真相追求!「消えたAI医療ソフト」
「認証制度」の抜け穴、落とし穴
研究の背景:7万人超に使用されたAI画像解析ソフトが突然「消えた」
人工知能(AI)によって胸部X線写真から骨粗鬆症をスクリーニングするツールとして、昨年(2023年)4月から全国70以上の医療機関に販売されて7万人を超える患者や受診者に使用された、国内スタートアップ企業iSurgery社の画像解析ソフトウエア「Chest Bone Indicator」(CBI)が今年4月に突然、サービスおよび販売を中止した。そして、同社は5月29日に東京地方裁判所において破産手続きを開始した。医療機関と患者・受診者は取り残されたままである。
本件について私は、5月1日に連載「アウトサイダーの視点」で速報として紹介したが(関連記事「医療機関は大混乱! 消えたAI画像解析ソフト」)、その背景にある真相を追求すると、「日本の医療へのAI導入を取り巻く問題点」が露呈してきた。
今回紹介するのは、本件の経験から医療へのAI導入におけるリスク管理の必要性について世界に警鐘を鳴らすことを目的として書いた私自身の論文である(Arch Osteoporos 2024; 19: 74)。
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川口 浩(かわぐち ひろし)
1985年、東京大学医学部医学科卒業。同大学整形外科助手、講師を経て2004年に助教授(2007年から准教授)。2013年、JCHO東京新宿メディカルセンター脊椎脊髄センター・センター長。2019年、東京脳神経センター・整形外科脊椎外科部長。2023年、社会医療法人社団蛍水会 名戸ヶ谷病院・整形外科顧問。臨床の専門は脊椎外科、基礎研究の専門は骨・軟骨の分子生物学で、臨床応用を目指した先端研究に従事している。Peer-reviewed英文原著論文は340編以上(総計impact factor=2,032:2023年7月現在)。2009年、米国整形外科学会(AAOS)の最高賞Kappa Delta Awardをアジアで初めて受賞。2011年、米国骨代謝学会(ASBMR)のトランスレーショナルリサーチ最高賞Lawrence G. Raisz Award受賞。座右の銘は「寄らば大樹の陰」「長いものには巻かれろ」。したがって、日本の整形外科の「大樹」も「長いもの」も、公正で厳然としたものであることを願っている。
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