男性間性交渉者における高度耐性マイコプラズマの流行実態 Mycoplasma genitalium(マイコプラズマ・ジェニタリウム、以下MG)は、非クラミジア性非淋菌性尿道炎の主要な原因菌として知られる。近年、薬剤耐性化が臨床現場における最大の懸念事項となっている。国立健康機器管理研究機構(JIHS)国立国際医療センターの安藤尚克氏は、最新のホールゲノム解析を用いた研究成果を第38回日本性感染症学会(12月20~21日)で報告。日本の男性間性交渉者(MSM)のコミュニティー内において、第一選択薬のマクロライド系だけでなく、第二選択薬のフルオロキノロン系に対しても耐性を示す「高度多剤耐性株」の蔓延が深刻化している実態が明らかになった。・・・ 減量目的でSGLT2阻害薬を使用、カンジダ性亀頭包皮炎の一例 近年、糖尿病、心不全、慢性腎臓病でない者において、減量を目的としたSGLT2阻害薬の不適切使用が散見される。銀座ヒカリクリニック(東京都)の剣木憲文氏は、減量目的の自己判断使用によりカンジダ性亀頭包皮炎を発症した一例について、第38回日本性感染症学会(2025年12月20~21日)で報告。「性感染症外来においても内服薬歴を含めた薬剤性背景の確認が重要である」と指摘した。・・・ 意外?恥ずかしさがコンドーム使用を促進!? Health Action Process Approach(HAPA)は、健康行動の形成と維持を説明し行動変容を促進するために心理的・社会的要因を統合した理論モデルである。日本人大学生を対象とした研究において、HAPAモデルは性感染症予防のためのコンドーム使用行動を説明(予測)できることが示唆されている一方、恐怖を与えるようなリスク教育では介入効果が期待できない可能性も示されている。愛知大学地域政策学部地域政策学科教授の尼崎光洋氏は、コンドーム使用の阻害要因として羞恥感情に着目し、HAPAモデルを用いて検討。しかし「状況によっては、羞恥感情がコンドームの使用行動を促す要因となる可能性が示唆された」と第38回日本性感染症学会(12月20~21日)で報告した。・・・ 2025年開催学会レポート一覧に戻る