薬剤詳細データ

一般名

イトラコナゾール

製品名

イトラコナゾールカプセル50mg「SW」

薬効名

経口抗真菌剤

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薬剤名

イトラコナゾールカプセル50mg「SW」

yj-code

6290004M1070

添付文書No

6290004M1070_2_13

改定年月

2024-02

第2版

一般名

イトラコナゾール

薬効分類名

経口抗真菌剤


用法・用量

〈内臓真菌症(深在性真菌症)〉 通常、成人にはイトラコナゾールとして100~200mgを1日1回食直後に経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、イトラコナゾール注射剤からの切り替えの場合、1回200mgを1日2回(1日用量400mg)食直後に経口投与する。 〈深在性皮膚真菌症〉 通常、成人にはイトラコナゾールとして100~200mgを1日1回食直後に経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、1日最高用量は200mgとする。 〈表在性皮膚真菌症(爪白癬以外)〉 通常、成人にはイトラコナゾールとして50~100mgを1日1回食直後に経口投与する。ただし、爪カンジダ症及びカンジダ性爪囲爪炎に対しては、100mgを1日1回食直後に経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、1日最高用量は200mgとする。 〈爪白癬(パルス療法)〉 通常、成人にはイトラコナゾールとして1回200mgを1日2回(1日量400mg)食直後に1週間経口投与し、その後3週間休薬する。これを1サイクルとし、3サイクル繰り返す。なお、必要に応じ適宜減量する。

効能・効果

[適応菌種]皮膚糸状菌(トリコフィトン属、ミクロスポルム属、エピデルモフィトン属)、カンジダ属、マラセチア属、アスペルギルス属、クリプトコックス属、スポロトリックス属、ホンセカエア属[適応症] 内臓真菌症(深在性真菌症) 真菌血症、呼吸器真菌症、消化器真菌症、尿路真菌症、真菌髄膜炎 深在性皮膚真菌症 スポロトリコーシス、クロモミコーシス 表在性皮膚真菌症(爪白癬以外) 白癬:体部白癬、股部白癬、手白癬、足白癬、頭部白癬、ケルスス禿瘡、白癬性毛瘡カンジダ症:口腔カンジダ症、皮膚カンジダ症、爪カンジダ症、カンジダ性爪囲爪炎、カンジダ性毛瘡、慢性皮膚粘膜カンジダ症癜風、マラセチア毛包炎 爪白癬

相互作用:併用禁忌

ピモジド


オーラップ


キニジン,


ベプリジル


ベプリコール


これらの薬剤の血中濃度上昇により、QT延長が発現する可能性がある。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


トリアゾラム


ハルシオン


トリアゾラムの血中濃度上昇、作用の増強、作用時間の延長があらわれることがある。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


シンバスタチン


リポバス


シンバスタチンの血中濃度上昇により、横紋筋融解症があらわれやすくなる。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


アゼルニジピン


カルブロック


アゼルニジピン・オルメサルタン メドキソミル


レザルタス配合錠


ニソルジピン


これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがある。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


エルゴタミン・カフェイン・イソプロピルアンチピリン


クリアミン配合錠


ジヒドロエルゴタミン


エルゴメトリンメチルエルゴメトリン


パルタンM


これらの薬剤の血中濃度上昇により、血管攣縮等の副作用が発現するおそれがある。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


バルデナフィル


レビトラ


バルデナフィルのAUCが増加しCmaxが上昇するとの報告がある。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


エプレレノン


セララ


エプレレノンの血中濃度を上昇させるおそれがある。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


ブロナンセリン


ロナセン


ブロナンセリンの血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


シルデナフィル


レバチオ


シルデナフィルの血中濃度を上昇させるおそれがある(シルデナフィルとリトナビルの併用により、シルデナフィルのCmax及びAUCがそれぞれ3.9倍及び10.5倍に増加したとの報告がある)。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


タダラフィル


アドシルカ


タダラフィルの血中濃度を上昇させるおそれがある(タダラフィルとケトコナゾールの併用により、タダラフィルのAUC及びCmaxがそれぞれ312%及び22%増加したとの報告がある)。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


スボレキサント


ベルソムラ


スボレキサントの作用を著しく増強させるおそれがある。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


イブルチニブ


イムブルビカ


イブルチニブの血中濃度が上昇し、副作用が増強されるおそれがある。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


チカグレロル


ブリリンタ


チカグレロルの血中濃度が上昇し、出血の危険性が増大するおそれがある。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


ロミタピド


ジャクスタピッド


ロミタピドの血中濃度が著しく上昇するおそれがある。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


イバブラジン


コララン


イバブラジンの血中濃度が上昇し、過度の徐脈があらわれることがある。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


ベネトクラクス(再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の用量漸増期)


ベネクレクスタ


ベネトクラクスの血中濃度が上昇し、腫瘍崩壊症候群の発現が増強する可能性がある。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


ルラシドン塩酸塩


ラツーダ


ルラシドン塩酸塩の血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


アナモレリン塩酸塩


エドルミズ


アナモレリン塩酸塩の血中濃度が上昇し、副作用の発現が増強するおそれがある。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


フィネレノン


ケレンディア


フィネレノンの血中濃度が著しく上昇するおそれがある。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


イサブコナゾニウム硫酸塩


クレセンバ


イサブコナゾールの血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


アリスキレン


ラジレス


イトラコナゾールカプセルの併用投与(空腹時)により、アリスキレンのCmax及びAUCがそれぞれ約5.8倍及び約6.5倍に上昇したとの報告がある。


本剤のP糖蛋白阻害作用により、アリスキレンの排泄が阻害されると考えられる。


ダビガトラン


プラザキサ


ダビガトランの血中濃度が上昇し、出血の危険性が増大することがある。


本剤のP糖蛋白阻害作用により、ダビガトランの排泄が阻害されると考えられる。


リバーロキサバン


イグザレルト


リバーロキサバンの血中濃度が上昇し、出血の危険性が増大するおそれがある(リバーロキサバンとケトコナゾールの併用により、リバーロキサバンのAUC及びCmaxがそれぞれ158%及び72%増加したとの報告がある)。


本剤のCYP3A4及びP糖蛋白阻害作用により、リバーロキサバンの代謝及び排泄が阻害され、抗凝固作用が増強されると考えられる。


リオシグアト


アデムパス


リオシグアトの血中濃度を上昇させるおそれがある(リオシグアトとケトコナゾールの併用により、リオシグアトのAUC及びCmaxがそれぞれ150%及び46%増加し、また、消失半減期が延長し、クリアランスも低下したとの報告がある)。


本剤のCYP3A4及びP糖蛋白阻害作用により、リオシグアトのクリアランスが低下することが考えられる。


相互作用:併用注意

アトルバスタチン


アトルバスタチンの血中濃度を上昇させることがあり、横紋筋融解症があらわれやすくなる。必要に応じてアトルバスタチンの投与量を減量するなど用量に注意すること。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


ビンカアルカロイド系抗悪性腫瘍剤


ビンクリスチンビンブラスチン等


これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがあり、ビンカアルカロイド系抗悪性腫瘍剤の副作用が増強されることがある。必要に応じてこれらの薬剤の投与量を減量するなど用量に注意すること。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


メチルプレドニゾロンデキサメタゾンブデソニド


これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがあり、これらの薬剤の副作用が増強されることがある。必要に応じてこれらの薬剤の投与量を減量するなど用量に注意すること。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


コルヒチン,,


コルヒチンの血中濃度を上昇させることがあり、コルヒチンの作用が増強されることがある。必要に応じてコルヒチンの投与量を減量するなど用量に注意すること。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


ジソピラミド


ジソピラミドの血中濃度上昇により、QT延長が発現する可能性がある。必要に応じてジソピラミドの投与量を減量するなど用量に注意すること。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


ベンゾジアゼピン系薬剤


ミダゾラムブロチゾラムアルプラゾラム


これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがある。必要に応じてこれらの薬剤の投与量を減量するなど用量に注意すること。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


抗精神病薬


ハロペリドールアリピプラゾールペロスピロンクエチアピン


・本剤とアリピプラゾールの併用により、アリピプラゾールのCmax、AUC、t1/2がそれぞれ19.4%、48.0%、18.6%増加したとの報告がある。・本剤とペロスピロンの併用により、ペロスピロンのCmax及びAUCがそれぞれ5.7倍及び6.8倍増加したとの報告がある。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


免疫抑制剤


シクロスポリンタクロリムス水和物


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


抗悪性腫瘍剤


ドセタキセル水和物エベロリムステムシロリムスゲフィチニブダサチニブエルロチニブラパチニブボルテゾミブイマチニブスニチニブ


ボスチニブ


カバジタキセル


セリチニブ


クリゾチニブ


シロリムス(錠)


パノビノスタット


ポナチニブ


ルキソリチニブ


アパルタミド


トレチノイン(カプセル)


ペミガチニブ


エヌトレクチニブ


・クリゾチニブ反復投与時に本剤を併用投与したとき、クリゾチニブの定常状態におけるAUCtau及びCmaxは単独投与と比べそれぞれ57%及び33%増加した。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


オピオイド系鎮痛剤


フェンタニルオキシコドンメサドン


・本剤とオキシコドンの併用により、オキシコドンのクリアランスが32%減少し、AUCが51%増加したとの報告がある(オキシコドン注射剤)。また、オキシコドンのAUCが144%上昇したとの報告がある(オキシコドン経口剤)。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


ブプレノルフィンセレギリンガランタミンモザバプタントルバプタンエレトリプタンサルメテロールシクレソニドフルチカゾンアプレピタントイミダフェナシンソリフェナシントルテロジンシロスタゾールシナカルセトエバスチンダルナビルマラビロクオキシブチニンドンペリドン


シロドシン


キニーネ


ゾピクロン


グアンファシン


ジエノゲスト


・トルバプタンとの併用が避けられない場合は、トルバプタンの減量あるいは、低用量から開始するなど用量に注意すること。・本剤とイミダフェナシンの併用により、イミダフェナシンのCmax及びAUCがそれぞれ1.32倍及び1.78倍増加したとの報告がある。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


シルデナフィル


バイアグラ


シルデナフィルとエリスロマイシンの併用によりシルデナフィルのCmax、AUCの増加が認められたとの報告がある。必要に応じてシルデナフィルの投与量を減量するなど用量に注意すること。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


タダラフィル


シアリスザルティア


タダラフィルの血中濃度を上昇させるおそれがある(タダラフィルとケトコナゾールの併用により、タダラフィルのAUC及びCmaxがそれぞれ312%及び22%増加したとの報告がある)。必要に応じてタダラフィルの投与量を減量するなど用量に注意すること。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


ワルファリン


ワルファリンの作用が増強し、著しいINR上昇があらわれることがある。必要に応じてワルファリンの投与量を減量するなど用量に注意すること。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


アキシチニブ


アキシチニブの血中濃度が上昇し、副作用の発現頻度及び重症度が増加するおそれがある。やむを得ず併用する際にはアキシチニブの減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意すること。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


フェソテロジン


活性代謝物5-HMTの血漿中濃度の上昇に伴い効果や副作用の増強が予想される。必要に応じてフェソテロジンの投与量を減量するなど用量に注意すること。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


ボセンタン


ボセンタンの血中濃度が上昇し、ボセンタンの副作用が発現しやすくなるおそれがある。必要に応じてボセンタンの投与量を減量するなど用量に注意すること。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


アルテメテル・ルメファントリン


アルテメテル及びルメファントリンの血中濃度が上昇し、QT延長が起こるおそれがある。必要に応じてアルテメテル・ルメファントリンの投与量を減量するなど用量に注意すること。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


デソゲストレル・エチニルエストラジオール


これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがある。必要に応じてデソゲストレル・エチニルエストラジオールの投与量を減量するなど用量に注意すること。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


ベネトクラクス(再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の維持投与期、急性骨髄性白血病)


ベネトクラクスの血中濃度が上昇し、副作用が増強する可能性があるので、ベネトクラクスを減量するとともに患者の状態を慎重に観察すること。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


ジヒドロピリジン系Ca拮抗剤


ニフェジピンニルバジピンフェロジピン等


ベラパミル


これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがある。また、心機能が低下する可能性がある。必要に応じてこれらの薬剤の投与量を減量するなど用量に注意すること。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。また、両剤の心抑制作用が増強する可能性がある。


イリノテカン


イリノテカンの活性代謝物の血中濃度が上昇することがある。必要に応じてイリノテカンの投与量を減量するなど用量に注意すること。


本剤のCYP3A4阻害作用により、イリノテカンの活性代謝物の無毒化が阻害されると考えられる。


バルベナジン


バルベナジン及び活性代謝物の血漿中濃度が上昇するおそれがある。バルベナジンの作用が増強することで副作用があらわれるおそれがあるため、観察を十分に行うこと。本剤を併用する場合にはバルベナジンの増量はしないこと。


本剤のCYP3A阻害作用により、バルベナジン及び活性代謝物の代謝が阻害されると考えられる。


ニロチニブ


ニロチニブの血中濃度が上昇し、QT延長があらわれることがある。必要に応じてニロチニブの投与量を減量するなど用量に注意すること。


本剤のCYP3A4及びP糖蛋白阻害作用により、ニロチニブの代謝及び排泄が阻害されると考えられる。


アピキサバン


アピキサバンの血中濃度を上昇させることがある。必要に応じてアピキサバンの投与量を減量するなど用量に注意すること。


本剤のCYP3A4及びP糖蛋白阻害作用により、アピキサバンの代謝及び排泄が阻害されると考えられる。


エドキサバン


エドキサバンの血中濃度を上昇させ、出血の危険性を増大させるおそれがある。必要に応じてエドキサバンの投与量を減量するなど用量に注意すること。


本剤のP糖蛋白阻害作用により、エドキサバンのバイオアベイラビリティを上昇させると考えられる。


ジゴキシンブスルファン


これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがある。本剤とブスルファンの併用により、ブスルファンのクリアランスが20%減少したとの報告がある。必要に応じてこれらの薬剤の投与量を減量するなど用量に注意すること。


機序不明


ロペラミド


ロペラミドの血中濃度が上昇することがある。必要に応じてロペラミドの投与量を減量するなど用量に注意すること。


本剤のCYP3A4及びP糖蛋白阻害作用により、ロペラミドの代謝及び排泄が阻害されると考えられる。


クラリスロマイシンリトナビルホスアンプレナビル/リトナビルエリスロマイシンシプロフロキサシン


本剤の血中濃度が上昇することがある。本剤とシプロフロキサシンの併用により、イトラコナゾールのCmax及びAUCがそれぞれ53.13%及び82.46%増加したとの報告がある。必要に応じて本剤の投与量を減量するなど用量に注意すること。


これらの薬剤のCYP3A4に対する阻害作用により、本剤の代謝が阻害される。


ダルナビル/リトナビル


本剤又はダルナビルの血中濃度が上昇する可能性がある(ダルナビル/リトナビルとケトコナゾールの併用により、ダルナビルとケトコナゾールの血中濃度の上昇が認められたとの報告がある)。必要に応じて本剤又はこれらの薬剤の投与量を調節するなど用量に注意すること。


本剤及びこれらの薬剤のCYP3A4に対する阻害作用により、血中濃度の変化が起こる場合がある。


エルビテグラビル・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミドフマル酸塩


エルビテグラビル・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩


本剤、エルビテグラビル及びコビシスタットの血中濃度が上昇する可能性がある。必要に応じて本剤又はこれらの薬剤の投与量を調節するなど用量に注意すること。


本剤及びコビシスタットのCYP3A等阻害作用により、相互に代謝が阻害される。


ダルナビル エタノール付加物・コビシスタット


本剤、ダルナビル又はコビシスタットの血中濃度が上昇する可能性がある。必要に応じて本剤又はダルナビル エタノール付加物・コビシスタットの投与量を調節するなど用量に注意すること。


本剤とダルナビル及びコビシスタットのCYP3A阻害作用により、相互に代謝が阻害される。


ダルナビル エタノール付加物・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミドフマル酸塩


本剤、ダルナビル、コビシスタット又はテノホビル アラフェナミドの血中濃度が上昇する可能性がある。必要に応じて本剤又はダルナビル エタノール付加物・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミドフマル酸塩の投与量を調節するなど用量に注意すること。


本剤とダルナビル、コビシスタット及びテノホビル アラフェナミドのCYP3A及びP糖蛋白阻害作用により、相互に代謝が阻害される。


カルバマゼピン,エトラビリンリファブチン


本剤の血中濃度が低下することがある。また、これらの薬剤の血中濃度が上昇する可能性がある。必要に応じて本剤又はこれらの薬剤の投与量を調節するなど用量に注意すること。


これらの薬剤の肝薬物代謝酵素誘導により、本剤の肝代謝が促進される。また、本剤のCYP3A4に対する阻害作用によりこれらの薬剤の代謝が阻害される。


リファンピシンフェニトインイソニアジドフェノバルビタールエファビレンツネビラピン


本剤の血中濃度が低下することがある。本剤とネビラピンの併用により、本剤のCmax、AUC及びt1/2がそれぞれ38%、61%及び31%減少したとの報告がある。必要に応じて本剤の投与量、両剤の投与間隔を調節するなど注意すること。


これらの薬剤の肝薬物代謝酵素誘導により、本剤の肝代謝が促進される。


H2遮断薬


ファモチジン等


本剤の血中濃度が低下することがある。併用する場合には両剤の投与間隔をできる限り空けるなど慎重に投与すること。


酸分泌量低下のため本剤の消化管での溶解性が低下し、吸収が低下することがある。


プロトンポンプ阻害剤


オメプラゾールランソプラゾールラベプラゾールエソメプラゾールボノプラザンフマル酸塩


本剤の血中濃度が低下することがある。必要に応じて本剤の投与量、両剤の投与間隔を調節するなど注意すること。


酸分泌量低下のため本剤の消化管での溶解性が低下し、吸収が低下することがある。


制酸剤


乾燥水酸化アルミニウムゲル乾燥水酸化アルミニウムゲル・水酸化マグネシウム等


本剤と制酸剤の併用により、本剤のCmax及びAUCがそれぞれ70%及び66%減少したとの報告がある。必要に応じて本剤の投与量、両剤の投与間隔を調節するなど注意すること。


酸分泌量低下のため本剤の消化管での溶解性が低下し、吸収が低下することがある。


メロキシカム


本剤とメロキシカムの併用により、メロキシカムのCmax及びAUCがそれぞれ64%及び37%減少したとの報告がある。必要に応じてメロキシカムの投与量を調節するなど用量に注意すること。


本剤がメロキシカムの消化管からの吸収を抑制すると考えられる。


副作用:重大な副作用

1: うっ血性心不全(頻度不明)、肺水腫(頻度不明)

-下肢浮腫、呼吸困難等の症状に注意すること。2: 肝障害(0.25%)、胆汁うっ滞(頻度不明)、黄疸(0.1%未満)

-食欲不振、嘔気、嘔吐、倦怠感、腹痛、褐色尿等の症状に注意すること。,3: 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)(頻度不明)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(0.1%未満)、急性汎発性発疹性膿疱症(頻度不明)、剥脱性皮膚炎(頻度不明)、多形紅斑(頻度不明)

4: ショック(頻度不明)、アナフィラキシー(頻度不明)

-チアノーゼ、冷汗、血圧低下、呼吸困難、胸内苦悶等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。5: 間質性肺炎(頻度不明)

-咳嗽、呼吸困難、発熱、肺音の異常(捻髪音)等が認められた場合には、速やかに胸部X線、胸部CT、血清マーカー等の検査を実施し、本剤の投与を中止するとともに、適切な処置を行うこと。6: 低カリウム血症(0.1%未満)

7: 偽アルドステロン症(頻度不明)

-低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯留、浮腫、体重増加等があらわれることがある。

副作用:その他副作用


感染症 -鼻炎
過敏症 -血管浮腫
循環器 -不整脈-心室性期外収縮、房室ブロック、動悸、狭心症発作、徐脈、心電図異常、血管障害、血圧上昇、頻脈、高血圧、低血圧
消化器 -腹痛、嘔気、便秘、下痢、嘔吐、消化不良、食欲不振、鼓腸放屁-おくび、舌炎、口内炎、腹部腰背部痛-軟便、腹部不快感、口腔内痛、歯周炎、胃炎、胃十二指腸潰瘍
肝臓 -肝機能異常、AST増加、ALT増加、LDH増加、γ-GTP増加、ALP増加-血中ビリルビン増加、LAP増加
呼吸器 -咽喉頭疼痛、呼吸困難、咳嗽
皮膚 -発疹、そう痒症-紅斑性発疹、脱毛、蕁麻疹、光線過敏性反応-白血球破砕性血管炎、湿疹、皮膚乾燥、皮膚腫脹
精神神経系 -倦怠感-肩こり、不眠、めまい、頭痛、末梢神経障害-眠気、錯感覚、感覚鈍麻、不安、傾眠、発声障害、錯乱状態、振戦
腎臓 -BUNの上昇-尿蛋白及び尿糖の陽性、腎障害-頻尿、尿失禁、血尿、尿検査異常、尿円柱、尿量減少、腎機能検査値異常注)、腎尿細管障害
血液 -好酸球増多、白血球減少、血小板減少-貧血-白血球増多、顆粒球減少、好中球減少
生殖器 -月経異常、勃起不全
その他 -浮腫-発熱、ほてり、味覚異常、耳鳴、難聴-胸痛、血清病、視覚障害(霧視、複視を含む)、筋痛、関節痛、悪寒、異常感、無力症、腫脹、自傷、体重増加、高血糖、多汗症、顔面浮腫
臨床検査 -トリグリセライドの上昇-血清尿酸上昇、血清カリウムの上昇、血中アミラーゼ増加、総蛋白増加、総コレステロール増加-血中リン増加、血中コレステロール減少、血中ナトリウム減少、CRP増加、CK増加

薬剤名

イトラコナゾールカプセル50mg「SW」

yj-code

6290004M1070

添付文書No

6290004M1070_2_13

改定年月

2024-02

第2版

一般名

イトラコナゾール

薬効分類名

経口抗真菌剤


用法・用量

〈内臓真菌症(深在性真菌症)〉 通常、成人にはイトラコナゾールとして100~200mgを1日1回食直後に経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、イトラコナゾール注射剤からの切り替えの場合、1回200mgを1日2回(1日用量400mg)食直後に経口投与する。 〈深在性皮膚真菌症〉 通常、成人にはイトラコナゾールとして100~200mgを1日1回食直後に経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、1日最高用量は200mgとする。 〈表在性皮膚真菌症(爪白癬以外)〉 通常、成人にはイトラコナゾールとして50~100mgを1日1回食直後に経口投与する。ただし、爪カンジダ症及びカンジダ性爪囲爪炎に対しては、100mgを1日1回食直後に経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、1日最高用量は200mgとする。 〈爪白癬(パルス療法)〉 通常、成人にはイトラコナゾールとして1回200mgを1日2回(1日量400mg)食直後に1週間経口投与し、その後3週間休薬する。これを1サイクルとし、3サイクル繰り返す。なお、必要に応じ適宜減量する。

効能・効果

[適応菌種]皮膚糸状菌(トリコフィトン属、ミクロスポルム属、エピデルモフィトン属)、カンジダ属、マラセチア属、アスペルギルス属、クリプトコックス属、スポロトリックス属、ホンセカエア属[適応症] 内臓真菌症(深在性真菌症) 真菌血症、呼吸器真菌症、消化器真菌症、尿路真菌症、真菌髄膜炎 深在性皮膚真菌症 スポロトリコーシス、クロモミコーシス 表在性皮膚真菌症(爪白癬以外) 白癬:体部白癬、股部白癬、手白癬、足白癬、頭部白癬、ケルスス禿瘡、白癬性毛瘡カンジダ症:口腔カンジダ症、皮膚カンジダ症、爪カンジダ症、カンジダ性爪囲爪炎、カンジダ性毛瘡、慢性皮膚粘膜カンジダ症癜風、マラセチア毛包炎 爪白癬

相互作用:併用禁忌

ピモジド


オーラップ


キニジン,


ベプリジル


ベプリコール


これらの薬剤の血中濃度上昇により、QT延長が発現する可能性がある。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


トリアゾラム


ハルシオン


トリアゾラムの血中濃度上昇、作用の増強、作用時間の延長があらわれることがある。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


シンバスタチン


リポバス


シンバスタチンの血中濃度上昇により、横紋筋融解症があらわれやすくなる。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


アゼルニジピン


カルブロック


アゼルニジピン・オルメサルタン メドキソミル


レザルタス配合錠


ニソルジピン


これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがある。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


エルゴタミン・カフェイン・イソプロピルアンチピリン


クリアミン配合錠


ジヒドロエルゴタミン


エルゴメトリンメチルエルゴメトリン


パルタンM


これらの薬剤の血中濃度上昇により、血管攣縮等の副作用が発現するおそれがある。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


バルデナフィル


レビトラ


バルデナフィルのAUCが増加しCmaxが上昇するとの報告がある。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


エプレレノン


セララ


エプレレノンの血中濃度を上昇させるおそれがある。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


ブロナンセリン


ロナセン


ブロナンセリンの血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


シルデナフィル


レバチオ


シルデナフィルの血中濃度を上昇させるおそれがある(シルデナフィルとリトナビルの併用により、シルデナフィルのCmax及びAUCがそれぞれ3.9倍及び10.5倍に増加したとの報告がある)。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


タダラフィル


アドシルカ


タダラフィルの血中濃度を上昇させるおそれがある(タダラフィルとケトコナゾールの併用により、タダラフィルのAUC及びCmaxがそれぞれ312%及び22%増加したとの報告がある)。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


スボレキサント


ベルソムラ


スボレキサントの作用を著しく増強させるおそれがある。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


イブルチニブ


イムブルビカ


イブルチニブの血中濃度が上昇し、副作用が増強されるおそれがある。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


チカグレロル


ブリリンタ


チカグレロルの血中濃度が上昇し、出血の危険性が増大するおそれがある。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


ロミタピド


ジャクスタピッド


ロミタピドの血中濃度が著しく上昇するおそれがある。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


イバブラジン


コララン


イバブラジンの血中濃度が上昇し、過度の徐脈があらわれることがある。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


ベネトクラクス(再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の用量漸増期)


ベネクレクスタ


ベネトクラクスの血中濃度が上昇し、腫瘍崩壊症候群の発現が増強する可能性がある。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


ルラシドン塩酸塩


ラツーダ


ルラシドン塩酸塩の血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


アナモレリン塩酸塩


エドルミズ


アナモレリン塩酸塩の血中濃度が上昇し、副作用の発現が増強するおそれがある。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


フィネレノン


ケレンディア


フィネレノンの血中濃度が著しく上昇するおそれがある。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


イサブコナゾニウム硫酸塩


クレセンバ


イサブコナゾールの血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


アリスキレン


ラジレス


イトラコナゾールカプセルの併用投与(空腹時)により、アリスキレンのCmax及びAUCがそれぞれ約5.8倍及び約6.5倍に上昇したとの報告がある。


本剤のP糖蛋白阻害作用により、アリスキレンの排泄が阻害されると考えられる。


ダビガトラン


プラザキサ


ダビガトランの血中濃度が上昇し、出血の危険性が増大することがある。


本剤のP糖蛋白阻害作用により、ダビガトランの排泄が阻害されると考えられる。


リバーロキサバン


イグザレルト


リバーロキサバンの血中濃度が上昇し、出血の危険性が増大するおそれがある(リバーロキサバンとケトコナゾールの併用により、リバーロキサバンのAUC及びCmaxがそれぞれ158%及び72%増加したとの報告がある)。


本剤のCYP3A4及びP糖蛋白阻害作用により、リバーロキサバンの代謝及び排泄が阻害され、抗凝固作用が増強されると考えられる。


リオシグアト


アデムパス


リオシグアトの血中濃度を上昇させるおそれがある(リオシグアトとケトコナゾールの併用により、リオシグアトのAUC及びCmaxがそれぞれ150%及び46%増加し、また、消失半減期が延長し、クリアランスも低下したとの報告がある)。


本剤のCYP3A4及びP糖蛋白阻害作用により、リオシグアトのクリアランスが低下することが考えられる。


相互作用:併用注意

アトルバスタチン


アトルバスタチンの血中濃度を上昇させることがあり、横紋筋融解症があらわれやすくなる。必要に応じてアトルバスタチンの投与量を減量するなど用量に注意すること。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


ビンカアルカロイド系抗悪性腫瘍剤


ビンクリスチンビンブラスチン等


これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがあり、ビンカアルカロイド系抗悪性腫瘍剤の副作用が増強されることがある。必要に応じてこれらの薬剤の投与量を減量するなど用量に注意すること。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


メチルプレドニゾロンデキサメタゾンブデソニド


これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがあり、これらの薬剤の副作用が増強されることがある。必要に応じてこれらの薬剤の投与量を減量するなど用量に注意すること。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


コルヒチン,,


コルヒチンの血中濃度を上昇させることがあり、コルヒチンの作用が増強されることがある。必要に応じてコルヒチンの投与量を減量するなど用量に注意すること。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


ジソピラミド


ジソピラミドの血中濃度上昇により、QT延長が発現する可能性がある。必要に応じてジソピラミドの投与量を減量するなど用量に注意すること。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


ベンゾジアゼピン系薬剤


ミダゾラムブロチゾラムアルプラゾラム


これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがある。必要に応じてこれらの薬剤の投与量を減量するなど用量に注意すること。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


抗精神病薬


ハロペリドールアリピプラゾールペロスピロンクエチアピン


・本剤とアリピプラゾールの併用により、アリピプラゾールのCmax、AUC、t1/2がそれぞれ19.4%、48.0%、18.6%増加したとの報告がある。・本剤とペロスピロンの併用により、ペロスピロンのCmax及びAUCがそれぞれ5.7倍及び6.8倍増加したとの報告がある。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


免疫抑制剤


シクロスポリンタクロリムス水和物


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


抗悪性腫瘍剤


ドセタキセル水和物エベロリムステムシロリムスゲフィチニブダサチニブエルロチニブラパチニブボルテゾミブイマチニブスニチニブ


ボスチニブ


カバジタキセル


セリチニブ


クリゾチニブ


シロリムス(錠)


パノビノスタット


ポナチニブ


ルキソリチニブ


アパルタミド


トレチノイン(カプセル)


ペミガチニブ


エヌトレクチニブ


・クリゾチニブ反復投与時に本剤を併用投与したとき、クリゾチニブの定常状態におけるAUCtau及びCmaxは単独投与と比べそれぞれ57%及び33%増加した。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


オピオイド系鎮痛剤


フェンタニルオキシコドンメサドン


・本剤とオキシコドンの併用により、オキシコドンのクリアランスが32%減少し、AUCが51%増加したとの報告がある(オキシコドン注射剤)。また、オキシコドンのAUCが144%上昇したとの報告がある(オキシコドン経口剤)。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


ブプレノルフィンセレギリンガランタミンモザバプタントルバプタンエレトリプタンサルメテロールシクレソニドフルチカゾンアプレピタントイミダフェナシンソリフェナシントルテロジンシロスタゾールシナカルセトエバスチンダルナビルマラビロクオキシブチニンドンペリドン


シロドシン


キニーネ


ゾピクロン


グアンファシン


ジエノゲスト


・トルバプタンとの併用が避けられない場合は、トルバプタンの減量あるいは、低用量から開始するなど用量に注意すること。・本剤とイミダフェナシンの併用により、イミダフェナシンのCmax及びAUCがそれぞれ1.32倍及び1.78倍増加したとの報告がある。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


シルデナフィル


バイアグラ


シルデナフィルとエリスロマイシンの併用によりシルデナフィルのCmax、AUCの増加が認められたとの報告がある。必要に応じてシルデナフィルの投与量を減量するなど用量に注意すること。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


タダラフィル


シアリスザルティア


タダラフィルの血中濃度を上昇させるおそれがある(タダラフィルとケトコナゾールの併用により、タダラフィルのAUC及びCmaxがそれぞれ312%及び22%増加したとの報告がある)。必要に応じてタダラフィルの投与量を減量するなど用量に注意すること。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


ワルファリン


ワルファリンの作用が増強し、著しいINR上昇があらわれることがある。必要に応じてワルファリンの投与量を減量するなど用量に注意すること。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


アキシチニブ


アキシチニブの血中濃度が上昇し、副作用の発現頻度及び重症度が増加するおそれがある。やむを得ず併用する際にはアキシチニブの減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意すること。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


フェソテロジン


活性代謝物5-HMTの血漿中濃度の上昇に伴い効果や副作用の増強が予想される。必要に応じてフェソテロジンの投与量を減量するなど用量に注意すること。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


ボセンタン


ボセンタンの血中濃度が上昇し、ボセンタンの副作用が発現しやすくなるおそれがある。必要に応じてボセンタンの投与量を減量するなど用量に注意すること。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


アルテメテル・ルメファントリン


アルテメテル及びルメファントリンの血中濃度が上昇し、QT延長が起こるおそれがある。必要に応じてアルテメテル・ルメファントリンの投与量を減量するなど用量に注意すること。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


デソゲストレル・エチニルエストラジオール


これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがある。必要に応じてデソゲストレル・エチニルエストラジオールの投与量を減量するなど用量に注意すること。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


ベネトクラクス(再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の維持投与期、急性骨髄性白血病)


ベネトクラクスの血中濃度が上昇し、副作用が増強する可能性があるので、ベネトクラクスを減量するとともに患者の状態を慎重に観察すること。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。


ジヒドロピリジン系Ca拮抗剤


ニフェジピンニルバジピンフェロジピン等


ベラパミル


これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがある。また、心機能が低下する可能性がある。必要に応じてこれらの薬剤の投与量を減量するなど用量に注意すること。


本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。また、両剤の心抑制作用が増強する可能性がある。


イリノテカン


イリノテカンの活性代謝物の血中濃度が上昇することがある。必要に応じてイリノテカンの投与量を減量するなど用量に注意すること。


本剤のCYP3A4阻害作用により、イリノテカンの活性代謝物の無毒化が阻害されると考えられる。


バルベナジン


バルベナジン及び活性代謝物の血漿中濃度が上昇するおそれがある。バルベナジンの作用が増強することで副作用があらわれるおそれがあるため、観察を十分に行うこと。本剤を併用する場合にはバルベナジンの増量はしないこと。


本剤のCYP3A阻害作用により、バルベナジン及び活性代謝物の代謝が阻害されると考えられる。


ニロチニブ


ニロチニブの血中濃度が上昇し、QT延長があらわれることがある。必要に応じてニロチニブの投与量を減量するなど用量に注意すること。


本剤のCYP3A4及びP糖蛋白阻害作用により、ニロチニブの代謝及び排泄が阻害されると考えられる。


アピキサバン


アピキサバンの血中濃度を上昇させることがある。必要に応じてアピキサバンの投与量を減量するなど用量に注意すること。


本剤のCYP3A4及びP糖蛋白阻害作用により、アピキサバンの代謝及び排泄が阻害されると考えられる。


エドキサバン


エドキサバンの血中濃度を上昇させ、出血の危険性を増大させるおそれがある。必要に応じてエドキサバンの投与量を減量するなど用量に注意すること。


本剤のP糖蛋白阻害作用により、エドキサバンのバイオアベイラビリティを上昇させると考えられる。


ジゴキシンブスルファン


これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがある。本剤とブスルファンの併用により、ブスルファンのクリアランスが20%減少したとの報告がある。必要に応じてこれらの薬剤の投与量を減量するなど用量に注意すること。


機序不明


ロペラミド


ロペラミドの血中濃度が上昇することがある。必要に応じてロペラミドの投与量を減量するなど用量に注意すること。


本剤のCYP3A4及びP糖蛋白阻害作用により、ロペラミドの代謝及び排泄が阻害されると考えられる。


クラリスロマイシンリトナビルホスアンプレナビル/リトナビルエリスロマイシンシプロフロキサシン


本剤の血中濃度が上昇することがある。本剤とシプロフロキサシンの併用により、イトラコナゾールのCmax及びAUCがそれぞれ53.13%及び82.46%増加したとの報告がある。必要に応じて本剤の投与量を減量するなど用量に注意すること。


これらの薬剤のCYP3A4に対する阻害作用により、本剤の代謝が阻害される。


ダルナビル/リトナビル


本剤又はダルナビルの血中濃度が上昇する可能性がある(ダルナビル/リトナビルとケトコナゾールの併用により、ダルナビルとケトコナゾールの血中濃度の上昇が認められたとの報告がある)。必要に応じて本剤又はこれらの薬剤の投与量を調節するなど用量に注意すること。


本剤及びこれらの薬剤のCYP3A4に対する阻害作用により、血中濃度の変化が起こる場合がある。


エルビテグラビル・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミドフマル酸塩


エルビテグラビル・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩


本剤、エルビテグラビル及びコビシスタットの血中濃度が上昇する可能性がある。必要に応じて本剤又はこれらの薬剤の投与量を調節するなど用量に注意すること。


本剤及びコビシスタットのCYP3A等阻害作用により、相互に代謝が阻害される。


ダルナビル エタノール付加物・コビシスタット


本剤、ダルナビル又はコビシスタットの血中濃度が上昇する可能性がある。必要に応じて本剤又はダルナビル エタノール付加物・コビシスタットの投与量を調節するなど用量に注意すること。


本剤とダルナビル及びコビシスタットのCYP3A阻害作用により、相互に代謝が阻害される。


ダルナビル エタノール付加物・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミドフマル酸塩


本剤、ダルナビル、コビシスタット又はテノホビル アラフェナミドの血中濃度が上昇する可能性がある。必要に応じて本剤又はダルナビル エタノール付加物・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミドフマル酸塩の投与量を調節するなど用量に注意すること。


本剤とダルナビル、コビシスタット及びテノホビル アラフェナミドのCYP3A及びP糖蛋白阻害作用により、相互に代謝が阻害される。


カルバマゼピン,エトラビリンリファブチン


本剤の血中濃度が低下することがある。また、これらの薬剤の血中濃度が上昇する可能性がある。必要に応じて本剤又はこれらの薬剤の投与量を調節するなど用量に注意すること。


これらの薬剤の肝薬物代謝酵素誘導により、本剤の肝代謝が促進される。また、本剤のCYP3A4に対する阻害作用によりこれらの薬剤の代謝が阻害される。


リファンピシンフェニトインイソニアジドフェノバルビタールエファビレンツネビラピン


本剤の血中濃度が低下することがある。本剤とネビラピンの併用により、本剤のCmax、AUC及びt1/2がそれぞれ38%、61%及び31%減少したとの報告がある。必要に応じて本剤の投与量、両剤の投与間隔を調節するなど注意すること。


これらの薬剤の肝薬物代謝酵素誘導により、本剤の肝代謝が促進される。


H2遮断薬


ファモチジン等


本剤の血中濃度が低下することがある。併用する場合には両剤の投与間隔をできる限り空けるなど慎重に投与すること。


酸分泌量低下のため本剤の消化管での溶解性が低下し、吸収が低下することがある。


プロトンポンプ阻害剤


オメプラゾールランソプラゾールラベプラゾールエソメプラゾールボノプラザンフマル酸塩


本剤の血中濃度が低下することがある。必要に応じて本剤の投与量、両剤の投与間隔を調節するなど注意すること。


酸分泌量低下のため本剤の消化管での溶解性が低下し、吸収が低下することがある。


制酸剤


乾燥水酸化アルミニウムゲル乾燥水酸化アルミニウムゲル・水酸化マグネシウム等


本剤と制酸剤の併用により、本剤のCmax及びAUCがそれぞれ70%及び66%減少したとの報告がある。必要に応じて本剤の投与量、両剤の投与間隔を調節するなど注意すること。


酸分泌量低下のため本剤の消化管での溶解性が低下し、吸収が低下することがある。


メロキシカム


本剤とメロキシカムの併用により、メロキシカムのCmax及びAUCがそれぞれ64%及び37%減少したとの報告がある。必要に応じてメロキシカムの投与量を調節するなど用量に注意すること。


本剤がメロキシカムの消化管からの吸収を抑制すると考えられる。


副作用:重大な副作用

1: うっ血性心不全(頻度不明)、肺水腫(頻度不明)

-下肢浮腫、呼吸困難等の症状に注意すること。2: 肝障害(0.25%)、胆汁うっ滞(頻度不明)、黄疸(0.1%未満)

-食欲不振、嘔気、嘔吐、倦怠感、腹痛、褐色尿等の症状に注意すること。,3: 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)(頻度不明)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(0.1%未満)、急性汎発性発疹性膿疱症(頻度不明)、剥脱性皮膚炎(頻度不明)、多形紅斑(頻度不明)

4: ショック(頻度不明)、アナフィラキシー(頻度不明)

-チアノーゼ、冷汗、血圧低下、呼吸困難、胸内苦悶等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。5: 間質性肺炎(頻度不明)

-咳嗽、呼吸困難、発熱、肺音の異常(捻髪音)等が認められた場合には、速やかに胸部X線、胸部CT、血清マーカー等の検査を実施し、本剤の投与を中止するとともに、適切な処置を行うこと。6: 低カリウム血症(0.1%未満)

7: 偽アルドステロン症(頻度不明)

-低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯留、浮腫、体重増加等があらわれることがある。

副作用:その他副作用


感染症 -鼻炎
過敏症 -血管浮腫
循環器 -不整脈-心室性期外収縮、房室ブロック、動悸、狭心症発作、徐脈、心電図異常、血管障害、血圧上昇、頻脈、高血圧、低血圧
消化器 -腹痛、嘔気、便秘、下痢、嘔吐、消化不良、食欲不振、鼓腸放屁-おくび、舌炎、口内炎、腹部腰背部痛-軟便、腹部不快感、口腔内痛、歯周炎、胃炎、胃十二指腸潰瘍
肝臓 -肝機能異常、AST増加、ALT増加、LDH増加、γ-GTP増加、ALP増加-血中ビリルビン増加、LAP増加
呼吸器 -咽喉頭疼痛、呼吸困難、咳嗽
皮膚 -発疹、そう痒症-紅斑性発疹、脱毛、蕁麻疹、光線過敏性反応-白血球破砕性血管炎、湿疹、皮膚乾燥、皮膚腫脹
精神神経系 -倦怠感-肩こり、不眠、めまい、頭痛、末梢神経障害-眠気、錯感覚、感覚鈍麻、不安、傾眠、発声障害、錯乱状態、振戦
腎臓 -BUNの上昇-尿蛋白及び尿糖の陽性、腎障害-頻尿、尿失禁、血尿、尿検査異常、尿円柱、尿量減少、腎機能検査値異常注)、腎尿細管障害
血液 -好酸球増多、白血球減少、血小板減少-貧血-白血球増多、顆粒球減少、好中球減少
生殖器 -月経異常、勃起不全
その他 -浮腫-発熱、ほてり、味覚異常、耳鳴、難聴-胸痛、血清病、視覚障害(霧視、複視を含む)、筋痛、関節痛、悪寒、異常感、無力症、腫脹、自傷、体重増加、高血糖、多汗症、顔面浮腫
臨床検査 -トリグリセライドの上昇-血清尿酸上昇、血清カリウムの上昇、血中アミラーゼ増加、総蛋白増加、総コレステロール増加-血中リン増加、血中コレステロール減少、血中ナトリウム減少、CRP増加、CK増加

年代別 ※令和4年度データ

性別・年代別
区分 合計 0歳~ 10歳~ 20歳~ 30歳~ 40歳~ 50歳~ 60歳~ 70歳~ 80歳~ 90歳~ 100歳~
男性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
女性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
合計 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
男性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
女性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
合計 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
男性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
女性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
合計 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
男性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
女性 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
合計 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
性別・年代別グラフ

都道府県別 ※令和4年度データ

地方区分別(7)
地方区分名 合計
北海道0
東北0
関東0
中部0
近畿0
中国・四国0
九州0
合計0
地方区分別(14)
地方区分名 合計
北海道0
北東北0
南東北0
北関東0
南関東0
甲信越0
北陸0
東海0
関西0
中国0
四国0
北九州0
南九州0
沖縄0
合計0
都道府県別
都道府県名 合計
北海道0
青森県0
岩手県0
宮城県0
秋田県0
山形県0
福島県0
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