画像診断を行うとともに、本剤を減量又は中止し、血圧のコントロール、抗痙攣薬の投与等適切な処置を行うこと。4: 感染症(1%~5%未満)-細菌、真菌あるいはウイルスによる重篤な感染症(肺炎、敗血症、尿路感染症、単純疱疹、帯状疱疹等)を併発することがある。また、B型肝炎ウイルスの再活性化による肝炎やC型肝炎の悪化があらわれることがある。強力な免疫抑制下では急激に重症化することがある。5: 進行性多巣性白質脳症(PML)(頻度不明)-本剤の治療期間中及び治療終了後は患者の状態を十分に観察し、意識障害、認知障害、麻痺症状(片麻痺、四肢麻痺)、言語障害等の症状があらわれた場合は、MRIによる画像診断及び脳脊髄液検査を行うとともに、投与を中止し、適切な処置を行うこと。6: BKウイルス腎症(頻度不明)7: 急性膵炎(1%未満)-初期症状として上腹部の激痛、発熱、血糖上昇、アミラーゼ上昇等があらわれることがあるので、このような場合には減量又は投与を中止し、適切な処置を行うこと。8: 血栓性微小血管障害-溶血性尿毒症症候群(HUS:血小板減少、溶血性貧血、腎不全を主徴とする)(1%未満)、血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)様症状(血小板減少、微小血管性溶血性貧血、腎機能障害、精神神経症状を主徴とする)(頻度不明)等の血栓性微小血管障害があらわれることがある。9: 溶血性貧血、血小板減少(各1%未満)10: 横紋筋融解症(1%未満)-筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがあるので、このような場合には減量又は投与を中止し、適切な処置を行うこと。11: 悪性腫瘍(1%未満)-他の免疫抑制剤と併用する場合に、過度の免疫抑制により悪性リンパ腫、リンパ増殖性疾患、悪性腫瘍(特に皮膚)の発現の可能性が高まることがある。 副作用:その他副作用 過敏症 -‐-‐-発疹-‐循環器 -‐-血圧上昇-‐-‐血液 -‐-‐-貧血、白血球減少-‐消化器 -‐-悪心・嘔吐-消化管潰瘍、腹痛、胃部不快感、食欲不振、下痢、腹部膨満感-‐皮膚 -多毛-‐-脱毛、ざ瘡-‐精神神経系 -‐-振戦-頭痛、しびれ、めまい、眠気、異常感覚、末梢神経障害-片頭痛代謝異常 -‐-糖尿・高血糖、高尿酸血症、高脂血症-高カリウム血症、低マグネシウム血症、体液貯留-‐感覚器 -‐-‐-耳鳴、難聴-視力障害筋骨格系 -‐-‐-ミオパシー、筋痛、筋脱力、筋痙攣、関節痛-下肢痛その他 -‐-歯肉肥厚-出血傾向(鼻出血、皮下出血、消化管出血、血尿)、熱感、のぼせ、発熱、けん怠感、浮腫、体重増加、女性化乳房-月経障害、良性頭蓋内圧亢進症 年代別 ※令和4年度データ 性別・年代別 区分 合計 0歳~ 10歳~ 20歳~ 30歳~ 40歳~ 50歳~ 60歳~ 70歳~ 80歳~ 90歳~ 100歳~ 男性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 女性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 合計 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 性別・年代別グラフ 都道府県別 ※令和4年度データ 地方区分別(7) 地方区分名 合計 北海道0東北0関東0中部0近畿0中国・四国0九州0合計0 地方区分別(14) 地方区分名 合計 北海道0北東北0南東北0北関東0南関東0甲信越0北陸0東海0関西0中国0四国0北九州0南九州0沖縄0合計0 都道府県別 都道府県名 合計 北海道0青森県0岩手県0宮城県0秋田県0山形県0福島県0茨城県0栃木県0群馬県0埼玉県0千葉県0東京都0神奈川県0新潟県0富山県0石川県0福井県0山梨県0長野県0岐阜県0静岡県0愛知県0三重県0滋賀県0京都府0大阪府0兵庫県0奈良県0和歌山県0鳥取県0島根県0岡山県0広島県0山口県0徳島県0香川県0愛媛県0高知県0福岡県0佐賀県0長崎県0熊本県0大分県0宮崎県0鹿児島県0沖縄県0合計0