薬剤詳細データ

一般名

シクロホスファミド水和物

製品名

注射用エンドキサン500mg

薬効名

アルキル化剤

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薬剤名

注射用エンドキサン500mg

yj-code

4211401D2021

添付文書No

4211401D1033_1_23

改定年月

2022-11

第2版

一般名

シクロホスファミド水和物

薬効分類名

アルキル化剤


用法・用量

〈自覚的並びに他覚的症状の緩解〉 (1)単独で使用する場合 通常、成人にはシクロホスファミド(無水物換算)として1日1回100mgを連日静脈内に注射し、患者が耐えられる場合は1日量を200mgに増量する。総量3000~8000mgを投与するが、効果が認められたときは、できる限り長期間持続する。白血球数が減少してきた場合は、2~3日おきに投与し、正常の1/2以下に減少したときは、一時休薬し、回復を待って再び継続投与する。間欠的には、通常成人300~500mgを週1~2回静脈内に注射する。必要に応じて筋肉内、胸腔内、腹腔内又は腫瘍内に注射又は注入する。また、病巣部を灌流する主幹動脈内に1日量200~1000mgを急速に、あるいは、持続的に点滴注入するか、体外循環を利用して1回1000~2000mgを局所灌流により投与してもよい。なお、年齢、症状により適宜増減する。 (2)他の抗悪性腫瘍剤と併用する場合 単独で使用する場合に準じ、適宜減量する。悪性リンパ腫に用いる場合、通常、成人にはシクロホスファミド(無水物換算)として1日1回750mg/m2(体表面積)を間欠的に静脈内投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。 〈乳癌(手術可能例における術前、あるいは術後化学療法)に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法〉 (1)ドキソルビシン塩酸塩との併用において、標準的なシクロホスファミドの投与量及び投与方法は、シクロホスファミド(無水物換算)として1日1回600mg/m2(体表面積)を静脈内投与後、13日間又は20日間休薬する。これを1クールとし、4クール繰り返す。なお、年齢、症状により適宜減量する。 (2)エピルビシン塩酸塩との併用において、標準的なシクロホスファミドの投与量及び投与方法は、シクロホスファミド(無水物換算)として1日1回600mg/m2(体表面積)を静脈内投与後、20日間休薬する。これを1クールとし、4~6クール繰り返す。なお、年齢、症状により適宜減量する。 (3)エピルビシン塩酸塩、フルオロウラシルとの併用において、標準的なシクロホスファミドの投与量及び投与方法は、シクロホスファミド(無水物換算)として1日1回500mg/m2(体表面積)を静脈内投与後、20日間休薬する。これを1クールとし、4~6クール繰り返す。なお、年齢、症状により適宜減量する。 〈褐色細胞腫〉 ビンクリスチン硫酸塩、ダカルバジンとの併用において、通常、成人にはシクロホスファミド(無水物換算)として1日1回750mg/m2(体表面積)を静脈内投与後、少なくとも20日間休薬する。これを1クールとし、投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。 〈造血幹細胞移植の前治療〉 (1)急性白血病、慢性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群の場合 通常、成人にはシクロホスファミド(無水物換算)として、1日1回60mg/kgを2~3時間かけて点滴静注し、連日2日間投与する。 (2)重症再生不良性貧血の場合 通常、成人にはシクロホスファミド(無水物換算)として、1日1回50mg/kgを2~3時間かけて点滴静注し、連日4日間投与する。 (3)悪性リンパ腫の場合 通常、成人にはシクロホスファミド(無水物換算)として、1日1回50mg/kgを2~3時間かけて点滴静注し、連日4日間投与する。患者の状態、併用する薬剤により適宜減量すること。 (4)遺伝性疾患(免疫不全、先天性代謝障害及び先天性血液疾患:Wiskott-Aldrich症候群、Hunter病等)の場合 通常、シクロホスファミド(無水物換算)として、1日1回50mg/kgを2~3時間かけて点滴静注し、連日4日間又は1日1回60mg/kgを2~3時間かけて点滴静注し、連日2日間投与するが、疾患及び患者の状態により適宜減量する。Fanconi貧血に投与する場合には、細胞の脆弱性により、移植関連毒性の程度が高くなるとの報告があるので、総投与量40mg/kg(5~10mg/kgを4日間)を超えないこと。 〈造血幹細胞移植における移植片対宿主病の抑制〉 通常、シクロホスファミド(無水物換算)として、1日1回50mg/kgを2~3時間かけて点滴静注し、移植後3日目及び4日目、又は移植後3日目及び5日目の2日間投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。 〈腫瘍特異的T細胞輸注療法の前処置〉 再生医療等製品の用法及び用量又は使用方法に基づき使用する。 〈全身性ALアミロイドーシス〉 他の薬剤との併用において、通常、成人にはシクロホスファミド(無水物換算)として週1回300mg/m2(体表面積)を静脈内注射する。投与量の上限は、1回量として500mgとする。 〈治療抵抗性のリウマチ性疾患〉 (1)通常、成人にはシクロホスファミド(無水物換算)として1日1回500~1000mg/m2(体表面積)を静脈内に注射する。原則として投与間隔を4週間とする。なお、年齢、症状により適宜増減する。 (2)通常、小児にはシクロホスファミド(無水物換算)として1日1回500mg/m2(体表面積)を静脈内に注射する。原則として投与間隔を4週間とする。なお、年齢、症状により適宜増減する。

効能・効果

○ 下記疾患の自覚的並びに他覚的症状の緩解 多発性骨髄腫、悪性リンパ腫、肺癌、乳癌、急性白血病、真性多血症、子宮頸癌、子宮体癌、卵巣癌、神経腫瘍(神経芽腫、網膜芽腫)、骨腫瘍ただし、下記の疾患については、他の抗悪性腫瘍剤と併用することが必要である。慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、咽頭癌、胃癌、膵癌、肝癌、結腸癌、睾丸腫瘍、絨毛性疾患(絨毛癌、破壊胞状奇胎、胞状奇胎)、横紋筋肉腫、悪性黒色腫 ○ 以下の悪性腫瘍に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法 乳癌(手術可能例における術前、あるいは術後化学療法) ○ 褐色細胞腫 ○ 下記疾患における造血幹細胞移植の前治療 急性白血病、慢性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群、重症再生不良性貧血、悪性リンパ腫、遺伝性疾患(免疫不全、先天性代謝障害及び先天性血液疾患:Fanconi貧血、Wiskott-Aldrich症候群、Hunter病等) ○ 造血幹細胞移植における移植片対宿主病の抑制 ○ 腫瘍特異的T細胞輸注療法の前処置 ○ 全身性ALアミロイドーシス ○ 治療抵抗性の下記リウマチ性疾患 全身性エリテマトーデス、全身性血管炎(顕微鏡的多発血管炎、多発血管炎性肉芽腫症、結節性多発動脈炎、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症、高安動脈炎等)、多発性筋炎/皮膚筋炎、強皮症、混合性結合組織病、及び血管炎を伴う難治性リウマチ性疾患

相互作用:併用禁忌

ペントスタチン


コホリン


,


造血幹細胞移植の患者で、本剤投与中にペントスタチンを単回投与したところ、錯乱、呼吸困難、低血圧、肺水腫等が認められ、心毒性により死亡したとの報告がある。また、動物試験(マウス)においてペントスタチン(臨床用量の10倍相当量)とシクロホスファミド(LD50前後)又はその類縁薬であるイホスファミド(LD50前後)を同時期に単回投与したとき、それぞれを単独投与したときに比べて死亡率の増加が認められた。


明らかな機序は不明である。本剤は用量依存性の心毒性があり、ペントスタチンは心筋細胞に影響を及ぼすATPの代謝を阻害する。両剤の併用により心毒性が増強すると考えられている。


相互作用:併用注意

他の抗悪性腫瘍剤


アロプリノール


放射線照射


骨髄抑制等の副作用が増強することがあるので、異常が認められた場合には、減量、休薬等の適切な処置を行うこと。


共に骨髄抑制作用を有する。


フェノバルビタール


本剤の作用が増強することがある。


フェノバルビタールの酵素誘導により本剤の活性型への変換が促進される。


副腎皮質ホルモン


クロラムフェニコール


本剤の作用が減弱することがある。


副腎皮質ホルモン、クロラムフェニコールは肝における本剤の代謝を競合的に阻害し、活性化を抑制する。


インスリン


血糖降下作用が増強されることがある。


本剤がインスリン抗体の生成を阻害するため、遊離のインスリン量が多くなり、血糖降下作用が増強される。


オキシトシン


オキシトシンの作用が増強されることがある。


機序は不明である。


バソプレシン


バソプレシンの作用が減弱されることがある。


本剤がバソプレシンの排泄を増加させる。


チオテパ


本剤の作用が減弱されるおそれがある。


本剤の活性化を抑制するとの報告がある。


アントラサイクリン系薬剤


ドキソルビシン塩酸塩、エピルビシン塩酸塩等


心筋障害が増強されるおそれがある。また、これらの薬剤との併用療法終了後に遅発性心毒性が発現したとの報告があるため、治療終了後も長期間経過を観察するなど十分注意すること。


明らかな機序は不明であるが、共に心筋障害を有する。


脱分極性筋弛緩剤


スキサメトニウム等


脱分極性筋弛緩剤の作用が増強され、遷延性無呼吸を起こすおそれがある。


本剤がコリンエステラーゼによる脱分極性筋弛緩剤の分解を阻害すると考えられている。


副作用:重大な副作用

1: ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)

-血圧低下、呼吸困難、喘鳴、蕁麻疹、不快感等があらわれることがある。2: 骨髄抑制(頻度不明)

-汎血球減少、貧血、白血球減少、血小板減少、出血があらわれることがあるので、本剤投与期間中には末梢血液の観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与間隔の延長、減量、休薬等の適切な処置を行うこと。,3: 出血性膀胱炎、排尿障害(いずれも頻度不明※)

-〔※:造血幹細胞移植の前治療に、メスナ未使用で本剤を投与した場合、出血性膀胱炎の発現頻度が35%(肉眼的血尿)であったとの報告がある。〕,,,4: イレウス、胃腸出血(5%未満)

5: 間質性肺炎、肺線維症(いずれも頻度不明)

6: 心筋障害、心不全(5%未満)、心タンポナーデ、心膜炎(いずれも頻度不明)

-心筋障害、心不全、心タンポナーデ、心膜炎、心嚢液貯留があらわれることがある。特に本剤を高用量で投与する場合(造血幹細胞移植の前治療等)は、十分に注意すること。7: 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)(頻度不明)

-低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム排泄量の増加、高張尿、痙攣、意識障害等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)があらわれることがあるので、このような場合には投与を中止し、水分摂取の制限等適切な処置を行うこと。8: 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(いずれも頻度不明)

9: 肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)

10: 急性腎障害(頻度不明)

-急性腎障害等の重篤な腎障害があらわれることがある。11: 横紋筋融解症(頻度不明)

-筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがある。

副作用:その他副作用

11.2.1 再評価結果及び自発報告によるその他の副作用
肝臓 -肝機能異常、黄疸-コリンエステラーゼ低下
腎臓 -蛋白尿、浮腫
消化器 -悪心・嘔吐(20.7%)-口渇、潰瘍性口内炎、腹痛、便秘、下痢-食欲不振、味覚異常、胸やけ、おくび、腹部膨満感
過敏症 -発疹
皮膚 -脱毛(24.3%)-皮膚炎、色素沈着、爪の変形・変色
精神神経系 -頭痛、眩暈、不眠、運動失調-倦怠感
呼吸器 -肺水腫、鼻道刺激感
循環器 -心電図異常、心悸亢進、低血圧-血圧上昇
内分泌系 -副腎皮質機能不全-甲状腺機能亢進
性腺 -無月経-無精子症、卵巣機能不全
その他 -発熱、注射時熱感、局所痛、CK上昇-創傷の治癒遅延、高血糖、低ナトリウム血症11.2.2 造血幹細胞移植の前治療に対する第Ⅱ相臨床試験における安全性評価対象例の集計
血液 -血清FDP増加、AT-3減少、播種性血管内凝固症候群
肝臓 -AST上昇(23.9%)、ALT上昇(38.8%)、ビリルビン値上昇、Al-P上昇、LDH上昇
腎臓 -クレアチニン上昇、BUN上昇
消化器 -悪心・嘔吐(91.0%)、下痢(62.7%)、口内炎(62.7%)、便秘-胃痛
皮膚 -脱毛(56.7%)-そう痒、色素沈着
精神神経系 -頭痛
循環器 -心電図異常、不整脈
その他 -発熱(34.3%)、感染(37.3%)、血清ナトリウム低下-咽頭炎、咽頭痛、疼痛、ウイルス性脳炎、血清カリウム上昇、血清クロ-ル低下、血清総蛋白減少、血清マグネシウム低下

年代別 ※令和4年度データ

性別・年代別
区分 合計 0歳~ 10歳~ 20歳~ 30歳~ 40歳~ 50歳~ 60歳~ 70歳~ 80歳~ 90歳~ 100歳~
男性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
女性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
合計 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
性別・年代別グラフ

都道府県別 ※令和4年度データ

地方区分別(7)
地方区分名 合計
北海道0
東北0
関東0
中部0
近畿0
中国・四国0
九州0
合計0
地方区分別(14)
地方区分名 合計
北海道0
北東北0
南東北0
北関東0
南関東0
甲信越0
北陸0
東海0
関西0
中国0
四国0
北九州0
南九州0
沖縄0
合計0
都道府県別
都道府県名 合計
北海道0
青森県0
岩手県0
宮城県0
秋田県0
山形県0
福島県0
茨城県0
栃木県0
群馬県0
埼玉県0
千葉県0
東京都0
神奈川県0
新潟県0
富山県0
石川県0
福井県0
山梨県0
長野県0
岐阜県0
静岡県0
愛知県0
三重県0
滋賀県0
京都府0
大阪府0
兵庫県0
奈良県0
和歌山県0
鳥取県0
島根県0
岡山県0
広島県0
山口県0
徳島県0
香川県0
愛媛県0
高知県0
福岡県0
佐賀県0
長崎県0
熊本県0
大分県0
宮崎県0
鹿児島県0
沖縄県0
合計0
更新予告まとめ