薬剤詳細データ

一般名

ポサコナゾール注射液

製品名

ノクサフィル点滴静注300mg

薬効名

深在性真菌症治療剤

添付文書(抜粋)

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薬剤名

ノクサフィル点滴静注300mg

yj-code

6179403A1028

添付文書No

6179403A1028_1_09

改定年月

2024-06

第8版

一般名

ポサコナゾール注射液

薬効分類名

深在性真菌症治療剤


用法・用量

通常、成人にはポサコナゾールとして初日は1回300mgを1日2回、2日目以降は300mgを1日1回、中心静脈ラインから約90分間かけて緩徐に点滴静注する。

効能・効果

造血幹細胞移植患者又は好中球減少が予測される血液悪性腫瘍患者における深在性真菌症の予防 下記の真菌症の治療侵襲性アスペルギルス症、フサリウム症、ムーコル症、コクシジオイデス症、クロモブラストミコーシス、菌腫

相互作用:併用禁忌

エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン(クリアミン配合錠)


ジヒドロエルゴタミン


メチルエルゴメトリン(パルタンM)


エルゴメトリン


麦角中毒を引き起こすおそれがある。


ポサコナゾールの併用により、CYP3A4が阻害され、これらの薬剤の血漿中濃度が上昇すると予測される。


シンバスタチン(リポバス)


アトルバスタチン(リピトール)


,


横紋筋融解症を引き起こすおそれがある。


ポサコナゾールの併用により、CYP3A4が阻害され、これらの薬剤の血漿中濃度が上昇すると予測される。


ピモジド(オーラップ)


キニジン(硫酸キニジン)


QT延長、心室頻拍(Torsade de pointesを含む)等の心血管系の重篤な副作用を引き起こすおそれがある。


ポサコナゾールの併用により、CYP3A4が阻害され、これらの薬剤の血漿中濃度が上昇すると予測される。


ベネトクラクス[再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の用量漸増期](ベネクレクスタ)


腫瘍崩壊症候群の発現を増強させるおそれがある。


ポサコナゾールの併用により、CYP3A4が阻害され、これらの薬剤の血漿中濃度が上昇すると予測される。


スボレキサント(ベルソムラ)


スボレキサントの作用を著しく増強させるおそれがある。


ポサコナゾールの併用により、CYP3A4が阻害され、これらの薬剤の血漿中濃度が上昇すると予測される。


フィネレノン(ケレンディア)


フィネレノンの作用を増強させるおそれがある。


ポサコナゾールの併用により、CYP3A4が阻害され、これらの薬剤の血漿中濃度が上昇すると予測される。


アゼルニジピン(カルブロック)


オルメサルタン メドキソミル・アゼルニジピン(レザルタス配合錠)


アゼルニジピンの作用を増強させるおそれがある。


ポサコナゾールの併用により、CYP3A4が阻害され、これらの薬剤の血漿中濃度が上昇すると予測される。


ルラシドン塩酸塩(ラツーダ)


ブロナンセリン(ロナセン)


これらの薬剤の作用を増強させるおそれがある。


ポサコナゾールの併用により、CYP3A4が阻害され、これらの薬剤の血中濃度が上昇すると予測される。


トリアゾラム(ハルシオン)


トリアゾラムの作用の増強及び作用時間の延長を起こすおそれがある。


ポサコナゾールの併用により、CYP3A4が阻害され、これらの薬剤の血中濃度が上昇すると予測される。


リバーロキサバン(イグザレルト)


リバーロキサバンの抗凝固作用を増強させ、出血の危険性を増大させるおそれがある。


ポサコナゾールの併用により、CYP3A4が阻害され、またP-gpも阻害される可能性があるため、リバーロキサバンの血漿中濃度が上昇すると予測される。


相互作用:併用注意

リファブチン


治療上の有益性が危険性を上回る場合を除き、リファブチンとの併用は避けること。やむを得ず併用する場合は、真菌症の発症の有無、全血球数の推移及びリファブチンの血漿中濃度上昇に伴う副作用(ぶどう膜炎等)を注意深くモニタリングするなど患者の状態を慎重に観察すること。


リファブチンの併用により、ポサコナゾールのクリアランスが亢進し、ポサコナゾールの血漿中濃度が低下する。ポサコナゾールが基質となるUGT1A4及び/又はP-gpに対するリファブチンの誘導作用が関与している可能性がある。ポサコナゾールの併用により、CYP3A4が阻害され、リファブチンの血漿中濃度が上昇する。


フェニトイン


治療上の有益性が危険性を上回る場合を除き、フェニトインとの併用は避けること。やむを得ず併用する場合は、真菌症の発症の有無を注意深くモニタリングするなど患者の状態を慎重に観察すること。


フェニトインの併用により、ポサコナゾールのクリアランスが亢進し、ポサコナゾールの血漿中濃度が低下する。ポサコナゾールが基質となるUGT1A4及び/又はP-gpに対するフェニトインの誘導作用が関与している可能性がある。


ビンカアルカロイド系抗悪性腫瘍剤


ビンクリスチン


ビンブラスチン等


神経毒性、痙攣発作、末梢性ニューロパチー、抗利尿ホルモン不適合分泌症候群、麻痺性イレウス等の重篤な副作用を引き起こすおそれがある。ビンカアルカロイド系抗悪性腫瘍剤の投与を受けている患者は、他の抗真菌剤を使用できない場合を除き、ポサコナゾールを含むアゾール系抗真菌剤の併用を避けること。


ポサコナゾールの併用により、CYP3A4が阻害され、これらの薬剤の血漿中濃度が上昇すると予測される。


ベネトクラクス[再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の維持投与期、急性骨髄性白血病]


併用する場合は、ベネトクラクスを減量するとともに、患者の状態を慎重に観察し、ベネトクラクスに関連した副作用発現に十分に注意すること。


ポサコナゾールの併用により、CYP3A4が阻害され、これらの薬剤の血漿中濃度が上昇すると予測される。


免疫抑制剤


シクロスポリン


タクロリムス


シロリムス


併用する場合は、これらの薬剤を減量することを考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分に注意すること。併用中及び中止時には、これらの薬剤の血中濃度をモニタリングし、これらの薬剤の用量を調節すること。


ポサコナゾールの併用により、CYP3A4が阻害され、これらの薬剤の血中濃度が上昇する。


CYP3A4によって代謝されるベンゾジアゼピン系薬剤


ミダゾラム


アルプラゾラム等


鎮静の延長や呼吸抑制のおそれがあるため、CYP3A4によって代謝されるベンゾジアゼピン系薬剤(ミダゾラム、アルプラゾラム等)とポサコナゾールとの併用は、治療上の有益性が危険性を上回る場合を除き避けること。併用する場合には、これらの薬剤の用量を調節すること。


ポサコナゾールの併用により、CYP3A4が阻害され、これらの薬剤の血漿中濃度が上昇すると予測される。


CYP3A4によって代謝されるカルシウム拮抗剤


ベラパミル


ジルチアゼム


ニフェジピン等


併用する場合は、これらの薬剤に関連した副作用発現に十分に注意すること。また、必要に応じてこれらの薬剤の用量を調節すること。


ポサコナゾールの併用により、CYP3A4が阻害され、これらの薬剤の血漿中濃度が上昇すると予測される。


CYP3A4によって代謝される抗HIV剤


アタザナビル等


併用する場合は、これらの薬剤に関連した副作用発現に十分に注意すること。


ポサコナゾールの併用により、CYP3A4が阻害され、これらの薬剤の血漿中濃度が上昇すると予測される。


抗HIV剤


エファビレンツ


ホスアンプレナビル


治療上の有益性が危険性を上回る場合を除き、これらの薬剤との併用は避けること。やむを得ず併用する場合は、真菌症の発症の有無を注意深くモニタリングするなど患者の状態を慎重に観察すること。


これらの薬剤の併用により、ポサコナゾールのクリアランスが亢進し、ポサコナゾールの血漿中濃度が低下する。ポサコナゾールが基質となるUGT1A4及び/又はP-gpに対するこれらの薬剤の誘導作用が関与している可能性がある。


ジゴキシン


併用する場合は、併用開始時及び中止時にジゴキシンの血漿中濃度をモニタリングすること。


ポサコナゾールの併用により、ジゴキシンの血漿中濃度が上昇するおそれがある。ポサコナゾールによるP-gpの阻害作用が関与している可能性がある。


ワルファリン


ワルファリンの作用が増強し、著しいINR上昇があらわれることがある。


アゾール系抗真菌剤でINR上昇が報告されている。


副作用:重大な副作用

1: 肝機能障害

-重度の肝機能異常(0.6%)、胆汁うっ滞(0.4%)、肝毒性(0.2%)、黄疸(0.1%)、胆汁うっ滞性肝炎、肝不全、肝炎(いずれも頻度不明)があらわれることがある。,2: 溶血性尿毒症症候群(HUS)、血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)(いずれも頻度不明)

3: QT延長(1.4%)、心室頻拍(Torsade de pointesを含む)(頻度不明)

4: 副腎機能不全(0.1%)

5: 低カリウム血症(4.7%)

6: 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明)

7: 脳血管発作(頻度不明)

8: 急性腎障害(0.4%)、腎不全(0.2%)

9: 汎血球減少症(0.1%)、白血球減少症(頻度不明)

副作用:その他副作用


血液及びリンパ系障害 -貧血、発熱性好中球減少症、好中球減少症、脾臓梗塞、血小板減少症、骨髄機能不全-好酸球増加症、リンパ節症、凝血異常、出血
心臓障害 -心房粗動、徐脈、洞性徐脈、上室性期外収縮、頻脈-心電図異常、動悸
耳及び迷路障害 -聴力障害
内分泌障害 -血中ヒト絨毛性ゴナドトロピン減少、偽アルドステロン症
眼障害 -複視、羞明、霧視、視力低下、脈絡膜硬化症、光視症-暗点
胃腸障害 -悪心、下痢-腹部不快感、腹部膨満、腹痛、肛門直腸不快感、便秘、口内乾燥、消化不良、小腸炎、心窩部不快感、おくび、軟便、鼓腸、胃炎、胃食道逆流性疾患、口唇乾燥、口腔腫脹、口腔内潰瘍形成、口腔障害、口腔知覚不全、レッチング、口内炎、嘔吐、腹部圧痛、腹水、胃腸障害-膵炎、口腔浮腫、胃腸出血、イレウス
一般・全身障害及び投与部位の状態 -無力症、胸部不快感、胸痛、悪寒、疲労、びくびく感、注入部位疼痛、注入部位静脈炎、注入部位血栓、倦怠感、粘膜の炎症、浮腫、末梢性浮腫、末梢腫脹、発熱、口渇、歩行障害-疼痛、舌浮腫、顔面浮腫
肝胆道系障害 -肝機能異常、高ビリルビン血症、黄疸眼-肝圧痛、固定姿勢保持困難
免疫系障害 -移植片対宿主病-過敏症
感染症及び寄生虫症 -アスペルギルス感染、細菌感染、蜂巣炎、毛包炎、歯肉膿瘍、喉頭炎、咽頭炎、肺炎、肺真菌症、コリネバクテリウム感染、単純ヘルペス
傷害、中毒及び処置合併症 -皮膚擦過傷
臨床検査 -ALT増加-AST増加、血中Al-P増加、血中ビリルビン増加、血中クレアチニン増加、血中LDH増加、血中マグネシウム減少、血中リン減少、血中カリウム減少、CRP増加、胸部X線異常、心電図QT間隔異常、心電図ST部分上昇、心電図異常T波、心電図T波逆転、γ-GTP増加、肝酵素上昇、肝機能検査異常、肝機能検査値上昇、血小板数減少、QRS軸異常、トランスアミナーゼ上昇、体重減少、白血球数減少、血圧上昇、ヘモグロビン減少、後骨髄球数増加、血小板数増加
代謝及び栄養障害 -食欲減退、水分過負荷、低カルシウム血症、低血糖、低マグネシウム血症、低ナトリウム血症、低リン酸血症、マグネシウム欠乏、高カリウム血症、食欲亢進-電解質失調、食欲不振、高血糖
筋骨格系及び結合組織障害 -関節痛、関節炎、四肢腫瘤、筋骨格痛、頚部痛、四肢痛、背部痛
良性、悪性及び詳細不明の新生物(嚢胞及びポリープを含む) -骨髄異形成症候群
神経系障害 -失語症、浮動性めまい、味覚不全、頭痛、灼熱感、認知障害、意識レベルの低下、脳症、痙攣発作、傾眠、味覚障害-錯感覚、ニューロパチー、感覚鈍麻、振戦、末梢性ニューロパチー、失神
精神障害 -異常な夢、錯乱状態、不眠症、睡眠障害、幻覚、幻視、悪夢-精神病性障害、うつ病
腎及び尿路障害 -慢性腎臓病、緊張性膀胱、腎機能障害-腎尿細管性アシドーシス、間質性腎炎
生殖系及び乳房障害 -骨盤液貯留-月経障害、乳房痛
呼吸器、胸郭及び縦隔障害 -咳嗽、鼻出血、しゃっくり、鼻閉、口腔咽頭痛、胸水、胸膜痛、湿性咳嗽、呼吸不全、頻呼吸、鼻粘膜障害-肺高血圧症
皮膚及び皮下組織障害 -皮膚炎、ざ瘡様皮膚炎、全身性剥脱性皮膚炎、皮膚乾燥、紅斑、点状出血、そう痒症、発疹、斑状皮疹、斑状丘疹状皮疹、麻疹様発疹、そう痒性皮疹、皮膚病変、中毒性皮疹、じん麻疹、寝汗-脱毛症、小水疱性皮疹
血管障害 -高血圧、低血圧、起立性低血圧、血栓性静脈炎、血管炎

年代別 ※令和4年度データ

性別・年代別
区分 合計 0歳~ 10歳~ 20歳~ 30歳~ 40歳~ 50歳~ 60歳~ 70歳~ 80歳~ 90歳~ 100歳~
男性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
女性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
合計 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
性別・年代別グラフ

都道府県別 ※令和4年度データ

地方区分別(7)
地方区分名 合計
北海道0
東北0
関東0
中部0
近畿0
中国・四国0
九州0
合計0
地方区分別(14)
地方区分名 合計
北海道0
北東北0
南東北0
北関東0
南関東0
甲信越0
北陸0
東海0
関西0
中国0
四国0
北九州0
南九州0
沖縄0
合計0
都道府県別
都道府県名 合計
北海道0
青森県0
岩手県0
宮城県0
秋田県0
山形県0
福島県0
茨城県0
栃木県0
群馬県0
埼玉県0
千葉県0
東京都0
神奈川県0
新潟県0
富山県0
石川県0
福井県0
山梨県0
長野県0
岐阜県0
静岡県0
愛知県0
三重県0
滋賀県0
京都府0
大阪府0
兵庫県0
奈良県0
和歌山県0
鳥取県0
島根県0
岡山県0
広島県0
山口県0
徳島県0
香川県0
愛媛県0
高知県0
福岡県0
佐賀県0
長崎県0
熊本県0
大分県0
宮崎県0
鹿児島県0
沖縄県0
合計0
更新予告まとめ