川崎病、免疫グロブリン不応予測に性差か 川崎病は主に乳幼児が罹患する急性発熱疾患で、標準治療は免疫グロブリン(IVIG)療法である。患児の15~20%程に初回IVIG不応が認められることから、治療の層別化のために群馬スコア(全7項目、5点以上で高リスク、Circulation 2006; 113: 2606-2612)などの予測スコアが開発、実用されているが、IVIG不応の性差について検討した研究は少ない。昭和医科大学横浜市北部病院こどもセンター講師の渡邊佳孝氏、同センターセンター長/同大学小児科学講座教授の池田裕一氏らの研究グループが、自施設の入院患児データを用いて機械学習(AI)による予測スコアを作成。その結果、「川崎病の臨床像において、性差がある可能性が示唆された」と第128回日本小児科学会(4月18~20日)で報告した。・・・ 小児抗RSV抗体製剤、2歳超にアンメットニーズ RSウイルス(RSV)感染症は乳幼児に重症な呼吸器症状を引き起こすことから、抗RSV抗体製剤は重症化リスクの高い2歳以下の基礎疾患を有する児を適応としている。一方、2歳超の基礎疾患を有する児の重症化リスクに関しては明らかでない。兵庫県立こども病院感染症内科の佐伯玲氏らは同院のRSV感染症レジストリデータを用いて、同製剤の適応年齢を超えた児における疾病負担を評価する単施設後ろ向き研究を実施。「抗RSV抗体製剤の適応年齢を2歳超へ拡大する必要性が示唆された」とする結果を第128回日本小児科学会(4月18~20日)で報告した。・・・ 2025年開催学会レポート一覧に戻る