MET変異肺がんの一次治療、MET-TKIかICIか? 進行MET exon14スキッピング(ex14)変異陽性非小細胞肺がん(NSCLC)に対する一次治療戦略は、国内外の診療ガイドラインで記載が異なっており、最適な治療選択の探索が課題となっている。大阪国際がんセンター呼吸器内科の小牟田清英氏は、METチロシンキナーゼ阻害薬(MET-TKI)と免疫チェックポイント阻害薬(ICI)±化学療法の有効性を比較検討する後ろ向き多施設共同研究を実施。結果を第66回日本肺癌学会(11月6~8日)で発表した。・・・ 肺がんバイオマーカーとしての微小残存腫瘍の意義と課題 ドライバー遺伝子異常を有さない非小細胞肺がん(NSCLC)の治療において、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)は重要な役割を果たす。しかし、現在ICIの治療効果を予測するバイオマーカーとして臨床応用されているのはPD-L1免疫染色にとどまり、代替または補完する新たなバイオマーカーの確立が求められている。国立がん研究センター東病院呼吸器内科医長の善家義貴氏は、第66回日本肺癌学会(11月6~8日)で肺がん治療におけるバイオマーカーとしての微小残存腫瘍(Molecular Residual Disease;MRD)の意義と課題について、最新の研究やエビデンスを紹介しつつ解説した。・・・ ALK陽性非小細胞肺がん、第四世代TKIへの期待 ALK融合遺伝子は非小細胞肺がん(NSCLC)の2~4%を占め、特に若年発症、非喫煙者、腺がん組織型の症例で高頻度に認められる。2012年に第一世代ALK-チロシンキナーゼ阻害薬(ALK-TKI)クリゾチニブが承認されて以降、薬剤開発は急速に進展し、治療成績の向上に大きく貢献してきた。静岡県立静岡がんセンター呼吸器内科の和久田一茂氏は、第66回日本肺癌学会(11月6~8日)でALK-TKIの治療の変遷を振り返るとともに、第四世代ALK-TKIの開発動向を整理。さらに新規分子標的薬や殺細胞性抗がん薬の併用といった今後の治療戦略について展望した。・・・ 分子標的薬で改善した肺がん続発性肺胞蛋白症 肺胞蛋白症(PAP)は、サーファクタントの生成または分解過程障害により、肺胞と細気管支に好酸性顆粒状蛋白質様物質が異常貯留を来す疾患の総称である。続発性PAPの原因としては血液疾患、骨髄異形成症候群が多く、固形がん、肺がんを基礎疾患とする続発性PAPの報告はまれである。北海道大学大学院呼吸器内科学教室/帯広厚生病院呼吸器内科の池澤将文氏は、第66回日本肺癌学会(11月6~8日)で、ROS1融合遺伝子陽性肺がんに続発し、チロシンキナーゼ阻害薬レポトレクチニブを用いた肺がん治療によって改善したPAPの1例を紹介した。・・・ 2025年開催学会レポート一覧に戻る