新規第Ⅷ因子製剤、日本人血友病Aに長期奏効 血友病の国内患者数は約7,000人と推定され、このうち血液凝固第Ⅷ因子(FⅧ)欠損を有する血友病Aが約8割を占める。血友病Aの止血治療は、以前は出血時の凝固因子製剤の投与(出血時補充療法)が基本であったが、近年は出血や関節損傷を予防する定期補充療法が主流となり、予後改善やQOL向上が達成できるようになった。しかし定期補充療法に用いる従来のFⅧ製剤は、半減期がvon Willebrand因子(VWF)の血中半減期に依存し、出血予防効果の長期維持が課題となっている。... エプコリタマブ、LBCL患者のQOL向上と推定 大阪国際がんセンター血液内科副部長の藤重夫氏は日本人の一般人口を対象に、エプコリタマブによる治療とQOLとの関連性についてヴィネット法に基づくTime Trade-off(TTO)研究で検討。その結果、「Pola-BR療法やR-ICE療法と比べてエプコリタマブによる治療は利便性が高く、QOLの向上に寄与すると推定された」と、第86回日本血液学会(10月11~13日)で報告した。... Mosunetuzumab、再発・難治性濾胞性リンパ腫に奏効 日本における濾胞性リンパ腫(FL)の年間患者数は約5,000例と推定され、70~85%が進行した状態で診断される。初期は化学療法に感受性を示すものの再発を繰り返す症例が多く、再発例は治療抵抗性を示すため、新たな治療法が望まれている。CD20/CD3二重特異性抗体mosunetuzumabは、国内第Ⅰ相試験および海外第Ⅰ/Ⅱ相試験(Blood 2024年10月24日オンライン版)の結果に基づき、2レジメン以上の前治療歴を有する再発・難治性FLを予定適応症として現在承認申請中である。... 2024年開催学会レポート一覧に戻る