薬剤詳細データ

一般名

ビンクリスチン硫酸塩

製品名

オンコビン注射用1mg

薬効名

抗悪性腫瘍剤

添付文書(抜粋)

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薬剤名

オンコビン注射用1mg

yj-code

4240400D1030

添付文書No

4240400D1030_2_13

改定年月

2023-04

第1版

一般名

ビンクリスチン硫酸塩

薬効分類名

抗悪性腫瘍剤


用法・用量

〈白血病(急性白血病、慢性白血病の急性転化時を含む)、悪性リンパ腫(細網肉腫、リンパ肉腫、ホジキン病)及び小児腫瘍(神経芽腫、ウィルムス腫瘍、横紋筋肉腫、睾丸胎児性癌、血管肉腫等)〉 通常、ビンクリスチン硫酸塩として小児0.05~0.1mg/kg、成人0.02~0.05mg/kgを週1回静脈注射する。ただし、副作用を避けるため、1回量2mgを超えないものとする。 〈多発性骨髄腫に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法〉 ドキソルビシン塩酸塩、デキサメタゾンリン酸エステルナトリウムとの併用において、標準的なビンクリスチン硫酸塩の投与量及び投与方法は、1日量0.4mgを24時間持続静脈注射する。これを4日間連続で行い、その後17~24日間休薬する。これを1クールとし、投与を繰り返す。 〈悪性星細胞腫、乏突起膠腫成分を有する神経膠腫に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法〉 ビンクリスチン硫酸塩として1.4mg/m2(体表面積)を、2回静脈注射する。1回目の投与の3週間後に2回目の投与を行い、6~8週を1クールとし、投与を繰り返す。ただし、副作用を避けるため、1回量2mgを超えないものとする。 〈褐色細胞腫〉 シクロホスファミド水和物、ダカルバジンとの併用において、通常、成人にはビンクリスチン硫酸塩として、1日1回1.4mg/m2(体表面積)を静脈注射し、少なくとも20日間休薬する。これを1クールとし、投与を繰り返す。ただし、副作用を避けるため、1回量2mgを超えないものとする。なお、患者の状態により適宜減量する。

効能・効果

白血病(急性白血病、慢性白血病の急性転化時を含む) 悪性リンパ腫(細網肉腫、リンパ肉腫、ホジキン病) 小児腫瘍(神経芽腫、ウィルムス腫瘍、横紋筋肉腫、睾丸胎児性癌、血管肉腫等) 以下の悪性腫瘍に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法 多発性骨髄腫悪性星細胞腫、乏突起膠腫成分を有する神経膠腫 褐色細胞腫

相互作用:併用禁忌

相互作用:併用注意

アゾール系抗真菌剤


イトラコナゾール、ミコナゾール等


本剤の筋神経系の副作用が増強することがある。


アゾール系抗真菌剤は肝チトクロームP-450 3Aを阻害するため、併用により本剤の代謝を抑制することがある。


フェニトイン


フェニトインの血中濃度が低下し、痙攣が増悪することがあるとの報告があるので、フェニトインの投与量を調節することが望ましい。


フェニトインの吸収を減少させる、あるいは代謝を亢進させるとの報告がある。


神経毒性を有する薬剤


白金含有の抗悪性腫瘍剤等


神経系副作用が増強することがある。白金含有の抗悪性腫瘍剤の場合、聴覚障害(難聴)が増強する可能性がある。


神経毒性を有する。


L-アスパラギナーゼ


神経系及び造血器系の障害が増強する可能性がある。毒性を最小にとどめるためにL-アスパラギナーゼ投与の12~24時間前に本剤を投与することが望ましい。


本剤投与の前にL-アスパラギナーゼを投与すると本剤の肝クリアランスを低下させる可能性がある。


マイトマイシンC


呼吸困難及び気管支痙攣が発現しやすいことが報告されている。


機序不明


他の抗悪性腫瘍剤


骨髄抑制等の副作用が増強することがある。患者の状態を観察しながら減量するなど用量に注意すること。


骨髄抑制作用を有する。


他の抗悪性腫瘍剤


心筋梗塞、狭心症、脳梗塞等が発現したとの報告がある。


機序不明


他の抗悪性腫瘍剤


肝中心静脈閉塞症(VOD)が発症したとの報告がある。


機序不明


放射線照射


骨髄抑制等の副作用が増強することがある。患者の状態を観察しながら減量するなど用量に注意すること。


骨髄抑制作用を有する。


放射線照射


肝を含む病巣への放射線照射を施行中の患者に、本剤を併用すると肝毒性が増強するとの報告がある。


機序不明


副作用:重大な副作用

1: 末梢神経障害(神経麻痺、筋麻痺、痙攣等)(頻度不明)

-運動性ニューロパチー(筋麻痺、運動失調、歩行困難、痙攣、言語障害、筋萎縮等)、感覚性ニューロパチー(知覚異常、知覚消失、しびれ感、神経痛、疼痛等)、自律神経性ニューロパチー(起立性低血圧、尿閉等)、脳神経障害(視神経萎縮、味覚障害、眩暈、眼振等の平衡感覚障害等)、下肢深部反射の減弱・消失等があらわれることがある。2: 骨髄抑制

-汎血球減少(頻度不明)、白血球減少(15.0%)、血小板減少(4.8%)、貧血(1.6%)があらわれることがある。なお、致命的な感染症(敗血症、肺炎等)や臓器出血等に至った報告がある。3: 錯乱、昏睡(いずれも頻度不明)

-倦怠感、錯乱、昏睡、神経過敏、抑うつ、意識障害等があらわれることがある。4: イレウス(頻度不明)

-腸管麻痺(食欲不振、悪心・嘔吐、著しい便秘、腹痛、腹部膨満あるいは腹部弛緩及び腸内容物のうっ滞等の症状)をきたし、麻痺性イレウスに移行することがあるので、腸管麻痺があらわれた場合には投与を中止し、腸管減圧法等の適切な処置を行うこと。5: 消化管出血、消化管穿孔(いずれも頻度不明)

-消化管出血や消化管穿孔があらわれることがあり、致命的な出血や腹膜炎に至ることがある。6: 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)(頻度不明)

-低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム増加、高張尿、意識障害等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、水分摂取の制限等の適切な処置を行うこと。7: アナフィラキシー(頻度不明)

-アナフィラキシー(蕁麻疹、呼吸困難、血管浮腫等)があらわれることがある。8: 心筋虚血(頻度不明)

-心筋梗塞、狭心症、心電図上虚血所見が発現したとの報告がある。9: 脳梗塞(頻度不明)

10: 難聴(頻度不明)

-一過性又は永続的な難聴があらわれることがある。11: 呼吸困難及び気管支痙攣(頻度不明)

12: 間質性肺炎(頻度不明)

13: 肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)

-AST、ALT、γ-GTP、Al-P上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。

副作用:その他副作用


末梢神経障害 -排尿困難-垂足、背痛、複視
血液 -出血傾向-顆粒球減少
消化器 -悪心・嘔吐、腹痛、便秘-食欲不振、下痢-口内炎
肝臓 -肝機能異常(AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇、Al-P上昇等)
過敏症 -発疹
皮膚 -脱毛-皮膚落屑-発汗亢進
眼 -一過性皮質盲
循環器 -低血圧、高血圧
泌尿器 -多尿
その他 -発熱、体重減少

年代別 ※令和4年度データ

性別・年代別
区分 合計 0歳~ 10歳~ 20歳~ 30歳~ 40歳~ 50歳~ 60歳~ 70歳~ 80歳~ 90歳~ 100歳~
男性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
女性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
合計 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
性別・年代別グラフ

都道府県別 ※令和4年度データ

地方区分別(7)
地方区分名 合計
北海道0
東北0
関東0
中部0
近畿0
中国・四国0
九州0
合計0
地方区分別(14)
地方区分名 合計
北海道0
北東北0
南東北0
北関東0
南関東0
甲信越0
北陸0
東海0
関西0
中国0
四国0
北九州0
南九州0
沖縄0
合計0
都道府県別
都道府県名 合計
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