WHO手指衛生GL「5つの瞬間」を日本でも! 世界保健機関(WHO)は2009年に「医療における手指衛生ガイドライン」(以下、GL)を発表した。GLは医療従事者や病院管理者らに、医療現場における手指衛生に関するエビデンスや具体的な推奨事項を提供するもので、世界中での実施、普及を求めている。しかし、日本語版の教育ツールが存在せず、国内での取り組みに支障を来していた。そこで国立病院機構下志津病院感染症内科・小児科の鈴木由美氏らは、GLの内容について学ぶための日本語版手指衛生教育動画とサポートブックを作成し、第39回日本環境感染学会(7月25~27日)で紹介。手指衛生徹底の大切さをあらためて訴えた。... 消化器内視鏡の洗浄・消毒を十分に行うには? 内視鏡は多くの診療科で用いられており、検査や診断、低侵襲治療に欠かせない医療機器だが、その内部構造の複雑さから洗浄・消毒が難しく、感染制御上の課題が残っている。福島県立医科大学附属病院内視鏡診療部副部長の中村純氏は第39回日本環境感染学会(7月25~27日)で、消化器内視鏡の洗浄・消毒における注意点を解説。課題となっている十二指腸内視鏡の洗浄と、夜間・休日の洗浄スタッフ不在時の対応にも言及した。... 2024年開催学会レポート一覧に戻る