薬剤詳細データ

一般名

イマチニブメシル酸塩

製品名

イマチニブ錠200mg「サワイ」

薬効名

抗悪性腫瘍剤(チロシンキナーゼインヒビター)

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薬剤名

イマチニブ錠200mg「サワイ」

yj-code

4291011F2075

添付文書No

4291011F1133_1_17

改定年月

2023-01

第4版

一般名

イマチニブメシル酸塩

薬効分類名

抗悪性腫瘍剤(チロシンキナーゼインヒビター)


用法・用量

〈慢性骨髄性白血病〉 慢性期:通常、成人にはイマチニブとして1日1回400mgを食後に経口投与する。なお、血液所見、年齢・症状により適宜増減するが、1日1回600mgまで増量できる。移行期又は急性期:通常、成人にはイマチニブとして1日1回600mgを食後に経口投与する。なお、血液所見、年齢・症状により適宜増減するが、1日800mg(400mgを1日2回)まで増量できる。 〈KIT(CD117)陽性消化管間質腫瘍〉 通常、成人にはイマチニブとして1日1回400mgを食後に経口投与する。なお、年齢・症状により適宜減量する。 〈フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病〉 通常、成人にはイマチニブとして1日1回600mgを食後に経口投与する。なお、血液所見、年齢・症状により適宜減量する。 〈FIP1L1-PDGFRα陽性の好酸球増多症候群又は慢性好酸球性白血病〉 通常、成人にはイマチニブとして1日1回100mgを食後に経口投与する。なお、患者の状態により、適宜増減するが、1日1回400mgまで増量できる。

効能・効果

慢性骨髄性白血病 KIT(CD117)陽性消化管間質腫瘍 フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病 FIP1L1-PDGFRα陽性の下記疾患好酸球増多症候群、慢性好酸球性白血病

相互作用:併用禁忌

ロミタピド(ジャクスタピッド)


ロミタピドの血中濃度が著しく上昇するおそれがある。


本剤のCYP3A4阻害作用により、ロミタピドの代謝が阻害されると考えられる。


ロミタピドの電子添文参照


ロミタピドの電子添文参照


相互作用:併用注意

L-アスパラギナーゼ


本剤との併用により肝障害の発現率が上昇したとの報告がある。


機序は不明であるが、共に肝障害の副作用を有する。


アゾール系抗真菌剤


エリスロマイシン


クラリスロマイシン


本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。本剤とアゾール系抗真菌剤(ケトコナゾール)の併用により、本剤のCmax及びAUCはそれぞれ26%及び40%増加した。


これらの薬剤はCYP3A4活性を阻害することにより、本剤の代謝を阻害し、血中濃度を上昇させる可能性がある。


フェニトイン


デキサメタゾン


カルバマゼピン


リファンピシン


フェノバルビタール


セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort, セント・ジョーンズ・ワート)含有食品


本剤の血中濃度が低下する可能性がある。フェニトインを長期投与中の患者に本剤を投与した場合、フェニトインを服用していない患者と比べ本剤のAUCは約5分の1であった。リファンピシン投与中に本剤を併用投与した場合、単独投与時に比べ、本剤のCmax、AUCがそれぞれ54%及び74%低下した。


これらの薬剤等はCYP3A4を誘導することにより、本剤の代謝を促進し、血中濃度を低下させる可能性がある。


シンバスタチン


シクロスポリン


ピモジド


トリアゾラム


ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗剤


これらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。本剤とシンバスタチンの併用により、シンバスタチンのCmax及びAUCは平均でそれぞれ2及び3倍の増加を示した。また、この相互作用には大きな個体差がみられ、Cmax及びAUCにおける比(併用/単独)の個別値はそれぞれ0.54~17.6及び0.75~15.7(最小値~最大値)の範囲であった。


本剤のCYP3A4阻害作用によりCYP3A4基質薬物の代謝を阻害し、血中濃度を上昇させる可能性がある。


ニロチニブ


本剤及びニロチニブの血中濃度が上昇することがある。本剤とニロチニブの併用により、本剤のAUCは18~39%、ニロチニブのAUCは18~40%上昇したとの報告がある。


ニロチニブがCYP3A4及びP糖蛋白の活性を阻害して本剤の血中濃度を上昇させる可能性がある。また、本剤がCYP3A4及びP糖蛋白の活性を阻害してニロチニブの血中濃度を上昇させる可能性もある。


ワルファリン


本剤との併用によりプロトロンビン比が顕著に上昇したとの報告がある。抗凝固剤の投与が必要とされる場合は、ヘパリンの投与が望ましい。


本剤のCYP2C9阻害作用によりワルファリンの代謝を阻害し、血中濃度を上昇させる可能性がある。


アセトアミノフェン


本剤と高用量のアセトアミノフェン(3~3.5g/日)との併用により重篤な肝障害が発現したとの報告がある。


機序は不明であるが、両薬剤による肝毒性が増強される可能性がある。


グレープフルーツジュース


本剤の血中濃度が上昇することがある。本剤服用中は飲食を避けること。


発現機序の詳細は不明であるが、グレープフルーツジュースに含まれる成分がCYP3A4を阻害することにより、本剤の代謝を阻害し、血中濃度を上昇させる可能性がある。


副作用:重大な副作用

1: 骨髄抑制

-汎血球減少(1%未満)、白血球減少(35%未満)、好中球減少(25%未満)、血小板減少、貧血(各30%未満)があらわれることがある。,2: 出血(脳出血、硬膜下出血)(いずれも頻度不明)

3: 消化管出血(1%未満)、胃前庭部毛細血管拡張症(Gastric antral vascular ectasia:GAVE)(頻度不明)

-胃前庭部毛細血管拡張症による消化管出血では、明らかな下血や吐血等を認めずに、貧血が進行する場合もあるため留意すること。4: 消化管穿孔、腫瘍出血(各1%未満)

-特に、消化管間質腫瘍の患者では、腫瘍の急激な壊死・縮小をきたし腫瘍出血、消化管穿孔、腹膜炎等があらわれることがある。下血、吐血、貧血、腹痛、腹部膨満感、嘔気、嘔吐等の初期症状に注意するなど観察を十分に行うこと。異常が認められた場合には、直ちに腹部CT検査等を実施して出血部位、穿孔所見の有無の確認を行うこと。5: 肝機能障害(10%未満)、黄疸(1%未満)、肝不全(頻度不明)

-AST、ALT、ALP、ビリルビン上昇を伴う肝機能障害、黄疸、肝不全があらわれることがある。,,6: 重篤な体液貯留(胸水、腹水:各5%未満、肺水腫、心膜滲出液、うっ血性心不全:各1%未満、心タンポナーデ:頻度不明)

-急激な体重の増加、呼吸困難等の異常が認められた場合には投与を中止し、利尿剤を投与するなど、適切な処置を行うこと。7: 感染症

-肺炎(5%未満)、敗血症(1%未満)等の感染症があらわれることがある。また、B型肝炎ウイルスの再活性化があらわれることがある。,,8: 重篤な腎障害(5%未満)

-急性腎障害等の重篤な腎障害があらわれることがある。9: 間質性肺炎(5%未満)、肺線維症(頻度不明)

10: 重篤な皮膚症状

-中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(いずれも頻度不明)、多形紅斑、剥脱性皮膚炎(各1%未満)等の重篤な皮膚症状があらわれることがある。11: 天疱瘡(頻度不明)

-水疱、びらん、痂皮等が認められた場合には、皮膚科医と相談すること。12: ショック、アナフィラキシー(1%未満)

13: 心膜炎(頻度不明)

-胸痛等が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。14: 脳浮腫、頭蓋内圧上昇(いずれも頻度不明)

15: 麻痺性イレウス(頻度不明)

-嘔気、嘔吐、腹痛、便秘等が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。16: 血栓症、塞栓症(いずれも頻度不明)

-深部静脈血栓症、肺塞栓症等があらわれることがある。息切れ、胸痛、四肢の疼痛、浮腫等が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。17: 横紋筋融解症(頻度不明)

-筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがある。18: 腫瘍崩壊症候群(頻度不明)

-異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置(生理食塩液、高尿酸血症治療剤等の投与、透析等)を行うとともに、症状が回復するまで患者の状態を十分に観察すること。19: 肺高血圧症(頻度不明)

-呼吸困難、胸痛等の症状があらわれた場合には投与を中止するとともに、他の病因(胸水、肺水腫等)との鑑別診断を実施した上で、適切な処置を行うこと。20: 血栓性微小血管症(頻度不明)

-破砕赤血球を伴う貧血、血小板減少、腎機能障害等が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。

副作用:その他副作用


皮膚 -発疹-紅斑、脱毛、湿疹、そう痒-角化症、頭皮痛、疣贅、口唇炎、口唇ヘルペス、蕁麻疹、帯状疱疹、爪の障害、色素沈着障害、皮膚乾燥、紫斑、皮膚色素脱失、光線過敏性反応、脂肪織炎-挫創、乾癬悪化、水疱性皮疹、血管浮腫、好中球浸潤・有痛性紅斑・発熱を伴う皮膚障害(Sweet病)、苔癬様角化症、扁平苔癬、点状出血、斑状出血、手足症候群、偽性ポルフィリン症
精神神経系 -頭痛-感覚減退、錯感覚、めまい、回転性めまい、末梢神経障害、うつ病、不安、片頭痛、記憶障害、不眠、頭重感、傾眠-リビドー減退、錯乱、痙攣発作、失神
眼 -流涙増加-眼のそう痒感、結膜炎、結膜下出血、霧視、眼充血-網膜出血、眼刺激、眼乾燥、黄斑浮腫、乳頭浮腫、緑内障、硝子体出血
筋・骨格系 -筋痙攣-関節痛、筋肉痛-骨痛、関節・筋のこわばり、筋痙直、腰痛、関節腫脹、筋力低下-坐骨神経痛、関節炎、投与中止に伴う筋骨格系疼痛、骨壊死
消化器 -嘔気、嘔吐、下痢、食欲不振-心窩部痛、腹部膨満、腹部不快感、腹痛、鼓腸放屁、味覚異常、口内炎-口渇、膵炎、消化管潰瘍、口腔アフタ、歯周炎、胃炎、血便、便秘、消化不良、胸やけ-逆流性食道炎、大腸炎、おくび、胃腸炎、食欲亢進、憩室炎、嚥下障害
肝臓 -LDH、AST、ALT、ALP上昇-総ビリルビン上昇-LDH低下
呼吸器 -咳嗽、急性上気道炎、鼻・咽頭炎、呼吸困難、咽喉頭痛、鼻出血
血液 -リンパ球減少症、好酸球増多症-白血球増多-血小板増多
血管障害 -血腫、舌血腫、潮紅、血圧上昇、血圧低下-末梢冷感
腎臓 -BUN上昇、血清クレアチニン上昇-尿潜血、尿蛋白-腎臓痛、頻尿、尿沈渣異常、尿中ウロビリノーゲン増加
浮腫 -表在性浮腫(眼窩周囲浮腫、顔面浮腫、眼瞼浮腫等)、下肢浮腫-全身浮腫-男性性器浮腫
生殖器 -女性化乳房、月経過多-乳房腫大、乳頭痛、性的不能
臨床検査 -血清カリウム低下、血清リン低下、血清アルブミン低下-血清カリウム上昇、血清ナトリウム低下、血清カルシウム低下、尿酸値上昇又は低下、血糖値上昇、CK上昇-フィブリノーゲン減少、CRP上昇、プロトロンビン時間の延長、血糖値低下、血清総蛋白低下、血中アミラーゼ上昇-ACTH上昇、TSH上昇、血清リン上昇、血清総蛋白上昇、プロトロンビン時間の短縮、 APTTの延長、フィブリノーゲン増加、FDP上昇、低マグネシウム血症
その他 -けん怠感-発熱、疲労感、体重増加-発汗、体重減少、脱水、耳鳴、疼痛、脱力(感)、難聴、胸痛、動悸-頻脈、痛風、悪寒、寝汗

年代別 ※令和4年度データ

性別・年代別
区分 合計 0歳~ 10歳~ 20歳~ 30歳~ 40歳~ 50歳~ 60歳~ 70歳~ 80歳~ 90歳~ 100歳~
男性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
女性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
合計 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
性別・年代別グラフ

都道府県別 ※令和4年度データ

地方区分別(7)
地方区分名 合計
北海道0
東北0
関東0
中部0
近畿0
中国・四国0
九州0
合計0
地方区分別(14)
地方区分名 合計
北海道0
北東北0
南東北0
北関東0
南関東0
甲信越0
北陸0
東海0
関西0
中国0
四国0
北九州0
南九州0
沖縄0
合計0
都道府県別
都道府県名 合計
北海道0
青森県0
岩手県0
宮城県0
秋田県0
山形県0
福島県0
茨城県0
栃木県0
群馬県0
埼玉県0
千葉県0
東京都0
神奈川県0
新潟県0
富山県0
石川県0
福井県0
山梨県0
長野県0
岐阜県0
静岡県0
愛知県0
三重県0
滋賀県0
京都府0
大阪府0
兵庫県0
奈良県0
和歌山県0
鳥取県0
島根県0
岡山県0
広島県0
山口県0
徳島県0
香川県0
愛媛県0
高知県0
福岡県0
佐賀県0
長崎県0
熊本県0
大分県0
宮崎県0
鹿児島県0
沖縄県0
合計0
更新予告まとめ