薬剤詳細データ

一般名

【般】タクロリムスカプセル0.5mg

製品名

タクロリムスカプセル0.5mg「ニプロ」

薬効名

他に分類されない代謝性医薬品

添付文書(抜粋)

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薬剤名

タクロリムスカプセル0.5mg「ニプロ」

yj-code

3999014M2061

添付文書No

3999014M1065_1_15

改定年月

2024-01

第2版

一般名

タクロリムス水和物カプセル

薬効分類名

免疫抑制剤


用法・用量

〈腎移植の場合〉 通常、初期にはタクロリムスとして1回0.15mg/kgを1日2回経口投与し、以後、徐々に減量する。維持量は1回0.06mg/kg、1日2回経口投与を標準とするが、症状に応じて適宜増減する。 〈肝移植の場合〉 通常、初期にはタクロリムスとして1回0.15mg/kgを1日2回経口投与する。以後、徐々に減量し、維持量は1日量0.10mg/kgを標準とするが、症状に応じて適宜増減する。 〈心移植の場合〉 通常、初期にはタクロリムスとして1回0.03~0.15mg/kgを1日2回経口投与する。また、拒絶反応発現後に本剤の投与を開始する場合には、通常、タクロリムスとして1回0.075~0.15mg/kgを1日2回経口投与する。以後、症状に応じて適宜増減し、安定した状態が得られた後には、徐々に減量して有効最少量で維持する。 〈肺移植の場合〉 通常、初期にはタクロリムスとして1回0.05~0.15mg/kgを1日2回経口投与する。以後、症状に応じて適宜増減し、安定した状態が得られた後には、徐々に減量して有効最少量で維持する。 〈膵移植の場合〉 通常、初期にはタクロリムスとして1回0.15mg/kgを1日2回経口投与する。以後、徐々に減量して有効最少量で維持する。 〈小腸移植の場合〉 通常、初期にはタクロリムスとして1回0.15mg/kgを1日2回経口投与する。以後、徐々に減量して有効最少量で維持する。 〈骨髄移植の場合〉 通常、移植1日前よりタクロリムスとして1回0.06mg/kgを1日2回経口投与する。移植初期にはタクロリムスとして1回0.06mg/kgを1日2回経口投与し、以後、徐々に減量する。また、移植片対宿主病発現後に本剤の投与を開始する場合には、通常、タクロリムスとして1回0.15mg/kgを1日2回経口投与する。なお、症状に応じて適宜増減する。 なお、本剤の経口投与時の吸収は一定しておらず、患者により個人差があるので、血中濃度の高い場合の副作用並びに血中濃度が低い場合の拒絶反応及び移植片対宿主病の発現を防ぐため、患者の状況に応じて血中濃度を測定し、トラフレベル(trough level)の血中濃度を参考にして投与量を調節すること。特に移植直後あるいは投与開始直後は頻回に血中濃度測定を行うことが望ましい。なお、血中トラフ濃度が20ng/mLを超える期間が長い場合、副作用が発現しやすくなるので注意すること。 〈重症筋無力症の場合〉 通常、成人にはタクロリムスとして3mgを1日1回夕食後に経口投与する。 〈関節リウマチの場合〉 通常、成人にはタクロリムスとして3mgを1日1回夕食後に経口投与する。なお、高齢者には1.5mgを1日1回夕食後経口投与から開始し、症状により1日1回3mgまで増量できる。 〈ループス腎炎の場合〉 通常、成人にはタクロリムスとして3mgを1日1回夕食後に経口投与する。 〈潰瘍性大腸炎の場合〉 通常、成人には、初期にはタクロリムスとして1回0.025mg/kgを1日2回朝食後及び夕食後に経口投与する。以後2週間、目標血中トラフ濃度を10~15ng/mLとし、血中トラフ濃度をモニタリングしながら投与量を調節する。投与開始後2週以降は、目標血中トラフ濃度を5~10ng/mLとし投与量を調節する。 〈多発性筋炎・皮膚筋炎に合併する間質性肺炎の場合〉 通常、成人には、初期にはタクロリムスとして1回0.0375mg/kgを1日2回朝食後及び夕食後に経口投与する。以後、目標血中トラフ濃度を5~10ng/mLとし、血中トラフ濃度をモニタリングしながら投与量を調節する。

効能・効果

下記の臓器移植における拒絶反応の抑制 腎移植、肝移植、心移植、肺移植、膵移植、小腸移植 骨髄移植における拒絶反応及び移植片対宿主病の抑制 重症筋無力症 関節リウマチ(既存治療で効果不十分な場合に限る) ループス腎炎(ステロイド剤の投与が効果不十分、又は副作用により困難な場合) 難治性(ステロイド抵抗性、ステロイド依存性)の活動期潰瘍性大腸炎(中等症~重症に限る) 多発性筋炎・皮膚筋炎に合併する間質性肺炎

相互作用:併用禁忌

生ワクチン


乾燥弱毒生麻しんワクチン


乾燥弱毒生風しんワクチン


経口生ポリオワクチン





類薬による免疫抑制下で、生ワクチン接種により発症したとの報告がある。


免疫抑制作用により発症の可能性が増加する。


シクロスポリン(サンディミュン、ネオーラル)


副作用が増強されたとの報告がある。なお、シクロスポリンより本剤に切り換える場合はシクロスポリンの最終投与から24時間以上経過後に本剤の投与を開始することが望ましい。


本剤との併用によりシクロスポリンの血中濃度が上昇したとの報告がある。シクロスポリンはCYP3A4で代謝されるため、併用した場合、競合的に拮抗しシクロスポリンの代謝が阻害される。


ボセンタン(トラクリア)


ボセンタンの副作用が発現する可能性がある。


本剤との併用によりボセンタンの血中濃度が上昇する可能性がある。また、ボセンタンはCYP3A4で代謝されるとともにCYP3A4誘導作用も有するため、併用により本剤の血中濃度が変動する可能性がある。


カリウム保持性利尿剤


スピロノラクトン(アルダクトンA)


カンレノ酸カリウム(ソルダクトン)


トリアムテレン(トリテレン)


,


高カリウム血症が発現することがある。


本剤と相手薬の副作用が相互に増強される。


相互作用:併用注意

抗生物質


エリスロマイシン


ジョサマイシン


クラリスロマイシン


アゾール系抗真菌剤


イトラコナゾール


フルコナゾール


ボリコナゾール





カルシウム拮抗剤


ニフェジピン


ニルバジピン※


ニカルジピン


ジルチアゼム





HIVプロテアーゼ阻害剤


リトナビル


その他の薬剤


ブロモクリプチン


ダナゾール


エチニルエストラジオール


オメプラゾール


ランソプラゾール


トフィソパム


アミオダロン


飲食物


グレープフルーツジュース


腎障害、不整脈等の副作用が発現することがある。併用開始後数日以内に本剤血中濃度が上昇し、副作用が発現した症例も報告されていることから、患者の状態を十分に観察するとともに、本剤血中濃度のモニターを行い、必要に応じ減量・休薬等の処置を行う。


CYP3A4で代謝される薬剤又はCYP3A4の阻害作用を有する薬剤や飲食物との併用により、本剤の代謝が阻害され、本剤の血中濃度が上昇する。


レテルモビル


腎障害、不整脈等の副作用が発現することがある。併用開始後数日以内に本剤血中濃度が上昇し、副作用が発現した症例も報告されていることから、患者の状態を十分に観察するとともに、本剤血中濃度のモニターを行い、必要に応じ減量・休薬等の処置を行う。


CYP3A阻害作用により、本剤の代謝が阻害され、本剤の血中濃度が上昇する。


抗てんかん剤


カルバマゼピン


フェノバルビタール


フェニトイン※※


抗生物質


リファンピシン


リファブチン


拒絶反応出現の可能性がある。本剤血中濃度のモニターを行い、必要に応じ増量等の処置を行う。


薬物代謝酵素が誘導され、本剤の代謝が促進されるため、本剤の血中濃度が低下する。


飲食物


セイヨウオトギリソウ(St. John’s Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品


本剤投与時はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないよう注意すること。


CYP3A4が誘導され、本剤の代謝が促進されるため、本剤の血中濃度が低下するおそれがある。


腎毒性のある薬剤


アムホテリシンB


アミノ糖系抗生物質


スルファメトキサゾール・トリメトプリム


非ステロイド性抗炎症剤





腎障害が発現することがある。併用が必要な場合には、腎機能と本剤の血中濃度を継続的にモニターし、必要に応じ減量・休薬等の処置を行う。


本剤と相手薬の腎毒性が相互に増強される。


カスポファンギン


本剤の血中濃度が低下したとの報告がある。本剤血中濃度のモニターを行い、必要に応じ用量調節等の処置を行う。


機序不明


mTOR阻害剤


移植患者において、mTOR阻害剤との併用は、血栓性微小血管障害の発現リスクを高める可能性があるとの報告がある。


機序不明


不活化ワクチン


インフルエンザHAワクチン





ワクチンの効果を減弱させることがある。


本剤の免疫抑制作用により、接種されたワクチンに対する抗体産生が抑制される。


免疫抑制作用を有する薬剤


免疫抑制剤


副腎皮質ホルモン剤等


抗リウマチ薬(DMARD)


メトトレキサート等


過度の免疫抑制が起こることがある。


ともに免疫抑制作用を有する。


エプレレノン


血清カリウム値が上昇する可能性があるので、血清カリウム値を定期的に観察するなど十分に注意すること。


本剤と相手薬の副作用が相互に増強される。


※ 併用により相互に代謝が阻害され、ニルバジピンの血中濃度も上昇する可能性がある。※※ 併用によりフェニトインの血中濃度が上昇したとの報告がある(機序不明)。


副作用:重大な副作用

1: 急性腎障害(0.1~5%未満)、ネフローゼ症候群(0.1%未満)

-,,2: 心不全、不整脈、心筋梗塞、狭心症、心膜液貯留、心筋障害(各0.1~5%未満)

-心筋障害(ST-T変化、心機能低下、心内腔拡大、壁肥厚等)、心不全、心室性あるいは上室性の不整脈、心筋梗塞、狭心症、心膜液貯留があらわれることがある。3: 中枢神経系障害(0.1~5%未満)

-可逆性後白質脳症症候群、高血圧性脳症等の中枢神経系障害があらわれることがあるので、全身痙攣、意識障害、錯乱、言語障害、視覚障害、麻痺等の症状があらわれた場合には、神経学的検査やCT、MRIによる画像診断を行うとともに、本剤を減量又は中止し、血圧のコントロール、抗痙攣薬の投与等適切な処置を行うこと。4: 脳血管障害(0.1~5%未満)

-脳梗塞、脳出血等の脳血管障害があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には、神経学的検査やCT、MRIによる画像診断を行うこと。5: 血栓性微小血管障害(0.1~5%未満)

-溶血性尿毒症症候群、血栓性血小板減少性紫斑病等の血栓性微小血管障害があらわれることがある。6: 汎血球減少症、血小板減少性紫斑病(各0.1~5%未満)、無顆粒球症、溶血性貧血、赤芽球癆(いずれも頻度不明)

7: イレウス(0.1~5%未満)

8: 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明)

9: 呼吸困難、急性呼吸窮迫症候群(各0.1~5%未満)

10: 感染症(15%以上)

-細菌性、ウイルス性、真菌性あるいは原虫性感染症が発現又は増悪することがある。また、B型肝炎ウイルスの再活性化による肝炎やC型肝炎の悪化があらわれることがある。異常が認められた場合には、減量・休薬、抗生物質の投与等を行うこと。,,11: 進行性多巣性白質脳症(PML)(頻度不明)

-本剤の治療期間中及び治療終了後は患者の状態を十分に観察し、意識障害、認知障害、麻痺症状(片麻痺、四肢麻痺)、言語障害等の症状があらわれた場合は、MRIによる画像診断及び脳脊髄液検査を行うとともに、投与を中止し、適切な処置を行うこと。12: BKウイルス腎症(頻度不明)

13: リンパ腫等の悪性腫瘍(0.1~5%未満)

-Epstein-Barrウイルスに関連したリンパ増殖性疾患あるいはリンパ腫(初期症状:発熱、リンパ節腫大等)があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には、減量・休薬等の適切な処置を行うこと。特に抗リンパ球抗体の併用例において、発現の可能性が高い。また、過度の免疫抑制により、悪性腫瘍発現の可能性が高まることがある。,14: 膵炎(0.1~5%未満)

15: 糖尿病及び糖尿病の悪化(0.1~5%未満)、高血糖(15%以上)

16: 肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)

-AST、ALT、γ-GTP、Al-P、LDHの著しい上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。

副作用:その他副作用


腎臓 -腎障害(BUN上昇、クレアチニン上昇、クレアチニンクリアランス低下、尿蛋白)(23.1%)-尿量減少、血尿、多尿-頻尿、残尿感
代謝異常 -高カリウム血症、高尿酸血症、低マグネシウム血症-アシドーシス、高コレステロール血症、高リン酸血症、低リン酸血症、高クロール血症、高カルシウム血症、低カルシウム血症、低蛋白血症、低ナトリウム血症、低カリウム血症、高トリグリセリド血症、尿糖-CK上昇
循環器 -血圧上昇-浮腫、頻脈、動悸、心電図異常、血圧低下-徐脈
精神神経系 -振戦-しびれ、不眠、失見当識、せん妄、不安、頭痛、感覚異常-めまい、眼振、外転神経麻痺、四肢硬直、傾眠、意識混濁、うつ病、興奮-運動失調、幻覚
消化器 -腸管運動障害、食欲不振、下痢、腹痛、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、大腸炎、口内炎、悪心、嘔吐、腹部膨満感-下血-胸やけ、消化管出血
膵臓 -アミラーゼ上昇
肝臓 -肝機能異常(AST上昇、ALT上昇、Al-P上昇、LDH上昇、γ-GTP上昇)
血液 -貧血、血小板増多、血小板減少、白血球増多、白血球減少-リンパ球減少-好中球減少
皮膚 -発疹、紅斑、そう痒、脱毛
その他 -胸水、腹水、喘息、発熱、全身倦怠感、体重減少、ほてり、月経過多-咽喉頭異和感、筋肉痛、関節痛、味覚異常-疼痛、発赤、眼痛、多汗、口渇、冷感、胸痛

年代別 ※令和4年度データ

性別・年代別
区分 合計 0歳~ 10歳~ 20歳~ 30歳~ 40歳~ 50歳~ 60歳~ 70歳~ 80歳~ 90歳~ 100歳~
男性 214,282 1,348 2,784 6,356 12,581 21,473 36,169 48,040 58,193 26,494 2,192 0
女性 487,139 1,278 2,057 9,605 23,108 38,596 73,943 99,173 138,592 91,191 10,874 0
合計 704,518 2,626 4,841 15,961 35,689 60,069 110,112 147,213 196,785 117,685 13,066 0
男性 214,282 1,348 2,784 6,356 12,581 21,473 36,169 48,040 58,193 26,494 2,192 0
女性 487,139 1,278 2,057 9,605 23,108 38,596 73,943 99,173 138,592 91,191 10,874 0
合計 704,518 2,626 4,841 15,961 35,689 60,069 110,112 147,213 196,785 117,685 13,066 0
性別・年代別グラフ

都道府県別 ※令和4年度データ

地方区分別(7)
地方区分名 合計
北海道44,001
東北18,398
関東250,208
中部98,632
近畿152,384
中国・四国42,453
九州94,503
合計704,518
地方区分別(14)
地方区分名 合計
北海道44,001
北東北1,280
南東北15,400
北関東48,342
南関東201,866
甲信越17,751
北陸24,493
東海79,526
関西129,246
中国30,770
四国11,683
北九州79,017
南九州15,486
沖縄0
合計704,518
都道府県別
都道府県名 合計
北海道44,001
青森県1,280
岩手県1,718
宮城県9,993
秋田県0
山形県2,340
福島県3,067
茨城県28,297
栃木県7,443
群馬県12,602
埼玉県29,790
千葉県77,519
東京都67,233
神奈川県27,324
新潟県0
富山県13,221
石川県9,699
福井県1,573
山梨県0
長野県17,751
岐阜県6,164
静岡県19,082
愛知県31,142
三重県23,138
滋賀県5,611
京都府17,958
大阪府77,544
兵庫県15,565
奈良県2,962
和歌山県9,606
鳥取県0
島根県7,480
岡山県8,102
広島県6,155
山口県9,033
徳島県0
香川県8,848
愛媛県2,835
高知県0
福岡県51,035
佐賀県6,111
長崎県5,282
熊本県7,115
大分県9,474
宮崎県0
鹿児島県15,486
沖縄県0
合計704,518
更新予告まとめ