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米国臨床腫瘍学会消化器がんシンポジウム(ASCO-GI 2021)

MSI-H未治療大腸がんへのペムブロ、PFS2も良好

 転移性大腸がんでは、マイクロサテライト不安定性(Microsatellite instability)が高い(MSI-H)症例が5%程度を占めるとされる。KEYNOTE-177は、MSI-Hまたはミスマッチ修復機構の欠損 (deficient mismatch repair;dMMR)を有する転移性大腸がんの一次治療における抗PD-1抗体ペムブロリズマブの有効性および安全性を標準化学療法と比較検証する第Ⅲ相試験。既に中間解析で同薬による良好な無増悪生存期間(PFS)の延長が示されて...

食道胃接合部がんへの術前SOXが有望

 食道胃接合部(EGJ)腺がんは増加しているにもかかわらず、有用な術前補助化学療法のレジメンは確立されていない。がん研有明病院(東京都)食道外科医長の今村裕氏らは、進行EGJ腺がんに対する術前S-1+オキサリプラチン併用(SOX)療法の有効性および安全性を検討した単群非盲検第Ⅱ相試験ESOXの結果...

dMMR固形がんへの新規抗PD-1抗体が有望

 Dostarlimabは、新規抗PD-1抗体として、その有効性が期待されている。フランス・Sorbonne UniversityのThierry Andre氏は、ミスマッチ修復機構の欠損 (deficient mismatch repair;dMMR)を有する固形がんに対するdostarlimabの有効性と安全性を検証した第Ⅰ相試験GARNETのPart2BコホートFの結果を、...

FGFR2b陽性胃がんに対する新機序薬の実力

 線維芽細胞成長因子(FGF)/線維芽細胞成長因子受容体(FGFR)経路は腫瘍細胞の発生と成長に関係しており、FGFR2bは胃や皮膚などの上皮細胞に発現する。米国臨床腫瘍学会消化器がんシンポジウム(ASCO-GI 2021、1月15~17日、ウェブ開催)では、FGFR2b陽性の進行胃がん患者に対するfirst-in-classの抗悪性腫瘍薬である抗FGFR2b抗体bemarituzumabの有効性および安全性を検討した...

食道がん術前療法、合併症最少レジメンは?

 局所進行食道がんに対する術前化学療法について、わが国ではシスプラチンとフルオロウラシル(5-FU)の併用(CF療法)が標準治療とされている。第Ⅲ相ランダム化比較試験JCOG1109では、食道がん術前療法における日本人患者を対象に、CF療法に対するCF+ドセタキセル(DCF療法)およびCF+放射線療法(CF-RT療法)の有効性および安全性が検討されており、今後、主要評価項目である全生存期間(OS)などの一次解析が予定されている。...

Ⅲ期胃がん術後S-1+ドセは長期予後も良好

 病理学的病期(pStage)Ⅱ~Ⅲの胃がんに対する術後補助療法は、アジアではテガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤(S-1)単剤療法が標準となっているものの、pStage Ⅲの患者では満足な治療成績が得られていない。岐阜大学大学院腫瘍制御学講座腫瘍外科学分野教授の吉田和弘氏らは、pStage Ⅲの胃がんに対する術後療法として、S-1+ドセタキセル併用療法の有効性および安全性をS-1単独療法と比較した...

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